【F1第19戦・メキシコGP】ハミルトン、ファンジオに並ぶ5度目のドライバーズタイトル

MASAHIRO OWARI

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★ポイント1:ハミルトンが苦しみながらもタイトル獲得。ファンジオに並ぶ5度目の戴冠

10月28日、メキシコGPで今年の総合優勝が決定した。選手権でトップに立っていたルイス・ハミルトン(メルセデス)が4位に入賞し、年間王者に。今回で5度目となるタイトル獲得は、ファン・マヌエル・ファンジオに並ぶ快挙だ。

「多くの人々は『偉大な王者であるファン・マヌエル・ファンジオと同じ5回目の王座を獲得した』と言うけれど、僕はその言葉を使いたくはない。彼が偉大な記録を達成したのは何年も前のことで、私には永遠に手の届かないもの。私の彼に対する尊敬は、5回のタイトルを取った今も変わりない」(ハミルトン)。

ただし、5度目のタイトル獲得はいままで以上にうれしいとハミルトンは喜んだ。「間違いなく、ベストな1年だ。今日は勝てなかったけど、僕たちの目標は、チャンピオンシップに勝つこと。今日のような状況で、4位は決して悪い結果ではない」。

これにより、ハミルトンが達成していないのは、“皇帝”ミハエル・シューマッハが持つ歴代最多7度のチャンピオンシップと史上最多の91勝の記録だけとなった。「メルセデスとの契約はあと2年あるから、どちらのターゲットも達成は可能な範囲ではあるけれど、今はまだ実感が湧かない。とにかく、少し休みたいね!!」

 

★ポイント2:フェルスタッペンがポール・トゥ・ウィン。ベッテルは悔しい2位

ポールポジションから絶好のスタートを決めたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、ハミルトンとベッテルのタイトル争いをよそに、順調にトップを快走。終盤、チームメートのダニエル・リカルドがマシントラブルによってリタイヤしたためペースを緩めたものの、2位に17秒差をつける完勝で、今シーズン2勝目を挙げた。逆転でのタイトル獲得のためには、このレースで優勝するしかなかったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は2位に終わった。

「もちろんドライバーズ選手権の結果には落胆している。僕にとってハッピーな日じゃないけど、今日は素直にルイス(・ハミルトン)のチャンピオンを祝福したい。ここから立ち直って、2週間後のレースに臨みたい。シーズンをいい形で終わらせるため、そしてコンストラクターズ選手権のために、最後までベストを尽くして戦う」(ベッテル)。


★ポイント3:トロ・ロッソ・ホンダのガスリーは最後尾からの10位入賞

トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは14番手からのスタート。しかし、1周目にハードブレーキングを犯したことでタイヤを痛め、緊急ピットインし早々に後退した。

一方、金曜日に新しいパワーユニットを使用したことで、最後尾からのスタートとなったピエール・ガスリーは予想以上の結果を残す。ピットストップ戦略が功を奏し、徐々にポジションを上げると、最終的に10位でチェッカーフラッグを受けた。ガスリーの入賞は第13戦ベルギーGP以来、今シーズン5度目。チームとしての入賞は前戦アメリカGPに続き、2連連続となった。しかし、コンストラクターズ選手権で接戦を演じているザウバーが2台揃って入賞したため、順位をひとつ落として9位となった。


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