日本スケート連盟は11月4日、羽生結弦(ANA)が右足関節じん帯損傷のため、NHK杯(国立代々木競技場第一体育館、12日開幕)を欠場すると発表した。羽生は平昌五輪前にも右足のじん帯を損傷している。
今季初戦となるはずだったNHK杯に向けた練習中に転倒した際、右足関節じん帯損傷を負ったという。羽生は平昌五輪シーズンの2017年にも右足関節外側じん帯を損傷。驚異的な回復力と精神力で金メダル獲得を成し遂げたが、4年を経て、またしても五輪を前に大きなリスクを負ってしまった。
男子シングル 羽生結弦選手(日本)が欠場となりました。https://t.co/mew5GliUR4#NHK杯フィギュア
— NHK Trophy / NHK杯フィギュア (@NHKTrophyFigure) November 4, 2021
本人が連盟を通じて発したコメントにある通り、「全力で取り組んできた」だけに一回の転倒で負った代償の大きさが懸念されるが、「ここまで最善の方法を探し、考えながら練習してこられたと思っています。今回の怪我からも、また何かを得られるよう、考えて、できることに全力で取り組みます」とつづった。
今後順調に回復し、26日開幕のロシア杯で好成績を残せたとしても、GPシリーズ2大会合わせた成績上位6名による12月のGPファイナル出場は条件的に絶望的とみられるため、12月22日開幕の全日本選手権に照準を合わせ、同大会で北京五輪出場を目指すことになる。
それでも残された時間は多くはないが、「今は少しでも早く、氷上に立つことを目指し、痛みをコントロールしながら氷上でのリハビリをし、競技レベルに戻るまでの期間をなるべく短くできるように、努力していきます。どんな状況でも、応援してくださり、いつも暖かい気持ちになっています。本当にありがとうございます。皆さまの応援の力をいただきながら、さらに進化できるように、頑張ります」と最後は感謝の言葉で結び、復活を誓った。
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