【3点解説】2018年、横浜DeNAベイスターズ

Satoshi Katsuta

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2年連続でクライマックスシリーズ(CS)進出を果たした横浜DeNAベイスターズ。CSファイナルステージでは広島東洋カープを破り、日本シリーズへと出場する。しかし、日本シリーズでは福岡ソフトバンクホークスの前に惜しくも敗れてしまった。今シーズンはその雪辱を果たしたいところだろう。そんなDeNAの注目ポイントを3つ取り上げてみたい。

★ポイント1:外国人枠の活用法

今シーズン、横浜DeNAベイスターズはジョー・ウィーランド、スペンサー・パットン、エディオン・バリオス、エドウィン・エスコバー、ホセ・ロペス、ネフタリ・ソトと外国人選手6人体制で開幕を迎える。

当初の予想では投手3枠(ウィーランド、パットン、エスコバー)、野手1枠(ロペス)が濃厚と見られていた。しかし、3月に入ってからウィーランドの登板がなく、開幕ローテーションからも外れることとなり起用法が変わってきそうだ。

ウィーランドの状態が上がるまでは、ローテーション投手としてバリオスを起用、もしくはソトをベンチに入れ野手2名体制ということも考えられる。そのバリオスがローテーションに入るとしても、登板日までは登録をせずに二軍調整となるのは間違いない。開幕外国人枠はパットン、エスコバー、ロペス、ソトとなりそうだ。

また、開幕後にウィーランドの状態が上がれば状況に応じてバリオス、エスコバー、ソトを使い分けることが予想される。先発(バリオス)、中継ぎ(エスコバー)、長打力(ソト)と役割が違うため、故障者などの状況で都度やりくりが必要となりそうだ。

外国人選手の調子をどのように見極め入れ替えていくかが、チーム力を落とさないひとつのポイントとなりそうだ。

★ポイント2:3番・筒香嘉智は機能するか?

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)において、日本の4番として君臨した筒香嘉智。2016年シーズンは本塁打王(44本)、打点王(110打点)で二冠王に輝いたものの、昨シーズンは28本塁打、94打点と筒香にしては低調だった。

今シーズン、アレックス・ラミレス監督が筒香を3番で起用すると明言している。昨シーズンも3番を務める期待があったが、4番としての起用が主だった。

3番に座ることで4番に比べると、アウトカウントが少ない状況で打席に立つ可能性が高い。また、後ろにロペスと宮﨑敏郎がいることから、相手投手も勝負を避けることができない。そのため、相手投手からストライクゾーンで勝負してもらえるようになる。そんな、もくろみが見え隠れする。

『3番・筒香』が機能するとDeNA打線はより一層、破壊力を増すことになりそうだ。

★ポイント3:先発だけではない豊富な左腕

投手陣で注目を集めるのは先発左腕カルテットだろう。今永昇太(11勝)、濵口遙大(10勝)、石田健大(6勝)、東克樹(新人)と昨シーズンは27勝をマークした。今シーズンは40勝を目指しており、その注目度は高い。

しかし、濵口は故障もあり開幕ローテーションから外れる可能性が高い。今永も開幕投手を有力視されていたが回避した。開幕ローテーションには残る見込みだが、状況を見ながら変更することもありえそうだ。また、開幕直前に東もローテーションを外れる可能性があるとの報が流れた。石田そしてそれを埋める投手陣がどれだけ踏ん張ることができるのかにかかっている。

先発だけではなく、中継ぎにも多くの左腕が揃っている。田中健二朗、砂田毅樹、エスコバーに加え高卒1年目の櫻井周斗が加わった。昨シーズン、結果を残せていないものの福地元春、野川拓斗も控えている。

しかし、昨シーズン好成績を残している選手は不在。多くの試合で起用された、田中(60試合/4.47)、砂田(62試合/4.12)、エスコバー(27試合/3.44)はもう少し信頼度を上げたいところ。中継ぎ陣の安定を図ることができれば、さらなる上位進出も実現性が高まるだろう。

※数字は2018年3月20日終了時点

Satoshi Katsuta

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かつた・さとし/東京都出身。複数の業界で営業、経営管理を行ったのち2015年に独立。同年よりNPB、MLBなの記事作成、2022年からメディアのSNS運用など野球関連の業務を行っている。