ノースカロライナ州シャーロット――クレリン・フェレル、クリスチャン・ウィルキンス、オースティン・ブライアント、ケンダル・ジョセフ、ミッチ・ハイアット。
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これらの選手は、2017シーズン終了時にクレムソン大学にもう１年とどまるか、自身のキャリアをNFLの舞台に進めるかの決断を強いられた選手の内のごく一部に過ぎない。
そして彼らは全員クレムソン大学を選んだ。
クリスチャン・マカフリー、レナード・フォーネット、デンゼル・ワードといった選手たちがドラフト直前のケガを避けるためにボウル・ゲームを欠場するような今日のフットボール界において、これは奇跡にも近い出来事だ。
ヒューストン大学のディフェンシブラインマン、エド・オリバーの場合を見てみよう。カレッジフットボールでも上位のディフェンダーである彼は、2019年のNFLドラフトへの参加を今年の春に宣言した。
アラバマ大学のヘッドコーチを務めるニック・セイバンでさえ、十分な評価が得られればNFLのために早期にチームを離れるべきだと選手たちに推奨している。
しかし、それでもこの５名のチームメイトたちはその機会を放棄した。それが賢明な判断か議論する人々もいるだろう。
ではなぜか？
「クレムソン大学のカルチャーを見せただけさ」。今月19日、ACCのキックオフにてハイアットはそう語った。「選手たちは気分よく終えるのを望んでいるだけだ。クレムソン大学が良くなることを望んでいる」。
「去年は喜ぶことができなかったから、チームに戻って何かを成し遂げたいと思ったんだ」
この決断には、24対6で敗れたシュガーボウルでのアラバマ大学との試合が関係しているのかもしれない。しかし、クレムソン大学のフットボールチーム、タイガースのダボ・スウィニーコーチは、そう単純な話でもないと考えている。
「大事な点は、その選手たちがどのような人間であり、彼らの個人的な目標が何であるかだ」。スウィニーはそう話した。「そしてカルチャーであり、彼らが得た経験だ」。
あの単語がまたしても登場した。“カルチャー”だ。
カルチャー。これこそが、まさにスウィニーが教え込んできたことであり、有力選手を多く保持している2018年のタイガースを称賛する人々が使用する言葉だ。
だが、それは何なのか。簡単に言うと、一流でありたいという欲望を掻き立てる、“選手最優先”の考え方である。
アラバマ大学に負けたことで、決断が揺らいだ選手たちもいたかもしれない。だがスウィニーはまた、どれほど多くの選手がNFLドラフトでの評価が気に入らなかったかにも触れた。
「僕が選手たちのどこを気に入っているかというと、なぜ自分たちが指名候補のトップ10に入らなかったのかを知りたがる、その姿勢なんだ」とスウィニーは言った。「だから僕はその情報を手に入れた。そうしたら彼らは納得した様子だったよ」。
「怒りはせず“そこを改善してさらにうまくなってやる”という感じだった」。
これは今年クレムソンと対戦するチームにとっては悪い知らせである。タイガースはスポーティングニュースの2018年トップ25の守備選手のうち４人を誇り、３人のプレシーズン・オールアメリカンのプレーヤーを擁して大学フットボールチームをリードしている。
上級生に限ったことでもない。フェレルは下級生たちが強くなってきていて、同様にクレムソンのカルチャーを尊重しているのを目の当たりにしていると話した。
「（スウィニーコーチは）最高のチームは選手が主体だと指導しているんだ」とフェレルは話す。「その通りだと思うよ」。
それはスウィニーとスタッフによる何年もの念入りな育成の賜物だ。クレムソンのコーチはただ素晴らしい才能のある人物を雇うだけはない（ディフェンシブコーディネーターのブレント・ヴェナブルズの新しい契約がそれを物語っているかもしれない）。スウィニーは自身の価値観と合う人々を雇うのである。
そういうわけで、彼らは念入りに細心の注意を払い、クレムソンにやってくるどの新しい学年にもその原動力を教え込む。そして例えば2009年以来101勝30敗を記録し、３年連続ACC優勝、カレッジフットボール・プレーオフに３回出場し、2016年には全米タイトルを獲得するという結果が出始めると、そのカルチャーを浸透させるのははるかに容易になるのだ。
残るは2018年、全てが明らかになるのを見届けるのみである。
※本記事トップ画像はダボ・スウィニーコーチ。【DAZN関連記事】
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原文：Why does Clemson return so much talent in 2018? Its 'culture'
翻訳：日本映像翻訳アカデミー
