9月18日(火)に開幕を迎える「UEFAチャンピオンズリーグ」の18-19シーズンは、レアル・マドリードが4連覇を達成して、近代フットボールにおける金字塔を打ち立てることができるか、を中心に展開することになる。
◆グループG:監督と主力が抜けたR・マドリードに死角はあるか?
レアル・マドリード(スペイン)
ローマ(イタリア)
CSKAモスクワ(ロシア)
ヴィクトリア・プルゼニ(チェコ)
そのディフェンディングチャンピオンからは、カリスマ監督のジダンと絶対的エースとしてチームに長く君臨してきたクリスティアーノ・ロナウドが去ったため、昨季の雪辱に燃えるリヴァプールら、覇権奪還を狙うライバルたちにとっては好機到来といえる。
とは言え、依然として高い戦力を保持するレアル・マドリードはグループGで頭抜けた存在となっており、グループリーグ突破は手堅く、新監督ロペテギの手腕次第ではあるが、その後もベスト4あたりまでは順当に勝ち進むことが予想される。
◆グループB:バルセロナのグループ突破は有力だが…
バルセロナ(スペイン)
トッテナム(イングランド)
PSV(オランダ)
インテル(イタリア)
揺るぎない優勝候補であるバイエルン・ミュンヘンとバルセロナ、そして悲願のUEFチャンピオンズリーグ初制覇を目指すマンチェスター・シティのグループリーグ突破もほぼ間違いないだろう。
ただし、バルセロナの入ったグループC は、トッテナム、PSV、そしてインテルと、曲者揃いとなっているため、バルセロナがホームで行われる初戦のPSV戦で、勝ち点3を挙げることができない事態が発生すると、この組は興味深いフィナーレを迎えることになるかもしれない。
◆グループH:C・ロナウドが加入したユベントス、マンUの2強体制?
ユベントス(イタリア)
マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
バレンシア(スペイン)
ヤング・ボーイズ(スイス)
20年以上ビッグイヤー獲得から遠ざかっているイタリアの雄、ユベントスはこのオフにロナウドを獲得したことで、優勝候補の一角を占める存在となった。ユベントスの強みは国内リーグにおいて、戦力的に一強状態となっており、他のクラブに比べて、UEFSチャンピオンズリーグに焦点を当てやすい環境に身を置いているところだ。
そのユベントスの入ったグループHには、ロナウドにとって古巣であるマンチェスター・ユナイテッドがおり、この両者が激突する第3節と第4節の2連戦は、このグループの天王山となる確率が極めて高い。
また、この組には3季振りのUEFAチャンピオンズリーグ進出を果たした名門バレンシアが、虎視眈々とグループリーグ突破を狙っており、ホームで行われる初戦でユベントスに一泡吹かすことができれば、一気に三つ巴の争いとなる可能性を秘めている。
◆グループC:今大会の死の組。指揮官の経験値が明暗を分ける?
パリ・サンジェルマン(フランス)
ナポリ(イタリア)
リヴァプール(イングランド)
ツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)
さて、グループリーグには毎年必ず“死の組”が存在するものだが、今季も御多分に洩れず、2つの過酷なグループが出来上がった。パリ・サンジェルマン、ナポリ、そしてリヴァプールという“3強”がひしめくグループCだ。
前線にネイマール、カバーニ、エムバペという世界屈指の3トップを擁するパリSGは、UEFAチャンピオンズリーグ制覇を現実的な目標として定められる戦力を保有してはいるものの、メガクラブでの監督経験が皆無のトュヘル監督の存在がクエスチョンマークとなっている。
一方、クロップ体制4年目を迎え、チームが円熟期に差し掛かったリヴァプール、そして名将アンチェロッティを新たに指揮官に迎えたナポリは、戦力的な絶対値でパリに遅れを取るものの、不安要素は少ない。どのような状況で最終節のリヴァプールvsナポリと、レッドスターvs.パリSGを迎えることになるのか、今から楽しみである。
◆グループD:無強状態、混沌のグループ
ロコモティフ・モスクワ(ロシア)
ポルト(ポルトガル)
シャルケ(ドイツ)
ガラタサライ(トルコ)
そしてロコモティフ・モスクワ、ポルト、シャルケ、そしてガラタサライが同組に入った“無強”状態のグループDである。ここは蓋を開けて見なければ分からないのが実情である。
【その他のグループ組み合わせ】
◆グループA
アトレチコ・マドリード(スペイン)
ドルトムント(ドイツ)
モナコ(フランス)
クラブ・ブルージュ(ベルギー)
◆グループE
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
ベンフィカ(ポルトガル)
アヤックス(オランダ)
AEKアテネ(ギリシャ)
◆グループF
マンチェスター・シティ(イングランド)
シャフタール・ドネツク(ウクライナ)
リヨン(フランス)
ホッフェンハイム(ドイツ)