WBC王者ワイルダーとは何者?ジョシュアとの対戦は実現するのか?

Brendan Bradford

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WBCヘビー級王者のアメリカ人ボクサー、デオンテイ・ワイルダーはアンソニー・ジョシュアと今年対戦するとも見られており、実現すれば2018年最大のヘビー級マッチになりそうだ。

しかし、残念なことに、現時点ではこの対戦は実現しない可能性がある。 

ワイルダーは近年の米ボクシング界において、最も偉大なヘビー級ボクサーであり、プロとしての戦績は40戦無敗だ。 

ワイルダー・ジョシュア戦に関しては、その交渉において多くの議論が巻き起こり、今後もさらに波乱が起こるだろう。しかし、この二人の対戦の実現が先延ばしにならないことを願いたい。 

今回はデオンテイ・ワイルダーについて知っておくべき情報を見ていこう。 

戦績

デオンテイ・ワイルダー は40戦無敗、39KOの記録を持つ。ワイルダーが最終ラウンドまで戦った唯一の試合は、カナダ人選手バーメイン・スタイバーンとの2015年の初戦だ。ラスベガスのMGMで開催され、ワイルダーは全員一致の判定で勝利している。 

次の対戦時期

デオンテイ・ワイルダーは同じくヘビー級王者のアンソニー・ジョシュアと対戦するとみられていた。 

ジョセフ・パーカーとの対戦で全員一致の判定勝利を収めたワイルダーに、ジョシュアが対戦を求めるも、その後すぐに交渉は行き詰まってしまった。 

ワイルダーがソーシャルメディア上で、今年イギリスでジョシュアとの対戦に同意したと述べた6月上旬、再び憶測が飛び交った。

<デオンテイ・ワイルダーのインスタグラム投稿>
ばかばかしい妄想をしているアンソニー・ジョシュアのファン達へ。ニュースがある。米国内でジョシュアと対戦する5000万ドルのオファーは、もし彼が望むのなら、未だに有効だ。さらに、その後英国内でのジョシュアとの対戦にも今日同意した。もしジョシュアが英国での対戦を好むなら、決定権は彼らにある。アメリカかイギリスか、彼ら次第。自分はそれに従うまでだ!

デオンテイ・ワイルダー対アンソニー・ジョシュアは実現するのか?

現時点では、対戦は決まっていない。この対戦はずっと議論を呼んできた。 

今まであった騒動についてはここから見ることができる。ワイルダーとジョシュアの陣営は合意に至ることはないようにも思える。 

実際に何が起こったかは定かではないが、世界最高のヘビー級選手二人の対戦が、彼らが最高状態の時に実現することだけを皆が望んでいるだけだ。 

6月上旬、プロモーターのハーンは、ワイルダーが勘違いしており、未だ契約にサインしていないと主張した。この騒動の詳細はここから確認してほしい。 

7月に入っても状況は好転せず、SNSやYouTube上で大西洋を挟んだ醜い言い争いが繰り広げられている。 

アンソニー・ジョシュアが5000万ドルのオファーを却下したと語る

ワイルダーは最近のインタビューで、自分に都合の良いことばかりを言う嘘つきだとハーンを激しく責め立てた。 

「彼らがオレと戦いたくないのは明らかだろう」ワイルダーはボクシングニュース動画Behind the Glovesでこう語った。 

「彼らは対戦を実現しないようにしている。対戦を遅らせているのは彼らなんだ。彼らが提示したものには、いつでも同意してきたし、彼らはオレが提示したことには何も同意しないんだ」 

「真の王者はオレだ」 

このインタビューすべては以下の動画で見ることができる。

出身地

デオンテイ・ワイルダーはアラバマ州タスカルーサで生まれ育った。 

同じくアラバマ州ノースポートのスカイボクシングジムで2005年にボクシングを始め、現在も出身地と接点を持ち続けている。タスカルーサから時間ほどの距離に位置する、バーミングハムのレガシーアリーナで、過去4戦のうち2試合を行った。 

現在保有のタイトル

デオンテイ・ワイルダーは現在WBCヘビー級王者だ。これが彼の現在持つ唯一の世界タイトルとなっている。パーカーを倒したアンソニー・ジョシュアが、これ以外のヘビー級のタイトルを手にしている。 

ワイルダーは2015年にスタイバーンを全員一致の判定で倒しベルトを勝ち取った。その後は7回防衛に成功している。スタイバーンとの再戦では第1ラウンドKO勝ちしている。 

デオンテイ・ワイルダー対ルイス・オルティス

ワイルダーの直近の対戦であり、最も熾烈な戦いとなった試合だ。

キューバ出身のヘビー級選手オルティスがアメリカ人の彼を追い詰めるかのように見えたが、ワイルダーが果敢な反撃を見せ、10ラウンドTKO勝ちとした。 

多くの専門家は、制止が入った時点では彼のポイントの方が低かったと確信を持って述べている。以下の動画から自分の目で確かめてほしい。

デオンテイ・ワイルダーの身長は?

ワイルダーは201センチ(6フィート7インチ)と、身長はかなり高い。 

KO

KO数のランキングがあれば、彼はランク入りするはずだ。実際には彼は弱い相手と数回戦ってきた。そのため、時折目を引くほどのKO劇を見せている。 

彼の最高かつ驚異的KOは、2013年に対戦したセルゲイ・リャコビッチと2016年のアーサー・スピルカとの対戦だ。 

5年前のアイダホ州での対戦の第1ラウンドで、ワイルダーの強烈な右手を受けリャコビッチは倒された。ドクターの処置を受けるまで、ダウンし震えた状態が続くという、衝撃の瞬間だった。その試合はこの動画から見ることができる。

2016年にブルックリンでスピルカと対戦し、勝利している。ポーランド出身のヘビー級選手の彼は、ワイルダーの右ショートで捕らえられ、少なくとも1分間はダウンして動くことはなかった。この模様も以下の動画で見てほしい。

五輪出場

ワイルダーは2008年の北京五輪に出場し、ヘビー級で銅メダルに輝いた。

ニックネーム:銅の爆撃機

ワイルダーの愛称は「ブロンズ・ボマー(銅の爆撃機)」だ。五輪での銅メダルと伝説のヘビー級ボクサー、ジョー・ルイスに敬意を表してつけられたものだ。12年間ヘビー級タイトルを防衛したルイスの愛称はブラウン・ボマー(褐色の爆撃機)だった。 

デオンテイ・ワイルダー対タイソン・フューリー戦は? 

2~3年前ごろ、この対戦を実現させる動きがあったが、今ではもうない。 

2015年にウラジミール・クリチコとの対戦で衝撃的な勝利を収めて以降、フューリーはリングには立っていなかったが、今年の6月に復帰した。セフェル・セフェリとの対戦は観客を盛り上げる対戦となった。彼は10~15キロはオーバーウエイトでの対戦のように思えた。 

フューリーは8月にカール・フランプトンとオーストラリア人のルーク・ジャクソンとのタイトルマッチの前座となる試合を予定している。しかし、彼がかつての彼の状態に戻れるかどうかはまだわからない。 

マイク・タイソンが、フューリーはワイルダーを倒すだろうと考えているとも言われている。 

マイクはラジオSirius/XMで「フューリーは彼と対戦するために存在している。何を言いたいかわかるだろう?」と述べた。「タイソンはとても厄介な選手だった。ワイルダーは厄介な相手やビッグな相手と対戦してこなかった」 

その通りだろう。 

原文:Who is Deontay Wilder, the WBC heavyweight champion of the world?
翻訳:Ayako Hayashi

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