WBC世界ライト級挑戦者決定戦となるシャクール・スティーブンソン vs. 吉野修一郎が、日本時間の4月9日(日)昼、米ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターで開催される。勝てば4団体統一王者デビン・ヘイニーへの挑戦の可能性が高まるだけに、日本人ライト級の星・吉野が超難敵スティーブンソンを打ち破れるのか注目となる。
『スティーブンソン vs. 吉野修一郎』の日程、放送予定、配信先、予定対戦カードのほか、地上波テレビ放送や無料視聴の有無についても紹介する。
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ニュージャージー出身の天才ボクサー、シャクール・スティーブンソンは、3階級目の新たなベルトを目指している。25歳の彼は、現地時間4月8日にプルデンシャル・センターで行われるWBCライト級王座決定戦で、日本王者から次のキャリアへステップアップする吉野修一郎と対戦する。
2016年リオ五輪バンタム級銀メダリストのスティーブンソンは、2019年にジョエ・ゴンサレス(米国)に判定勝ちを収め、空位のWBOフェザー級タイトルを獲得した。その2年後、快速サウスポーはジェレミア・ナカティラ(ナミビア)をやはり判定で破ってWBOスーパーフェザー級暫定王座を獲得すると、ジャメル・ヘリング(米国)を10回TKOで撃破し、正規王者となった。
スティーブンソンは2022年4月にオスカー・バルデス(メキシコ)を判定を下して、WBCとThe Ring誌(リングマガジン)のベルトを獲得したが、9月にロブソン・コンセイソン(ブラジル)に全会一致で勝利するも、前日計量で体重超過の上、再計量を拒否したため、WBC・WBOタイトルを剥奪されている。
現在無冠のスティーブンソンは、4団体統一王者デビン・ヘイニーを頂点とした、ガーボンタ・デイビス、ライアン・ガルシア(いずれも米国)、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)ら、屈指のエリートファイターがひしめくライト級で、3階級制覇を目指している。
「ライト級に転向した。4月8日のニューアークでオレの新たな戦いが始まるんだ。吉野修一郎は無敗のファイターで、多くのファイターがオレとの対戦を怖がっていたときに、自らすすんで対戦を望んでくれた」とスティーブンソンは話す。
「プルデンシャル・センターでの前の試合(コンセイソン戦)は、オレが地元ジャージーで築き上げる物語の始まりに過ぎない。またプルデンシャル・センターを満員にして、『ボクシングの未来』が本当は誰なのかを世界に示すつもりだ」
The next level has arrived 😤@ShakurStevenson | https://t.co/xI88Wow4fc pic.twitter.com/kOwD81E0tx
— Top Rank Boxing (@trboxing) April 3, 2023
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一方、吉野はアマチュアで120戦近く経験したのち、2015年にプロ転向。6戦目で日本ライト級王座を獲得した。現在3試合連続KO中で、直近の試合は11月に行われた中谷正義戦だ。日本王者として、ロマチェンコに善戦した中谷をKOで倒したことで世界的な評価も上がった。スティーブンソン陣営からの打診を受けてWBC世界ライト級挑戦者決定戦に進むことになった。
31歳の吉野にとって、合宿でのロサンゼルス滞在はあったものの、日本国外で公式戦を戦うのは今回が初めてとなる。敵地での試合に向けて、「初めてアメリカで戦うことになり、光栄に思っています。とにかく集中しているし、モチベーションも高まっている」と吉野は語った。
「偉大な2階級制覇チャンピオン、シャクール・スティーブンソンの故郷であるニューアークで戦えることが楽しみ。試合に向けてハードなトレーニングを行い、ファンの皆さんにエキサイティングな勝利をお見せすることを楽しみにしています」
スポーツベッティングサイトではスティーブンソン優位で大差のオッズがつけられているが、吉野もまたこの試合に勝ち、5月22日のデイビス vs. ロマチェンコ戦に招待され、4団体統一王座戦への『待機列先頭』に立つことを目指している。
スティーブンソンvs吉野の試合時間、放送予定、両者の戦績プロフィール、放送枠内予定対戦カードなどは以下となる。
『スティーブンソン vs. 吉野修一郎』:概要・会場・日程
- 試合会場:プルデンシャル・センター(米ニュージャージー州ニューアーク)
- 開催日時:日本時間2023年4月9日(日)
- 公式情報:Lightweight Title Eliminator: Shakur Stevenson vs. Shuichiro Yoshino(TOPRANK社公式ページ・英語)
『スティーブンソン vs. 吉野修一郎』は、現地時間4月8日(土)夜(日本時間9日昼)、米国ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターで実施される。同施設は、NHLニュージャージー・デビルズの本拠地として知られるアリーナで、最大19500人を収容する。ニューアークはスティーブンソンの地元。時差は-13時間となる。
『スティーブンソン vs. 吉野修一郎』:配信先・配信時間
- 放送配信媒体:WOWOW/WOWOWオンデマンド
- 放送配信時間:日本時間2023年4月9日(金)11:00~15:00(LIVE)※終了時間変更の場合あり
- メインイベント開始時間:4月9日14:00時頃~
『スティーブンソン vs. 吉野修一郎』は日本国内では、BSの『WOWOW』および、公式動画配信サービス『WOWOWオンデマンド』で独占ライブ配信される。
米国では、動画配信サービスのESPN+で配信されるが、米国内開催ということもあり、メインカードはESPN(ケーブルTV)でも放送される。
地上波テレビ放送・無料視聴について
『スティーブンソン vs. 吉野修一郎』の地上波テレビ局での放送についての発表は現時点でない。無料の動画配信サービスであるABEMAでも予定はない。プロモーターのTop Rank社公式YouTubeチャンネルで、将来的な試合映像の無料配信の可能性はあるが、時期など定かではない。
また、有料大手のAmazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)、U-NEXT、dTVなどボクシングライブ配信実績のあるプラットフォームにおいても配信の予定はない。
The Lightweight debut 🌟
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Welcome to #ShakurYoshino Fight Week! pic.twitter.com/d9Cr1uB5uJ
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シャクール・スティーブンソンの戦績とバイオグラフィー
- 国籍:アメリカ
- 生年月日:1997年6月28日(25歳)
- 身長:170cm
- リーチ:173cm
- スタイル:サウスポー
- 総試合数:19
- 戦績:19勝(KO9)0敗
- タイトル歴:
- WBCアメリカ大陸フェザー級王座
- IBFインターコンチネンタルフェザー級王座
- NABO北米フェザー級王座
- WBO世界フェザー級王座
- WBO世界スーパーフェザー級暫定王座
- WBO世界スーパーフェザー級王座
- WBC世界スーパーフェザー級王座
吉野修一郎の戦績とバイオグラフィー
- 国籍:日本
- 生年月日:1991年9月28日(31歳)
- 身長:175cm
- リーチ:173cm
- スタイル:オーソドックス
- 総試合数:16
- 戦績:16勝(KO12)0敗
- タイトル歴:
- 日本ライト級王座(第62代)
- OPBF東洋太平洋ライト級王座(第47代)
- WBOアジアパシフィックライト級王座
『スティーブンソン vs. 吉野修一郎』:予定対戦カード
- WBC世界ライト級挑戦者決定戦
- シャクール・スティーブンソン vs. 吉野修一郎
- ヘビー級
- ジャレッド・アンダーソン vs. ジョージ・アリアス
- ライト級
- キーショーン・デイビス vs. アンソニー・イギット
※上記対戦カードは、選手の体調やケガなどにより変更される場合がある。
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