井岡一翔が体重超過フランコに3−0で完勝し新王者に!|試合経過・結果・ハイライト|ボクシング2023

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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6月24日(土)、日本人男子初の世界4階級制覇達成者・井岡一翔がジョシュア・フランコに3−0で判定勝ちを収め、WBA世界スーパーフライ級王座を獲得した。試合直前のトラブルを払拭する完勝ぶりでイベントの危機も救った。

本記事では、井岡が進退をかけた覚悟の一戦と比嘉大吾らの試合をライブ速報で逐一試合経過を伝えた。

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井岡がトラブルを乗り越え、新章の扉をこじ開けた

逆境におかれた井岡一翔が、不退転の決意で挑んだ再戦ですべてを払拭する勝利をつかんだ。

昨年大晦日、WBO世界スーパーフライ級王者として、WBA同級王者ジョシュア・フランコとの統一戦に臨んだ井岡だったが、敢え無くドローに終わった。この試合後、WBOから指名挑戦者・中谷潤人との王座戦指令を受けたが、井岡はフランコとの決着をつけることを優先するため、WBOタイトルを返上した。

ファンから批判もあがったが、中谷が空位となったWBOタイトルを鮮烈なKO劇で奪ったことも、期せずして井岡の立場を悪くした。

幸運なドローという声もあったなかフランコとの再戦を選んだが、試合2日前、大晦日の試合後の尿検査で井岡から微量の大麻成分が検出されたことが発表された。違反に満たない量だったため試合開催に問題はなかったが、試合前の大事な時期に釈明に追われる羽目になった。

さらに、前日計量で、相手のフランコが大幅な体重超過が発覚。再検査でも2.9kgオーバーとなり王座は剥奪。フランコは勝っても引き分けても空位、井岡が勝てば新王者になるという結論にはなったが、あの山中慎介 vs. ネリ戦の悪夢の再来というケチがついてしまった。

フランコは当日計量で58.97kgのリミットを下回り試合は成立することになったが、山中がネリにTKO負けを喫した歴史を鑑みると、試合を強行すること事態が危険だという見方もあった。

逆境に追い込まれた井岡だが、フランコに対して「怒りはない」と話し、勝つことだけを信じていた。ここ数戦の井岡は34歳という年齢や、14年間のキャリアで蓄積した身体的ダメージが拭えぬ、低調な試合も多かった。

しかし、フランコと再び対峙した井岡は、大晦日の初戦よりも攻めの姿勢を前面に出した。フランコは大晦日のときと同様、第1Rから調整失敗とは思えぬ手数の多さとスタミナで圧をかける。対して井岡は、精度の高いブロッキングでいなしながらも、左ボディを中心に強打をしっかり当てていった。

第4Rでは、カウンターからシャープなアッパーもねじ込むなど、相手の打ち終わりに合わせて有効打を度々叩き込んだ。足を止めて打ち合う場面など、これまでの井岡とは違うボクシングを見せるなど、倒して勝つという意識の現れに見えた。第9Rには、カウンターを狙ってかノーガードで笑みを浮かべて煽った。

後半は手数が減り、フランコにリードを譲る瞬間もあったが、総合的に見ても井岡がポイントを取っていたのは明らかだった。フルラウンド終了後、ジャッジのスコアは3−0で全会一致の判定勝ち。WBA世界スーパーフライ級ベルトを獲得した。

試合後、井岡は王者に返り咲いたことを喜んだが、それ以上に挑戦者として戦って結果を出せたことが嬉しかったとし、未来の子どもたちにそれを伝えることができたのではないかと胸を張った。

リングを降りた井岡には関係者や観客の祝いの言葉が送られたが、多くの難題を払拭するような勝利に、誰もが安堵した笑顔を浮かべていたのが印象的だった。

明確な次の目標についてリングでは語らなかった井岡だが、WBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダ、IBF王者フェルナンド・マルティネス、そしてWBO王者中谷潤人との統一戦に期待が膨らむ未来が見えてきた。

また、元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾も歴戦のベテランファイター、シリチャイ・タイヤン相手に猪突猛進の猛打ショーで4回KO勝ちを収めた。バンタム級転向以来、すっきりした勝利がなかった比嘉だが、持ち前のダイナマイトパンチで世界戦を引き寄せるようなKO劇をみせた。

ライブ速報

21:26 チャンピオンベルトを肩に抱いた井岡は、「去年の大晦日、同じ場所、同じ対戦相手、皆さんも覚えているかもしれませんが、ぼくが求めた結果ではありませんでした」「今日またチャンピオンに返り咲くことができました」と涙ぐんだ。「今日も子どもたちが来ていると思います。(その子どもたちに)勝利を見せられてよかったです」。難題続きだったことについては「皆さんが支えてくれたおかげです。今この瞬間を噛み締めて、自分を信じてやっていけば報われると証明できた」。
フランコについては体重超過についてなじることはせず、「ここで戦うぼくたちにしかわからないことがある。ぼくは(試合で答えが出せて)満足しています」と回答。「挑戦者し続ける気持ちが伝わったなら、ぼくも嬉しいです」と話し、最後に「ぼくたち日本人は強いんです。それは国籍がどうとか今日勝ったからとかでなく、志が未来の子供たちにも届くと思うし、これからも戦っていきます」と宣言した。

21:19 115−113、116-112、116-112の3−0で井岡が判定勝ち!WBA世界スーパーフライ級新王者に!

21:16 最終第12R、井岡が手数を出しに行く。ガードを固めるフランコにボディを刺すと露骨に嫌がる場面もあり、井岡がペースを作って打ち合いを重ねた。ダウンは取れなかったが、ポイントは井岡が取った印象。フルラウンド終了、判定へ。

21:12 第11R、井岡はカウンターを狙っているのか、手数が増えない。フランコの手数は減らさず攻め続ける。細かなパンチの刻み合いのなかで、井岡は右フックをミートさせる。井岡かフランコか際どいラウンド。最終Rへ。

21:08 第10R、ここまで直線的な攻め方だったフランコがフェイントを使うなど、井岡の戦術に対抗するような場面も。井岡は意図的に手数を抑えているのか、有効打はでなかった。第11Rへ。

21:04 第9R、フランコのパンチに力が戻った印象。井岡は詰めてアッパーをねじ込む。ダッキングで誘っている井岡は、ノーガードでパンチを煽るなどアグレッシブな姿勢をアピールも、フランコが有効打で優ったか。第10Rへ。

21:00 第8R、井岡は足を止める場面に危うさを見せるが、しっかり打ち返し、フランコにリードを取らせない。井岡は左ボディ、フランコは左フックが光った。第9Rへ。

20:55 第7R、手数で攻めるフランコとの打ち合いで被弾する場面もあった井岡だが、カウンターの左ボディがしっかり決まり、有効打は井岡の方が上の印象。第8Rへ。

20:51 第6R、パンチにキレと力がなくなってきたフランコ。井岡はスウェイやダッキングでいなすが、被弾も増える。アウトから踏み込んでのコンビネーションなど距離をつかませないステップワークに移行。決定打がないまま第7Rへ。

20:48 第5R、ラウンド開始直後は距離を取った井岡だが、ヒッティングでフランコの右目上をカットさせると距離を詰めての連打へ。踏み込み過ぎてカウンターを浴びるも、引かない井岡。場内から大きな声援。第6Rへ。

20:45 第4R、フランコのパンチをしっかりブロッキングし、左右のボディや右アッパーを差し込む井岡。フランコは圧をかけていくと井岡の勢いはやや落ちてきた。第5Rへ。

20:41 第3R、発汗量が多いフランコ、左ジャブの打ち分けなど手数は出しているが、有効打は少ない。井岡はボディのほか左フックをミートさせるなど、よく見ている。ここまで井岡で優勢か。第4Rへ。

20:37 第2R、左ジャブを散らし、右のストレート、ボディストレートを狙うフランコだが、井岡はしっかりガードを固めて右クロスカウンターを取る。左ボディが冴える。第3Rへ。

20:33 第1R、やはり体重超過のフランコの身体は厚みがある。センターを取りジャブを振るが、しっかり見てそれをさばく井岡。立ち上がりはともに静かな形に。第2Rへ。

20:30 フランコのコールにはブーイングも聞こえる。井岡には大きな拍手と声援。井岡はこれまで同様ファンデーションでタトゥーを隠している。第1Rゴング!

20:26 アメリカ国歌斉唱に続き、君が代斉唱。

20:22 赤コーナー、フランコの入場。名伯楽ロベルト・ガルシアが帯同。

20:18 メインイベントセグメントスタート。井岡の兄貴分として知られるヒップホップアーティストAK-69の生歌唱を背に、青コーナーの井岡から入場へ。イスマエル・サラス氏もセコンドとして帯同。

20:06 20:15頃開始のアナウンス。

19:25 メインイベントの20:00過ぎ開始のアナウンス。休憩時間へ。

19:19 勝利者インタビューを受けた比嘉は、2階級制覇に向けた質問に「(バンタム級転向以来)変な試合が多かったけど安心しました」と話し、地元である沖縄戦慰霊の日への思いも口にして「勝ててよかった」と笑みを浮かべた。

19:17 第4Rもペースが落ちない比嘉が、再び破壊的な右ボディでKOを奪うとレフェリーストップ。比嘉が勝利!

19:14 第3R。左のコンビネーションアッパーなどペースを落とす様子がない比嘉は、さらにジャブから強烈な右ボディストレートでダウンを奪取するなど圧倒的な流れでタイムアップ。4Rへ。

19:11 第2R。シリチャイは左ジャブで距離を測るが、比嘉はやはり詰めて打ち込み、打ち下ろすような右。さらにラッシュを仕掛け、決定打ではないものの、押し倒すようなパワーパンチで2度のダウンを奪う猛攻をみせた。

19:06 シリチャイがセンターを取りプレスをかけるが、ペースはスロー。比嘉は頭を下げて距離を詰めて打ちに行く積極性を見せる。第1R終了。

19:03 セミファイナル第1Rゴング。

19:00 セミファイナル、赤コーナーのシリチャイがリングイン。青コーナー、比嘉はお馴染みの映画ゴジラのテーマ曲でリングへ。

18:54 同じく、メインイベントの井岡一翔、ジョシュア・フランコの控室の模様も紹介され、井岡は静かに無表情で携帯食を口にする姿があった。一方フランコはスタッフと談笑しながら何か食べ、水を口にするなど、体重超過を悪びれる様子はなかった。

18:50 セミファイナル:バンタム級10回戦、比嘉大吾 vs. シリチャイ・タイヤン。ABEMA PPVで紹介された両陣営の控室の様子では、比嘉は緊張感が漂う一方、70戦を経験するシリチャイは余裕の笑み。

18:43 勝利インタビューを受けた森は、「長い道のりでしたけど、世界への第一歩の東洋を穫ることができてよかったです」「世界の通過点なのでこれを経験値に変えて世界チャンピオンを目指すので応援よろしくお願いします」と話し、メインの井岡にもエールを送った。

18:40 第4試合終了。序盤は森武蔵、中盤戦は渡邊卓也が勢いを見せたが、9R以降は森がアウトボックスで翻弄。逆に渡邉は右目上のカットなどの影響か、やや失速。最終12R開始40秒、森が左ストレートでダウンを奪い、さらにコーナーに追い込んで左ボディを打ち込み続けたが、渡邉が耐えきり、フルラウンド終了。KOは奪えなかったものの、森が3−0で判定勝ちを収め、OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座を獲得した。

当日午前 前日計量で2.9kg超過だったフランコは、当日計量58.9kg(130ポンド)リミットに対して、58.0kgでパス。フランコが勝っても引き分けてもWBA世界スーパーフライ級王座は空位、井岡が勝った場合は新王者として認められる。

試合当日(セミファイナルの比嘉 大吾 vs. シリチャイ・タイヤン戦から速報対応予定)

  • メインイベント開始時間>24日20:00〜20:30見込み
  • セミファイナル開始時間>24日19:00〜19:30見込み

試合直前に降りかかった難題…井岡は勝って払拭できるか

昨年大晦日、不本意なドローを喫した井岡一翔は、保持していたWBO世界スーパーフライ級王座を返上し、WBA同級王者ジョシュア・フランコとの再戦を選んだ。当時WBO指名挑戦者だった中谷潤人とのタイトル戦を避けるような流れは、ファンから失望の声も上がった。その中谷は空位となったWBOタイトルを鮮烈なKO劇で獲得したこともあり、井岡はフランコに勝つしかない状況にある。

それに加えて、決戦を目前にして次々に難題に見舞われた。

試合2日前、JBCから大晦日の試合後の検査で井岡の尿から微量の大麻成分が見つかったものの、薬物違反にはあたらない量だったという発表があった。違反量ではないため24日の試合は実施されることから、発表のタイミングが不可解でありながらも、井岡陣営は潔白の釈明に追われた。

さらに前日公開計量では、井岡自身はリミットの52.16kgに対して160gアンダーで無事パスしたが、王者フランコがまさかの3.1kgオーバーという前代未聞の体重超過が発覚。かつてのルイス・ネリは2.3kg超過、再計量で+1.3kgまでしか絞れず日本で試合が行えない身柄となったが、フランコは再計量でも+2.9kgまでしか減らせなかった。ボクシングファンの顰蹙を買ったネリをはるかに超える史上最悪の体重超過になった。

試合は決行されるものの、フランコは王座を剥奪され、勝っても空位。井岡が勝てば新王者になるという結論がでた。フランコ陣営は「(JBCの発表により)2日前に試合が開催されるかわからない状況になったことが原因」と苦し紛れのコメントを出すなど不誠実な態度を取った。

悪い流れが押し寄せた形で大一番を迎えることになってしまった井岡だが、もはやきれいに勝ってすべてを払拭するしかない。

本記事では、井岡 vs. フランコのほか、バンタム級での世界再挑戦を狙う比嘉大吾 vs. シリチャイ・タイヤン戦もライブ速報でお伝えする予定だ。

▶スポーツの試合日程やスコアが気になったら『スコア遊ライブ』

PPV配信枠内対戦カード

■SANKYO presents Lifetime Boxing Fights 15

試合会場:大田区総合体育館(東京都大田区)
配信日程:6月24日(土)14:30配信開始(井岡の試合は20:00〜20:30頃開始予定

  • メインイベント:WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ(12回戦)
    • ジョシュア・フランコ vs. 井岡 一翔
      • フランコは体重超過により王座剥奪、勝っても空位となり井岡が勝った場合のみ移動する
  • セミファイナル:バンタム級10回戦
    • 比嘉 大吾 vs. シリチャイ・タイヤン
  • OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦(12回戦)
    • 森 武蔵 vs. 渡邊 卓也
  • スーパーフライ級8回戦
    • 重里 侃太朗 vs. ウィルベルト・ベロンド
  • スーパーバンタム級8回戦
    • 木元 紳之輔 vs. プラティップ・チンラム
  • スーパーバンタム級4回戦
    • 為我井 廉 vs. 岩崎 文彬

井岡PPVチケット購入&CB獲得方法方法【7/1まで】

井岡 vs. フランコ戦は『ABEMA』が6月24日(土)14:30から独占PPV生配信する。さらに、期間内に「ABEMAプレミアム」に登録(無料体験期間含む)し、この井岡のPPV一般チケットを購入すると、現金1500円がキャッシュバックするキャンペーンが実施中で、実質4700円で観れる。

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あとは配信時間以降にPPVを楽しむだけだ。

  • 『SANKYO presents Lifetime Boxing Fights 15』
    • 6月24日14:30配信開始(井岡の試合は20:00〜20:30頃開始予定

※PPVはABEMAアプリからでも購入可能、クレジットカードのほかキャリア決済も可能
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※その他、購入した端末とは違う端末(スマートTVやFire TVシリーズなど)で視聴したい場合は、ページ内のそれぞれの利用方法を参照しよう。

■PPV視聴方法

視聴方法は、上記配信開始時間以降、購入時と同じ手順で井岡一翔の番組枠『SANKYO presents Lifetime Boxing Fights 15』を選択すればOKだ。もしくは「マイページ」>「ペイパービュー」からも簡単に選べる。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。