前WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級統一王者アンソニー・ジョシュア(英国)が、4月上旬に予定される現王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)との再戦に向けて、トレーニングチームに新たなコーチを迎えることになるだろうとプロモーターのエディー・ハーン氏が示唆した。
2021年9月25日、ジョシュアは元世界クルーザー級4団体統一王者ウシクを迎え撃った。相手の速さに対抗すべく、体重を絞って臨んだ試合だったが、本来ジョシュアの強みだったフィジカル面を活かせず、12回0-3で判定負けを喫し、統一王者から陥落した。
タイトル戦後、陣営の戦略ミスが指摘され、ジョシュアの長年のコーチであるロブ・マクラッケンから、新たなコーチのもとで仕切り直すことを勧める関係者やファンからの声もあがっていた。
ジョシュア自身もロンドン五輪以来、師事しているマクラッケンとは別のトレーナーから刺激を得るため、10月に渡米。ディ・レイノソ、ヴァージル・ハンター、ロニー・シールズなどの名だたるコーチのジムを訪れている。この時点でコーチ交代の報道が過熱したが、ジョシュアのプロモーターであるハーン氏は、完全な交代はないことを明言していた。
長年英国のボクシング代表監督を務めるマクラッケンは、2021年8月の東京オリンピックのため、ここ1年ほどジョシュアの指導だけに専念できなかった事情もある。
年が明け、ウシク戦に向けて本格的なトレーニングキャンプが始まるのは、1月末か2月の初めになるという。コーチについてもそのタイミングでアナウンスがあるだろうと話した。
「AJ(ジョシュアのイニシャル)はそれ(コーチ交代)がうまく機能するように真摯に対応している。キャンプが始まるとき、彼のトレーニングチームに関する発表があると思いますよ」
ただ、4月の試合を見越したタイミングではヘッドコーチ交代はリスクを伴うため、やはり何らかの形でマクラッケンが関わることも示唆した。
「マクラッケンは常に何らかの形で関与します。彼はアンソニー・ジョシュアの単なるトレーナーではありません。彼はメンター(師)でありアドバイザーですから」
ハーン氏は発表についてはジョシュアに一任しているとしたが、「トレーニングチームに何か追加されるのは確かです」と約束した。
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