那須川天心vsロドリゲス|試合結果予想・参考オッズ|7.20 両国国技館

井熊知也 Tomoya Ikuma

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LIVE BOXING 9 那須川天心 vs ロドリゲス

7月20日(土)東京・両国国技館で開催される『Prime Video Presents Live Boxing 9』にて、那須川天心がボクシング転向4戦目、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人が初防衛戦、加納陸はWBO世界フライ級王座決定戦に挑む。

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ここでは、那須川初の10回戦の試合の経緯・勝敗予想・参考オッズについてまとめる。那須川の試合は『Prime Video Presents Live Boxing 9』として同日、Amazonプライムビデオで独占ライブ配信される。

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■試合背景:神童がタイトル挑戦へ向け、世界4位と激突

世界ランカーとの初の10回戦に挑む神童

WBA世界バンタム級7位の那須川天心が、WBA同級4位のジョナサン・ロドリゲスとの世界ランカー戦に挑む。初の10回戦について那須川は、5月の発表会見で「(ステップアップが)結構早いなー。(どうせなら)10回戦になると(一部の)ベルトをかけてできるから、かけてほしいなと思ったんですけど」と、冗談を交えつつも意欲を見せた。

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ここまでの那須川のプロボクシング戦績は、3戦3勝1TKO。2023年4月のデビュー戦と9月の2戦目ではともにKO勝利を逃していたが、3戦目では初の世界ランカー相手となるルイス・ロブレスを圧倒。相手が脚を痛めたことでの棄権によりTKO勝ちの公式記録がついた。ファンが期待するようなパンチで倒す派手なKO勝利ではないものの、ボクシング転向後初のKO勝ちを収めた。

この勝利により、日本スーパーバンタム級4位、WBOアジア太平洋バンタム級1位、WBA世界バンタム級7位、WBC世界バンタム級12位、WBO世界バンタム級10位にランクインし、その実力が高く評価されている。最終会見では、次戦での地域タイトルへの挑戦プランも示唆。確実な勝利を目指す。

WBA同級4位のジョナサン・ロドリゲス

対するはWBA同級4位のジョナサン・ロドリゲスは、これまで21戦17勝2敗2分の戦績を持ち、那須川よりも豊富な実績を誇っている。その17勝のうち、7回はKO勝利でKO率は40%。

19歳でプロデビューを果たすと、昨年6月にはWBC米国シルバーバンタム級王座を手にした。そして11月にはWBAインターコンチネンタルバンタム級王座決定戦で元WBA世界スーパーフライ級王者のカリド・ヤファイを1回KOで破っている。

今年2月に行われた直近の試合では、WBA世界バンタム級挑戦者決定戦でアントニオ・バルガス相手に、初回ダウンを奪ったものの、7回終了時にTKO負けを喫した。今回が再起戦となる。

ロドリゲスのラウンド開始時の右の強打や返しの左ボディは強烈で危険だが、那須川はロドリゲスの印象について「パンチを振ってきてKO率も高いというか勢いのあるというか、目つきも鋭いですし、しっかりおもしろい戦いができる選手なのかなと思います。」と述べ、好試合への感触をうかがわせた。

デビュー以来の課題となっている「パンチでのKO」について那須川は、「ハマればすぐにKOできると思います」と自信を示しつつ、「だけど力まず自分のスタイルをやるっていうのはやっていこうかなと思う」と述べ、無理にKOを狙うのではなく、あくまでも試合の流れの中でKOを狙っていく考えを示した。

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■勝敗予想・参考オッズ

この試合の勝敗予想だが、那須川のスピードvsロドリゲスのパワーという構図になることが予想される。その中でも、那須川のスピードがこの試合でも際立つだろう。

ロドリゲスの右の大ぶりやボディフックは非常に脅威だが、那須川の素早いフットワークと反応速度を考えると、ロドリゲスが那須川を捉えるのは難しいと考えられる。

また、那須川はこれまでの試合で大ぶりのオーソドックススタイルの相手に対して、やり慣れた印象がある。その経験は今回の試合でも大いに役立つだろう。しかし、今回が初の10回戦となる那須川にとって、元々弱点にもなっていたスタミナが問題になる可能性も否定できない。

もしスタミナが切れ、顎が上がった状態になったとき、ロドリゲスの強力な右フックが当たるリスクもあるが、最終的には、那須川が2戦目のルイス・グスマン戦のときのように、相手の右の打ち終わりに合わせて左を当て、ダウンを奪っての判定勝利を予想する。

ブックメーカーオッズ比較サイト『oddschecker』によると、那須川「1/5」(1.2倍)、ロドリゲス「9/2」(5.5倍)、ドローが「16/1」(17倍)で、那須川優位のオッズとなっている。

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井熊知也 Tomoya Ikuma

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スポーティングニュース日本版でアシスタントエディターを務める。大阪府茨木市出身。大学を卒業後、2020年にキックボクサーとしてプロデビューを果たす。引退後、格闘技に関連する情報を発信するために個人ブログを立ち上げる。ライターとしては主に格闘技をメインに扱い、目まぐるしく変化する格闘技の世界において、最新情報を追い続ける元プロ格闘家ライター。