中谷潤人vsアストロラビオ|試合結果予想・参考オッズ|7.20 両国国技館

井熊知也 Tomoya Ikuma

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LIVE BOXING 9 中谷潤人 vs アストロラビオ

7月20日(土)東京・両国国技館で開催される『Prime Video Presents Live Boxing 9』にて、那須川天心がボクシング転向4戦目、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人が初防衛戦、加納陸はWBO世界フライ級王座決定戦に挑む。

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ここでは、メインイベントを務める中谷vsアストロラビオの試合の経緯・勝敗予想・参考オッズについてまとめる。この試合は『Prime Video Presents Live Boxing 9』として同日、Amazonプライムビデオで独占ライブ配信される。

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■試合背景:PFPランカー中谷のバンタム級制圧前哨戦

WBC世界バンタム級の初防衛戦

5月31日に開催された『LIVE BOXING 9』の記者会見で、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人がWBA同級1位のビンセント・アストロラビオとのタイトルマッチを発表した。

中谷はWBO世界スーパーフライ級王座を防衛した後、同ベルトを返上しバンタム級への転向を表明。今年2月に行われた転向初戦、WBC世界バンタム級タイトルマッチで王者アレハンドロ・サンティアゴに挑戦した。中谷は距離を支配し、第6Rに2度のダウンを奪う形でTKO勝利を収め、日本男子では7人目となる世界3階級制覇を達成。無敗のまま3階級制覇を成し遂げたのは井上尚弥、田中恒成に続いて3人目である。

そんな中谷の戦績は、27戦27勝(20KO)0敗と無敗を誇り、名門『The Ring』誌PFPランキングで10位にランクインするKOアーティストとして世界レベルの認知を得ている。

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WBA同級1位のビンセント・アストロラビオ

そして中谷のバンタム級初防衛戦となる相手が、WBA同級1位のビンセント・アストロラビオだ。ここまでの戦績は23戦19勝(14KO)4敗と、母国の英雄であるマニー・パッキャオと同じ練習環境で育ってきたことから、そのパッキャオを彷彿とさせスタイルで今回のタイトルマッチまで漕ぎ着けた。

あのギレルモ・リゴンドーとの対戦経験があり、激闘の末、8回にダウンを奪っての判定勝利を飾っている確かな実力者だ。2023年5月のWBO世界バンタム級王座決定戦では、井上尚弥との対戦経験があるジェイソン・マロニーには敗れているが、直近の試合となったWBC同級王座挑戦者決定戦でナワポーン・ポーチョークチャイにTKO勝利している。

戦国時代の世界バンタム級シーン

中谷のWBCのほかにバンタム級王者には、WBAの井上拓真やIBFの西田凌佑、さらにWBOの武居由樹が君臨し、日本人が4団体の王座を独占している状況だ。それぞれ防衛戦を行っていく中で日本人同士の統一戦がいつ実現するのか。その同階級で特に注目を集める選手が中谷潤人だ。

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■勝敗予想・参考オッズ

この試合の予想だが、挑戦者アストロラビオが終始圧力をかけ、中谷が距離を取りながら戦う展開が予想される。その中で、中谷がカウンターを当てるのか、アストロラビオがリゴンドー戦のように隙を狙ってパンチを通すのかが注目ポイントだ。

フレームで劣るアストロラビオは、中谷と同様にリーチを活かしたサウスポースタイルとの対戦経験があり、勝利した実績もあるため有利に見えるが、総合力やスキルの高さでは中谷が上回るだろう。

KO率はほぼ74%と中谷同様の数字を持つアストロラビオもタイミングの良い一発で仕留めるパンチ力を持っているため、常に警戒心は必要だ。中谷がどのように距離を支配し、カウンターを狙うかが鍵となるだろう。最終的には、中谷が左のカウンターでダウンを奪い、KO勝利を収めると予想する。

海外のブックメーカーでは、中谷潤人が「1/25」(1.04倍)、アストロラビオ「9/1」(10倍)と、中谷が圧倒的に優勢だ。

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井熊知也 Tomoya Ikuma

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スポーティングニュース日本版でアシスタントエディターを務める。大阪府茨木市出身。大学を卒業後、2020年にキックボクサーとしてプロデビューを果たす。引退後、格闘技に関連する情報を発信するために個人ブログを立ち上げる。ライターとしては主に格闘技をメインに扱い、目まぐるしく変化する格闘技の世界において、最新情報を追い続ける元プロ格闘家ライター。