【大晦日ボクシング】井岡一翔に挑むホスベル・ペレスとは?|年齢・戦績・経歴|12.31 大田区体育館


Daniel Yanofsky

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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12月31日(日)、『大晦日男』井岡一翔に今年挑むのは、ベネズエラのノックアウト・アーチスト、ホスベル・ペレスだ。

敵地に乗り込み、WBO世界スーパーフライ級王座を母国に持ち帰らんとするペレスとは何者か。そのキャリアにスポーティングニュース格闘技部門エキスパートのダニエル・ヤノフスキーが迫る。

当日速報します:【ライブ速報】井岡一翔vsペレス|試合経過・結果・ハイライト|12.31 WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ

スーパーフライ級戦線では、今、さまざまなチャンピオンがしのぎを削っている。ホスベル・ペレスは、そのパーティに乱入し、スポットライトと王者の権利を味わう準備ができている。彼は12月31日に東京の大田区体育館で、ベテラン王者の井岡一翔とWBAタイトルをかけて対戦する。

『ABEMA』で独占無料生配信されるこの試合は、4階級制覇のベテラン井岡にとって、スーパーフライ級で通算9度目のタイトルマッチとなり、現WBA王者としては初防衛がかかっている。

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2022年大晦日のジョシュア・フランコ戦がドローに終わると、井岡は保持していたWBO世界スーパーフライ級王座を返上。中谷潤人との指名試合よりも、フランコとの決着戦を選んだ。6月の再戦でそのフランコを下し、WBAタイトルを獲得している。

ペレスにとっては、フライ級からスーパーフライ級に転向して最初の世界戦になるが、オッズでは井岡が圧倒的優位だ。井岡はこの試合に勝って、交渉決裂に終わったWBC王者フアン・フランシスコ・エストラーダとの統一戦実現に再チャレンジする腹積もりだ。

そんな王者の計画を、ベネズエラのハードパンチャーは覆すことができるのか。ペレスのキャリアにスポーティングニュースが迫る。

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ホスベル・ペレスとは?

ホスベル・アレクサンダー・ペレスは、2016年にプロデビューした、現在28歳で20勝3敗(18KO)のベネズエラ人ファイターだ。

ハイペースで試合を重ねたデビューイヤーの2016年6月、プロ4戦目のカルロス・モレノ戦で初黒星を喫したが、その後、破竹の13連勝を記録。WBAボリビア地域(中南米4地区に分けたベルトのうちのひとつで、南米地区を司る)フライ級王座を獲得している。次戦ではヨハン・フローレスを破り、ベネズエラ・フライ級王座も奪取した。

2019年7月、ロベール・バレラに敗れ、WBAボリビア地域王座から陥落と同時に連勝記録も13でストップした。しかし、ドミンゴ・トヴァールにTKO勝利して再起を果たすと、キャリア初の世界戦の大チャンスが巡ってくる。

2020年2月、WBA世界フライ級王者アルテム・ダラキアンに挑戦したペレスだが、フルラウンドの末、惜敗。世界タイトル奪取を逃したものの、爪痕は残した。

その後スーパーフライ級に階級を上げたペレスは、同級のベネズエラ王座獲得まで、3戦連続のKO勝ちを収めて、WBAスーパーフライ級ランキング6位に浮上した。

90%のKO率を誇るハードパンチャーぶりから、『アバランチャ』(雪崩)の異名を戴くペレスは、ここ6試合で4勝2敗。ヒット率は低いものの、当たればKOというパンチ力は、20勝中18KOという数字で証明されている。

アウトレンジからプレスをかけながら、素早く鋭いジャブで詰め、パワーショットを放つスタイル。前後の動きの良さで相手を追い詰める。

一方で、横の動きはあまりなくやや直線的で、ボディワークから攻撃へのトランジション精度は荒削り。ダラキアン戦では健闘はしたものの、当時25歳のペレスには、ダーティな戦術もこなす、ディフェンスに長けた相手をさばく経験値が足りなかった。

スーパーフライ級切ってのテクニシャンである井岡に対してはシビアな局面も増えそうだが、ダラキアン戦で学んだ経験を活かし、自身初の世界タイトル奪取となるか。異国の地でアップセットを狙う。

ホスベル・ペレス 戦績・バイオ

  • 本名:ホスベル・アレクサンダー・ペレス(Josber Alexander Perez)
  • 国籍:ベネズエラ
  • 生年月日:1995年2月6日(28歳)
  • 身長:165cm
  • リーチ:N/A
  • 戦績:20勝3敗(18KO)

※本記事は、国際版記事を翻訳し、日本向けの情報を加えた編集記事となる。

Daniel Yanofsky


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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。