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井岡一翔 2023年大晦日タイトルマッチ ABEMA KV
ABEMA

12月31日、WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチの井岡一翔 vs. ホスベル・ペレスが、東京・大田区総合体育館で行われた。

井岡は7ラウンド2分44秒でノックアウト勝ちを決め、スーパーフライ級では初めての防衛に成功した。

立ち上がり2ラウンドは両者が様子を見る展開だったが、第3ラウンドに井岡が右フックからリズムをつかみ始める。第5ラウンドには、井岡が終了間際にカウンターで右フックを挑戦者に突き刺しこの試合初のダウンを奪うと、さらに挑戦者をひざまずかせる。このまま試合が終わるかと思われたが、ラウンド終了のゴングが鳴る。

そして、第7ラウンド。井岡のストレートがヒットしてペレスがダウン。レフェリーが10カウントする間に挑戦者は立ち上がれず、井岡が宣言通りのKO勝利でタイトルの防衛に成功した。井岡のKO勝利は、2020年12月31日の田中恒成とのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ以来。3年ぶりにKO勝ちした王者は、「久しぶりのKO勝利を皆さんに見せられて超気持ちいい!」と絶叫して喜びを爆発させた。なお、井岡は世界戦22勝目となり、日本人単独1位に立った。

井岡は挑戦者のペレスについて、「序盤からけっこういいパンチが的確に入っていた。気持ちも入ってパンチ力も強くて、序盤から厳しい展開だった」とコメント。それでも、「今回は最後まで皆さんに戦う闘志を見せたかったので、自分もブレずにやり抜くことができました」と、会場に詰めかけたファンに感謝していた。

気になる来年の目標については、特に明言することはせず、「これからも愛する人たちのために、ともに戦っている同志たちのために、そして日本のファンのために戦いまくります。日本人の強さを伝え続けます」と話していた。

リアルタイム速報・試合経過

※内容は逆時系列。【要手動更新】

20:44 井岡のストレートが入ってノックアウト!7R2分44秒でKO勝ちの井岡は、スーパーフライ級で初めての防衛に成功した。

20:41 第7R開始。

20:40 第6R終了。開始1分辺りから井岡がラッシュをかける。その後も冷静にじわじわと圧をかけて挑戦者を追い詰める。

20:37 第6R開始。

20:36 第5R終了。井岡がプレッシャーをかけてペレスとの間合いを測る。終了間際にカウンターで井岡の右フックがヒットしてペレスがダウン!さらにダウンを奪うも、ここでラウンド終了のゴング。ペレスはゴングに救われる。

20:33 第5R開始。

20:32 第4R終了。大振りになってきたペレスに対し、的確にパンチを当てる井岡。井岡が優勢に進める。

20:29 第4R開始。

20:28 第3R終了。井岡が中盤に右フックを皮切りにペレスに対して攻勢をかける。井岡のパンチに対してペレスが嫌がる感じ。

20:25 第3R開始。

20:24 第2R終了。相手のパンチをよく見ながら前に出て圧をかけるチャンピオンの井岡。またしてもラウンド終盤にラッシュをかける。

20:21 第2R開始。

20:20 第1R終了。緊張感のある試合の立ち上がり。ペレスの左に対して、井岡はがっちりとガード。終盤には接近戦で撃ち合う場面も。

20:17 第1R開始。

20:13 コミッショナー宣言。

20:12 続いてベネズエラ国歌の吹奏。

20:11 両国国歌吹奏。日本の国家から。真剣な表情の井岡。

20:08 赤コーナーからチャンピオンの井岡が、AK-69の生歌にのって入場。グリーンのガウンを纏ってフードを被り、冷静な表情でリングイン。

20:05  メインイベント、WBA世界スーパーフライ級の王者井岡一翔と同級6位ホスベル・ペレスによるタイトルマッチ。挑戦者のペレスが入場。

試合概要(日程・対戦カード)

  • 大会名:SANKYO presents LIFETIME BOXING FIGHTS 18
  • メインイベント:井岡一翔(WBA世界スーパーフライ級王者、志成)vs. ホスベル・ペレス(同級8位、ベネズエラ)
  • 試合時刻:2023年12月31日(日)20:00頃リングイン予定
    ※上記の時間は、すべて当日の大会・試合進行次第で前後する。
  • 会場:有明アリーナ(東京都江東区)

放送予定(テレビ中継・インターネット配信)

この試合は、『ABEMA』(アベマ)ボクシングチャンネルで独占無料生配信される。ABEMAプレミアムに契約することで見逃し配信、追いかけ再生、広告なし視聴といったプレムアム限定の機能を利用可能。初回登録であれば、14日間の無料トライアルで利用可能だ。

地上波・BS(WOWOW)・CS(スカパー!)でのテレビ放送および、スポーツ中継実績のあるインターネット配信サービスのDAZN(ダゾーン)、U-NEXT(ユーネクスト)、SPOTV NOW(スポティービーナウ)、Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)、Lemino(レミノ)等でのライブ配信予定はない。

放送・配信チャンネル

  • テレビ地上波:なし
  • テレビBS/CS:なし
  • ネット:ABEMAボクシングチャンネル

配信日時

  • 2023年12月31日(日)16:10~23:00 ※第3試合より配信予定

※試合開催・放送予定は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。

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見どころ

今年で12度目を迎える井岡一翔の大晦日決戦。井岡は歴代世界戦勝利数(21勝)で日本人トップを走るが、26日に史上2人目の2階級4団体統一王者に輝いた井上尚弥に並ばれた。今回勝てば22勝となり、再び単独トップに立つ。最近3年間で戦った5試合がすべて判定決着となっている井岡が、2020年12月31日の田中恒成とのタイトルマッチ以来となるKO勝ちするのかも注目だ。

井岡が数年来の目標とするWBC同級王者フアン・フランシスコ・エストラーダとのマッチアップは交渉決裂が伝えられたが、2024年こそは実現させたい。そのためにも、今回のペレス戦は落とせない防衛戦だ。

対戦相手のペレスは2016年にプロデビュー。ベネズエラ出身の28歳は、2016年にひとつ黒星を喫したものの、そこから13連勝を記録。その後の6試合は4勝2敗、2020年にアルテム・ダラキアンに敗れ、WBA世界フライ級のタイトルを獲り損ねたあとからは3連勝中。『アバランチャ』(雪崩)の異名を取るファイターの直近の試合は9月、ホセ・ファルファンをKOで倒している。

そのKO率は90%を記録しており、現在WBA同級ランク6位に位置する。キャリアに脂が乗り始めた、決して油断できないファイターだ。

アンダーカード

第6試合(セミファイナル):比嘉 大吾 vs. ナワポン カイカンハ

  • ラウンド数:10
  • 階級:バンタム級
  • 比嘉の戦績:20勝2敗1分け
  • カイカンハの戦績:58勝3敗1分け 
  • 争われるベルト:なし

第5試合:堤 駿斗 vs. ルイス・モンシオン・ベンチャーラ

  • ラウンド数:10
  • 階級:フェザー級
  • 堤の戦績:3勝0敗
  • ベンチャーラの戦績: 11勝0敗
  • 争われるベルト: なし 

第4試合:OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦 木村 吉光 vs. 坂 晃典

  • ラウンド数:8
  • 階級:54.5kg契約(バンタム級寄り)
  • 木村の戦績: 15勝3敗1分け
  • 坂の戦績:22勝7敗
  • 争われるベルト: OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座 

※第4試合は木村吉光の減量時の脱水症状により計量を棄権。試合は中止となった。坂は公開スパーリングを行う予定。

第3試合:重里 侃太朗 vs. ダナイ・ニェップーキョウ

  • ラウンド数:8
  • 階級:スーパーフライ級
  • 重里の戦績:5勝0敗1分け
  • ニェップーキョウの戦績:18勝4敗
  • 争われるベルト:なし

第2試合:浦嶋 将之 vs. 松野 晃汰

  • ラウンド数:6
  • 階級:ウェルター級
  • 浦島の戦績:1勝1分け
  • 松野の戦績:3勝1敗
  • 争われるベルト:なし

第1試合:吉村 響 vs. 藤岡 冬志也

  • ラウンド数:4
  • 階級:50.5kg契約
  • 吉村の戦績:0勝0敗
  • 藤岡の戦績:0勝1敗
  • 争われるベルト:なし

※上記カード及びメインイベントは、大会運営上の都合、選手の体調やケガなどにより中止になる可能性がある
※本記事は一部国際版記事(著者: Daniel Yanofsky)から抜粋・翻訳し、編集した記事となる

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著者
一野洋 Hiroshi Ichino Photo

青山学院大学を卒業後、米軍厚木基地に就職。その後、NFLを題材にしたライターを目指して渡米。アメリカでは寿司職人を経て、日系フリーペーパーの編集者となりNFL、MLB、NBAなどを取材。帰国後はNFL日本語公式サイトのディレクション業務などに従事した。ライターとしてNFL、海外競馬、サーフィンをメインに扱い、これまでにスーパーボウル、凱旋門賞などの海外競馬、ジャパン・オープン・オブ・サーフィンなど取材経験あり。