長年のトレーナーを解雇したデオンテイ・ワイルダーをディリアン・ホワイトが挑発

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ヘビー級のライバルボクサーであるディリアン・ホワイトがデオンテイ・ワイルダーがトレーナーのマーク・ブリーランド氏との長年に渡るパートナーシップを解消したことは大きな間違いであったと、語った。

タイソン・フューリーとの第3戦を前にして、ワイルダーはブリーランド氏とのパートナー関係を解消したという『ワールド・ボクシング・ニュース』の報道について、共同マネージャーのシェリー・フィンケル氏(米国)が事実だと認めた。

自身も元世界チャンピオンでもあるブリーランド氏は2月に行われたフューリー第2戦目でタオルを投げ入れて試合を止めた。ワイルダーは7ラウンド目の前にもすでに2回のダウンを奪われるなど、大きなダメージを負っていた。

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だが、ワイルダーはそのタイミングで試合を止められ、プロボクサー生活初の敗北を喫し、WBC王座を失ったことへの不満を隠そうとはしなかった。

ホワイトはライバルであるワイルダーを「愚か者」とこき下ろした。自身をサポートするチームに大きな変更を加えたことに加えて、ホワイト自身のボクシング経験から見ても、ブリーランド氏は正しい決断を下したとしか思えないからだ。

「これはワイルダーが犯した最悪の過ちだと思うよ。なぜならマーク・ブリーランドは彼のチームの中で唯一の元ボクサーであり、元世界チャンピオンだったのだから。それにカネや名誉にこだわらない、ただ1人の人物でもあった」とホワイトは『スカイ・スポーツ』に語った。

「ブリーランドはワイルダーの生命を心から心配し、彼を理解し、そしてそれ以上傷つかないようにタオルを投げ入れた。それは正しいことだった」

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「ワイルダーはパンチを浴び続けていた。それはワイルダーを倒しはしなかったが、脳にダメージを与え続けていた。マーク・ブリーランドはそれがどんなことなのかをわかっている。なぜならマーク・ブリーランドにはワイルダーと同じ状況を経験しているからだ。ブリーランドはアスリートとボクサーの心理を理解し、気遣うことができる人物だ」

続けてホワイトは「デオンテイ・ワイルダーは馬鹿だ。彼はこのことがまったく分かっていない。これで彼は自分が好きなように振る舞えるチームを手に入れた。それが嬉しいのかもしれない。だが、これは大きな間違いだ。マーク・ブリーランドこそは彼のチームの中でただ一人ボクシングを知る人物だったのだから」と言った。

ワイルダーにはフューリーとの再戦契約条項があるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、第3戦の日程と会場は未定のままだ。

ホワイトは9月にアレクサンデル・ポベトキンと対戦し、番狂わせの敗戦を喫して、WBC王座の挑戦権レースからは一歩後退した。この両者は11月21日に再戦が予定されている。

(翻訳:角谷剛)

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