伝説のボクサー、イベンダー・ホリフィールドの息子エバンがプロボクサーになることを公式に発表した。エバンの階級はジュニアミドル(スーパーウェルター)級で、アマチュアでは80戦以上のキャリアを積んでいる。プロ入りに際し、父親と同じ大手プロモーターのメイン・イベントと契約を結んだ。
「これは本当に夢がかなった瞬間です」と、エバンは所属するファイター・ネーション・ボクシング・ジムで家族、友人、そしてファンを前にして語っている。
「私は10年以上ボクシングを続けてきました。人は好きなことを仕事にするべきなのです。夢があって、それに向かって毎日の努力ができると、人生はより素晴らしいものになります。私は今すぐにでも次のチャプターに進むことを楽しみにしています」
21歳のホリフィールドのトレーナーにはモーリス・“ターマイト(シロアリ)”・ワトキンスがつき、ストレングス&コンディショニング(総合的な筋力トレーニング)担当コーチにはティム・ホールマークがつく。2人とも父のイベンダー・ホリフィールドと長年パートナーを組み、4回の世界ヘビー級王座獲得に貢献した名伯楽だ。
「“ターマイト”とティムにエバンを紹介されたとき、彼の成熟ぶり、アスリート能力、そして成功への情熱に感心しました」とメイン・イベントの最高経営責任者(CEO)キャシー・デューバはエバンについて語っている。
彼女の亡き夫であるダン・デューバは1978年にメイン・イベントを設立し、1984年のロサンゼルス五輪後には、同じく米国代表チームメイトだったパーネル・"スイートピー"・ウィテカー、メルドリック・テーラー、タイレル・ビッグスとともにホリフィールドと契約した人物である。
「エバンとそのチームがこれからのキャリアを築くためのパートナーとしてメイン・イベントを選んでくれたことを光栄に思っています」
現在メイン・イベントはベテランから若い有望株まで多くのボクサーを抱えているが、その中でも最も有名なのはWBOライト・ヘビー級王座を3回獲得し、今もタイトルを所持するセルゲイ・コバレフだろう。
父のイベンター・ホリフィールドはプロ入り公式発表の場には姿を見せなかったが、1年以上前からこの件に関わってきた。
スポーツ専門局ESPNによれば、ホールマークはエバン・ホリフィールドと既に14か月間に渡ってプロ・デビューに向けてのトレーニングを行ってきた。エバンのデビュー戦は現在のところ未定だ。