WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英国)は、10月9日にデオンテイ・ワイルダー(米国)との第3戦を控える中、9月25日にオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に敗れ、WBAスーパー・IBF・WBO同級統一王座を失ったアンソニー・ジョシュア(英国)について、「倒れて傷ついた人間をこき下ろしたくない」と話し、傷心のライバルに塩を送った。ボクシング専門メディア『Boxing Scene』などが伝えた。
29日、オンライン会見に応じたフューリーは、ジョシュア対ウシク戦について問われると、「今はほかの戦いについて何が起きたのかなんて考えることはできない」とけん制。「オレが臨む試合は一筋縄じゃないからね。彼らについて考えていられないよ。ただ、オレが言えることは、倒れている誰かをこき下ろしたり、蹴り上げたりするようなことは好きじゃない。それはオレのスタイルじゃない」とコメント。
Nothing but class from the Gypsy King 👏🏽👑
— MTK Global Boxing (@MTKGlobal) September 29, 2021
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『Boxing Scene』では、うつ病経験者だけあって「精神的に不安定で体調が良くないヤツを晒すようなことは好きじゃないんだ」とも付け加えたことも伝えている。
しかし、新統一王者となったウシクについては「ウシクは彼自身の仕事を上手くやり遂げた」と称賛を送ったかと思えば、「ヤツが勝ったことで(将来的な収益に関わる)被害を被ったかって? そりゃそうさ。ジョシュアが勝つことを望んでいたが、彼は勝てなかった」と本音をチラリ。ジョシュアが負けたことで、英国人頂上対決への世間の興味の低下とともに収益性の低下の恐れがあるからだ。
自身のコントロールの及ばぬ状況にフラストレーションを感じさせたものの、ビッグマウスに陰りはない。
「オレが理解していることは連中の間で何が起ころうと、オレがすべてのベルトを手に入れる唯一のヘビー級であるということさ。6フィート9インチで270ポンドを超えるオレは、どのファイターより巨大だからね」
さらに「ワイルダーが(第2戦での)初黒星を受け入れることができなかったせいで、オレは余分な問題を抱えているんだ」とぼやきつつも、「ヤツは愚かすぎてオレ(の強さ)を受け入れられなかった。今度は第2戦の7ラウンドよりも早く終わるだけさ」と豪語した。
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