人気YouTuberのローガン・ポールはフロイド・メイウェザーとの対戦によって、悠々自適の”引退生活”ができるだけの金を稼ぐことになるであろうし、それが狙いのようだ。
“マネー”の異名で知られるメイウェザーとポール兄弟の兄ローガンとのエキシビジョンマッチが、6月6日（日本時間7日）にフロリダ州マイアミ・ガーデンズのハードロック・スタジアムで行われる。ローガンはプロボクサーとしてのキャリアは0勝1敗でしかない。
「俺はメイウェザーをノックアウトして、地上最高のボクサーになってみせる。そしてすぐに引退して、フロイドには再戦のチャンスをやらないさ。奴は誰とリングで戦うのかが分かっていない。奴は本当に俺のことをYouTuberだと思っている。いかさまのファイターだとね」と、ローガンはこのエキジビジョンマッチをペイパービュー中継する米放送局『Showtime』に言った。
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これまでにローガンが戦った唯一のプロボクシング試合では、YouTuber仲間のKSIに僅差判定負けを喫している。その前のエキシビジョンマッチではローガンはKSIに勝利していた。一方、メイウェザーの通算プロキャリアは50勝0敗27KOである。メイウェザーが最後にプロのリングで戦ったのは2017年8月に総合格闘技UFCのレジェンドとして知られるコナー・マグレガーとの対戦であり、このときメイウェザーは10ラウンドKOで勝利している。”マネー”はさらに2018年12月31日、日本のキックボクサー那須川天心を相手のエキシビジョンマッチで短時間の仕事もやってのけている（試合時間計139秒で10～11億円稼いだといわれる）。
今回のエキシビジョンマッチでどちらが勝利するにせよ、この2人のファイターは巨額の金を手にすることを目論んでいる。以下がその詳細だ。
ローガン・ポールはフロイド・メイウェザー・ジュニアとの対戦でどれだけ稼ぐか？
メイウェザー対ローガン・ポール戦の公式なファイトマネー金額は明らかにされていない。だがペイパービューの受信料は49ドル99セント（約5483円）に設定されており、どちらのファイターも自分が稼ぐことになると信じる金額についてコメントしている。
スポーツ総合サイト『Sportingfree.com』によると、ローガンは基本給として25万ドル（約2742万円）、それに加えてペイパービュー収益の10％を受け取ることになる。この人気YouTuberは5月11日にニュースサイト『TMZ』とのインタビューに応じ、このエキシビジョンマッチで2000万ドル（約22億円）近くを手にするだろうと述べている。SportingFree.comの報告とローガンの見積もりによると、ペイパービューの収益は少なくとも2億ドル（約220億円）に及ぶことになる。
フロイド・メイウェザー・ジュニアはローガン・ポールとの対戦でどれだけ稼ぐか？
SportingFree.comはメイウェザーの基本給を1000万ドル（約11億円）、ペイパービュー収益の受け取り分を50％と報告している。もちろんポールが予期している受取金額よりはるかに巨額だ。ローガンと同じように、メイウェザーも3月15日に『Disruptive Entrepreneur』のポッドキャストに出演し、自らが稼ぐであろう金額について思惑を述べている。
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「俺は今すぐにでも最低3500万ドル（約38億円）で試合をすることができる。普通の試合なら5000万ドル（約55億円）くらいには底上げできるだろう。もし俺と（ローガン・）ポールが対戦するのなら、それは格好のエンターテイメントだ。楽しんで、1億ドル（約110億円）の大台に乗せることができるよ。12ラウンドで3500万ドル（約38億円）か、あるいは6ラウンドで1億ドル（約110億円）か？ この違いは大きいよ」とメイウェザーは言った。
自身の基本給1000万ドル（約11億円）を差し引くと、メイウェザーはペイパービュー収益をおよそ1億8000万ドル（約197億円）と見積もっているようだ。ローガンが見積もる金額とさほど大きな差はない。
他カードのファイトマネー
メイウェザー対ローガン・ポール戦における他のカードもファイトマネー金額は公表されていない。
もう一つの目玉としてセミファイナルに予定されていたバドゥ・ジャックとジャン・パスカルの１戦はパスカルが禁止薬物検査で失格になったことで中止になっている。
予定されているカードは以下の通りである。
- フロイド・メイウェザー・ジュニア 対 ローガン・ポール
- ジャレット・ハード 対 ルイス・アリアス
- チャド・ジョンソン 対 ブライアン・マックスウェル
（翻訳：角谷剛）
