フロイド・メイウェザーがボクシング復帰の噂を否定も、“エンターテイメント“の試合には前向き

Peter Hanson

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フロイド・メイウェザー・ジュニアはボクシングのリングに戻ることには興味はないが、「人々を楽しめて、自分も少しは楽しめる」ための試合なら考慮の余地はあるということだ。

この無敗伝説を誇る米国人元ボクサーは、引退から復帰して(メイウェザーの再来と呼ばれた)エイドリアン・ブローナーと対戦するのではという憶測報道の的になっていた。その噂はメイウェザー自身がトレーニングを行っている姿を映したいくつかの動画をSNSに投稿したことでさらに大きくなった。だが50勝0敗の完璧な生涯成績を誇るメイウェザーは、ただ体型を維持するためにトレーニングしているのだと言う。

ボクシング専門サイト『Fight Hype』からブローナーと対戦する可能性について問われた43歳のメイウェザーは「それはただの噂だよ」と明確に否定した。

続けて、「私は引退した。ボクシングはもう終わりだ。それでも体型を維持するのは何も悪いことではない。”あなたの身体とはあなたの神殿”(尊厳をもって健康に暮らすことを指す英語のことわざ)ってやつだよ。だからジムでただ体型を維持しようとしていうのさ。それはボクシングのためではない。ただ自分のためにやっていることだ。この新型コロナウイルス流行のさなかで、ファイターたちとトレーニングすることを自分でも楽しんでいるのさ」とメイウェザーは言った。

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メイウェザーのボクサーとして最後の試合は、2017年8月にラスベガスで大金を集めたUFCスターのコナー・マグレガーとの対戦だった。

その後、メイウェザーは日本のキックボクシングのスターである那須川天心とエキジビジョン・マッチで対戦した。どうやらメイウェザーが今でも興味があるのは”このようなタイプ”の興行のようだ。もし正当な報酬が得られるのであれば、であるが。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

I respect and take my hat off to every last one of these champions.

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「小さな会場を完売させるようなマッチアップも悪くない。だけど、私はもうトシだし、賢くもなった。私は自分の叔父のようにはなりたくない(訳者注:ロジャー・メイウェザーのこと。元世界王者でメイウェザーのトレーナーでもあったが、現在はパンチドランカーの症状で記憶を失っている)。多くのファイターたちがグローブを壁に吊るすべきときを見極めることができなかった。そんな風にもなりなくない」

「誰か他人のためではなく、自分自身のために戦うべきなのだ。コナー・マグレガーとの試合もそうだ。あれは私にとってもマグレガーにとっても賢い選択だった。たとえマグレガーはメイウェザーを倒すことができないにしても、それをリングの上で挑むことによって、どんなMMAや他の格闘技のファイターと戦うよりも大きな報酬を得ることができたはずだ。もし私たちが再戦するとしたら、それはエンターテイメントであり、またビジネスでもある」

「もう一度だけ繰り返すけど、私はもうボクサーと戦うボクサーではない。完全に。私は引退して、今の人生を楽しんでいる。引退したことを楽しんでいるのだ」

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「だがもし私が少し楽しめるようなエンターテイメントの舞台を用意されて、600百万ドル(約640億円)の報酬が得られるなら、それは考えてもいい」

「もし私がリングに戻って戦うのなら、その相手は小さい会場を満員にする程度のファイターではだめだ。私の相手は国中のファンを集められるファイターでなくてはいけない」

「私が何かを行うのなら、それはそれだけの価値がなくてはいけない。リングに戻って若いファイターたちと戦って、自分の体を痛めつけることに見合うだけの金額なんてものはない」

「私は若いファイターたちと戦うかって? 答えはノーだ。私は引退した。私はボクシングというスポーツからは引退したのだ。私はトレーニングしている。人生を楽しんでいる。それ以外に望むものはない」

 

(翻訳:角谷剛)

Peter Hanson