WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級統一タイトルマッチでオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に敗れ、王座から陥落したアンソニー・ジョシュア(英国)は、9月25日の敗れた試合の映像を確認し、教訓を学んだと明かした。
I’ve watched the fight, analysed my preparations & identified my mistakes. I’ve learnt my lesson.
— Anthony Joshua (@anthonyjoshua) September 30, 2021
Thanks for sending love & checking in. Don’t worry about me. My spirit is strong! pic.twitter.com/waX0gnXgaE
ジョシュアは、自身のTwitterに「あの試合を見直して、状況を分析し、自分の過ちを特定した。私は教訓を学んだ」と投稿した。プロとして2敗目を喫したウシク戦を自らの眼で振り返り、自身の敗因を見つけたという。
同時にファンに向けて「愛情を送ってくれて感謝しています。ただ、私について心配しないでください。私の心は強いので」と記している。これは「精神的に弱ってるヤツをこき下ろしたくない」と話した宿敵タイソン・フューリー(英国)へのメッセージにもなっているのだろう。
特定したという「自身の敗因」については具体的に触れていない。ウシクのテクニックがただジョシュアを上回ったという見方もあるが、英紙『Daily Mail』などが伝える内容では、プロモーターであるエディー・ハーン氏がジョシュアのアウトボクシングに偏ってしまった戦術に疑問を呈すなど、陣営内での混乱が見て取れる。
2019年6月、ジョシュアにプロ初黒星をつけ、"世紀の番狂わせ"を起こしたアンディ・ルイス・ジュニア(米国)は、ジョシュアが勝つと予想していたがあてが外れたという。米格闘技メディア『FightHype.com』のインタビューに答えたルイスは、「彼(ジョシュア)が何故、私との2度目の戦いでのように動き回らなかったのかがわからない。(自分とやった時)彼は動き回ってかわしまくった。打ち込めばにじり寄って距離を詰めてきた。そういう戦術を持っていたのに、今回の試合ではそれをやらなかった」と分析した。
試合のスコアは117-112、116-112、115-113で全会一致のウシク優勢。お互いに強打を被弾し顔面を腫らしたが、足が止まりがちなジョシュアが消極的に映ったのは間違いない。「彼(ジョシュア)は腰が引けているように見えた。恐らくウシクのサウスポースタイルとその機敏な動きのせいだろうね」とルイスは語った。
現時点でウシクとの再戦は来年の2月か3月とされている。ルイスからベルトを奪還したあの日(2019年12月)のように再び頂上に立つため、ジョシュアは仕切り直しの6ヶ月を迎える。
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