バスケ男子日本代表がバーレーンに辛勝 張本と河村が20得点超え|FIBA W杯2023アジア2次予選第5節

青木美帆 Miho Aoki

バスケ男子日本代表がバーレーンに辛勝 張本と河村が20得点超え|FIBA W杯2023アジア2次予選第5節 image

素晴らしい立ち上がりも後半は苦戦。張本、河村、エヴァンスらが活躍

FIBAバスケットボールワールドカップ2023アジア地区2次予選を戦っている男子日本代表(FIBAランキング38位)が11月11日深夜、アウェーでバーレーン代表(同86位)と対戦し、87-74で勝利した。

スターティングメンバーは富樫勇樹(千葉ジェッツ)、須田侑太郎(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、アキ・チェンバース(群馬クレインサンダーズ)、張本天傑(名古屋D)、ルーク・エヴァンス(ファイティングイーグルス名古屋)。日本は出だしから強度の高いディフェンスで試合の主導権を握り、開始から4分間バーレーンを無得点に抑える素晴らしい立ち上がりを見せる。攻めては富樫、河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)のアシストから張本が3ポイントを4連続で沈め、エヴァンスも要所でゴール下で得点。24-10で第1クォーターを終える。

第2クォーターに入ると、試合にアジャストし始めたバーレーンに反撃を許す展開に。ムスタファ・ラシードに立て続けに3ポイントショットを沈められると、会場に詰めかけた地元ファンたちも盛り上がった。だが、日本は落ち着いてディフェンスとリバウンドから立て直しをはかり、コー・フリッピン(琉球ゴールデンキングス)のアシストから井上宗一郎(サンロッカーズ渋谷)のオープンスリーが決まって同クォーターを終了。ロスター入りした12名全員がコートに立ち、50-33で前半を折り返した。

後半に入ると、バーレーンをさらに勢いづかせてしまう。帰化ビッグマンのドウェイン・チズムのハードワークにより、日本は得点を阻まれ、ファウルも積み重ねる。日本は前半に見せた激しいディフェンスを展開できず、オフェンスでも連携ミスを多発。徐々に点差が縮まり、バーレーンファンの熱い声援で会場のアウェー感が増していくなか、第3クォーター終盤、ついに点差を一桁台とされると、同Q残り1分15秒には4点差(59-55)に詰め寄られる。第4クォーター序盤にも5点差まで詰め寄られたが、その後はエヴァンスの献身的なプレイと河村のアグレッシブなゴールアタックで得点を重ね、最後は日本がなんとか逃げ切る格好となった。

日本代表は試合後すぐに次戦のために移動。14日23時(日本時間)より敵地でカザフスタン代表と対戦する。この試合はDAZNでライブ中継、BS日テレと日テレジータスで録画放送される予定だ。

日本代表 対 バーレーン代表 試合結果

日本代表 87-74 バーレーン代表

1Q 24-10
2Q 26-23
3Q 13-24
4Q 24-17

※日本代表はアジア予選通算4勝5敗 バーレーン代表は通算2勝7敗。

日時:2022年11月11日 日本時間25:05試合開始
場所:ハリーファ・スポーツ・シティー・スタジアム(バーレーン)

日本代表の主な個人スタッツ

張本:22得点(3ポイント5/9)、5リバウンド、3アシスト
河村:20得点(3ポイント2/3)、4アシスト
エヴァンス:13得点、9リバウンド、4スティール

ヘッドコーチ&選手 試合後コメント

トム・ホーバスHC

「勝てて本当によかった。出だしはとてもよかった。こういうゲームに勝つにはチーム力が大事。ヘッドダウンしていたら負けていたゲームだが、後半は我慢して最後までうちのバスケをやった。ファウルは課題として残ったがいいゲームになったと思う。カザフスタンへの移動は楽しく行きたい」

張本天傑

「前半はいい感じで終われたが、後半アウェーの雰囲気に飲まれる時間帯もあった。ただそのなかでも我慢して粘りきれ、チームとしての成長を感じた。カザフスタン戦ではトムさんのバスケをコートで表現できるよう頑張りたい」

河村勇輝

「3クォーターにディフェンスのインテンシティを落としてバウンスバックされた。40分間しっかり戦い抜くことの大事さを再認識した試合だった。カザフスタンはお互いやりたいことがわかっている相手。インテンシティを保ち、40分間しっかり戦い抜いて成長したい」

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青木美帆 Miho Aoki

青木美帆 Miho Aoki Photo

早稲田大学在学中に国内バスケットボールの取材・執筆を開始し、バスケ専門誌編集部などを経て2015年に独立。現在は国内バスケ関連の記事執筆、編集、映像コンテンツのコーディネートなどを中心に活動中。