ネブラスカ大の富永啓生が7試合連続二桁得点も20得点超えならず「相手がいつも以上に自分を警戒していた」|米大学バスケ男子NCAA

YOKO B

ネブラスカ大の富永啓生が7試合連続二桁得点も20得点超えならず「相手がいつも以上に自分を警戒していた」|米大学バスケ男子NCAA image

2月25日(日本時間26日)、NCAA(全米大学体育協会)ディビジョン1のバスケットボール男子、ネブラスカ大学に所属する富永啓生が、ネブラスカ州リンカーンのピナクル・バンク・アリーナにて行われたミネソタ大学戦に先発出場し、7試合連続の二桁得点(11得点)を記録した。試合は78-67でネブラスカ大が勝利し、チームは4連勝。今季の公式戦の戦績を15勝14敗(BIG10カンファレンス8勝10敗)とした。

この日のミネソタ大との対戦前までで、富永は自己最多の30得点をマークした2月5日(同6日)のペンシルバニアステイト大戦を皮切りに5試合連続で20得点超えを記録し、チームの4勝1敗の戦績に貢献する大活躍を見せていた。

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再び20得点を超える試合を期待していた会場のファンからは、富永がボールを持つたびに大きな声援が上がった。しかし、この日はミネソタ大のディフェンダーからのマークが厳しく、思うようにショットを打たせてもらなかった。

富永は試合後に、相手のディフェンスがどんどん激しくなってくることには「慣れているには慣れているんですが、やっぱり今日の相手はいつも以上に自分のことを警戒していたのかなとは感じました」と振り返っている。

最終的に富永は、30分の出場で、3Pショット3本中1本成功を含むフィールドゴール8本中4本成功、FT2本中2本の11得点を記録。さらに、2リバウンド、4スティール(D1移籍後自己最多)と、ディフェンスでチームを盛り立てた。

得点の記録が途絶えたことに対する富永の反応は、周囲の盛り上がりに反してとても冷静で、「(20得点超えの連続記録のことは)そんなにあまり考えたくなかったので大丈夫です」と言う。

「普通に自分のやるべきことをやっていたら結果はついてくるかなと思っていました」

この試合ではここ5試合のような爆発的なシューティングは見られなかったが、富永が得点力の脅威として対戦相手に認識されていることは、それだけでチームにとってプラスに働くことは間違いない。

チームメイトのCJ・ウィルチャーは、ネブラスカ大がこの試合でリム周りで得点できたことは「富永啓生のおかげです」と話す。

「彼がディフェンダーを引きつけてくれるんです。ここ数週間、ここ1か月、僕らのペースやオフェンス、流れがとても良くなっているのでドライブレーンが空いて、それをうまく利用することができました」

同じくチームメイトのサム・ホイバーグも「彼ががっつり守られていたとしても、それはそれで実はとても助かっています」と言う。

「それでスペースができて、ほかの選手がドライブしたりポストに行けるので。まさに今日がそういう試合でした。啓生がディフェンスで集中的にガードされることはもうわかっていたことで、20点取れたら最高ですが、取れなくても十分にインパクトがあるんです」

試合終盤、富永は足をつって「自分の思う通りには動けなかった」と話した。思う通りに動けず、思うように打たせてもらえず、自分の記録が途絶えても、彼はこの試合を振り返ってこう言った。

「チームが勝てたので良かったと思っています」

ネブラスカ大がBIG10カンファレンスの試合で4連勝を果たしたのは2017-18シーズン以来だ。

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次戦、ネブラスカ大は2月28日(同3月1日)にミシガンステイト大学とホームのピナクル・バンク・アリーナで対戦する。

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。