バスケW杯で活躍したBリーグ選手の所属チーム|FIBAワールドカップ2023

大西玲央 Reo Onishi

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日本、フィリピン、ジャカルタの共催で行われたFIBAバスケットボールワールドカップ2023は、9月10日の決勝戦でドイツ代表がセルビア代表相手に勝利し、初優勝を成し遂げて閉幕した。

多くのスター選手の活躍が見られたW杯だが、ここでは日本の国内リーグであるB.LEAGUE(Bリーグ)でプレイする選手たちがどこでプレイしているのかをまとめる。

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千葉ジェッツ(B1)

富樫勇樹(日本代表)、原修太(日本代表)

昨季の準優勝チームである千葉ジェッツには、日本代表のキャプテンを務めた富樫勇樹、そしてディフェンスのスペシャリストとしてチームを支えた原修太が所属している。他にも最後まで代表ロスター枠を争った金近廉、長年帰化選手枠で日本代表を支えたアイラ・ブラウンなど、日本代表には馴染み深い選手が揃っている。

横浜ビー・コルセアーズ(B1)

河村勇輝(日本代表)

172cmという低慎重ながらも平均13.6得点、7.6アシストという素晴らしい活躍で大会の注目選手となった河村勇輝が所属するのは横浜ビー・コルセアーズだ。河村はBリーグ2022-2023シーズンの最優秀選手(MVP)でもあり、22歳という若さながらもすでにリーグの顔として活躍している。

宇都宮ブレックス(B1)

比江島慎(日本代表)、アイザック・フォトゥ(ニュージーランド代表)

日本代表とベネズエラ代表との試合で第4クォーターに大活躍を見せ、3ポイントショットのセレブレーションが話題となった比江島慎が所属するのは宇都宮ブレックス。ニュージーランド代表として活躍したアイザック・フォトゥもブレックス所属だ。さらには日本代表のレジェンド選手である田臥勇太、竹内公輔、東京オリンピックで帰化選手枠で出場したギャビン・エドワーズらが名を連ねる。

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シーホース三河(B1)

西田優大(日本代表)

日本代表がトム・ホーバス・ヘッドコーチ体制になった初期の頃から代表メンバーに名を連ね、チームの構築に大きく貢献してきた西田優大はシーホース三河に所属している。W杯では本来のシューティングガードだけでなく、3番手ポイントガードとしての役割も担った。チームメイトには東京オリンピックに出場したシェーファーアヴィ幸樹がいる。

サンロッカーズ渋谷(B1)

ジョシュ・ホーキンソン(日本代表)

平均21.0得点でW杯得点ランキング7位に堂々ランクインした日本代表のジョシュ・ホーキンソンは、豊富な新加入選手で注目チームのひとつとなっているサンロッカーズ渋谷へ今季から移籍。過去に日本代表で活躍した田中大貴、ベンドラメ礼生、元NBA選手のライアン・ケリーにジェームズ・マイケル・マカドゥなど豪華なラインナップが際立つチームだ。

アルバルク東京(B1)

吉井裕鷹(日本代表)、レオナルド・メインデル(ブラジル代表)

アルバルク東京には日本代表のインサイドでハードなプレイを見せ続けた吉井裕鷹に加え、ブラジル代表として出場したレオナルド・メインデルが在籍している。メインデルはこのオフの新加入選手で、2022年にはNBAフェニックス・サンズのサマーリーグチームでプレイしている。他にも日本代表とスペイン代表でそれぞれ最終候補まで残っていたテーブス海とセバスチャン・サイズがいる。

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滋賀レイクス(B2)

川真田紘也(日本代表)、キーファー・ラベナ(フィリピン代表)

日本代表では練習生からW杯出場メンバーまで一気に駆け上がったことで注目を浴びた川真田紘也と、フィリピン代表として出場したキーファー・ラベナはB2の滋賀レイクスに所属している。滋賀は昨季までB1に所属していたものの、降格したことによって今季はB2だ。川真田もラベナもB1で十分に活躍できる代表クラスの選手なだけに、B2でどれだけの活躍を見せてくれるのかが楽しみだ。

越谷アルファーズ(B2)

井上宗一郎(日本代表)

日本代表の控えビッグマン兼シューターとしてW杯に出場した井上宗一郎は今季からB2の越谷アルファーズに移籍。昨季まではサンロッカーズ渋谷に在籍していた。越谷は今季から安齋竜三ヘッドコーチ、町田洋介アソシエイトコーチの新体制になり、B2の中でも注目度の高いチームだ。井上には日本人ビッグマンとしての活躍が期待される。

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島根スサノオマジック(B1)

ニック・ケイ(オーストラリア代表)

島根スサノオマジックの主力プレイヤーの1人であるニック・ケイは、今回のW杯ではオーストラリア代表のメンバーとして日本代表とも対戦している。先発メンバーとして5試合に出場し、平均6.4得点、4.6リバウンド、2.2アシストを記録した。現役Bリーガーということもあり、沖縄の会場では一際大きな声援がケイに大して送られていた。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(B1)

ティム・ソアレス(ブラジル代表)

この夏に名古屋ダイヤモンドドルフィンズが獲得した新外国籍選手のティム・ソアレスは、今回のW杯にブラジル代表として出場している。昨季はNBL(オーストラリア)でプレイしており、2022年のNBAサマーリーグではミルウォーキー・バックスのメンバーだった。他にも日本代表とフィリピン代表でそれぞれ最終候補まで残っていた須田侑太郎とレイ・パークスJr.が所属している。

広島ドラゴンフライズ(B1)

カイ・ソット(フィリピン代表)

フィリピン代表としてプレイした220cmの長身を誇るカイ・ソットは、NBA Gリーグ・イグナイトでプレイするなど、本場アメリカからも注目される期待の若手選手だ。昨季途中から広島に加入しているが、NBA挑戦への過程ということもあり、NBAからのオファーがあればそちらが優先される。現在広島のロスターページに名前は載っておらず、その去就が注目されている。

レバンガ北海道(B1)

ドワイト・ラモス(フィリピン代表)

2021年にアジア特別枠でBリーグ入りし、2022年からレバンガ北海道に在籍するドワイト・ラモスは、今回のW杯ではフィリピン代表として活躍した。平均13.2得点はジョーダン・クラークソンに次いでチーム2位だった。

富山グラウジーズ(B1)

AJ・エドゥ(フィリピン代表)

富山グラウジーズの新外国籍選手であるAJ・エドゥは、フィリピン代表のメンバーとして今回のW杯に出場している。平均8.2得点、8.6リバウンドの活躍で、リバウンドはチームトップだった。ちなみに富山のマイルズ・ヘソンは、W杯には国自体が出場していないものの、イギリス代表のメンバーだ。

横浜エクセレンス(B3)

クラヴス・チャバルス(ラトビア代表)

W杯5位という大躍進を見せたラトビア代表でプレイしたクラヴス・チャバルスはB3の横浜エクセレンスの新外国籍選手だ。W杯では控え選手として7試合に出場している。ラトビア代表は最新のFIBAランキングで22ランクアップで8位まで急上昇。チャバルスにはラトビアフィーバーをぜひB3にも持ち込んでもらいたい。

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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。