【リポート】NBLのメルボルン・ユナイテッドが馬場雄大の獲得に興味

大西玲央 Reo Onishi

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NBLのメルボルン・ユナイテッド(オーストラリア)が、昨季の優勝メンバーである馬場雄大の獲得に興味を示していることが報じられている。『News Corp』のマット・ローグ記者の記事によると、ユナイテッドは何度か馬場の状況について問い合わせているようだ。

今季はNBA Gリーグのテキサス・レジェンズに所属し、8試合の出場で平均12.5得点、5.4リバウンド、1.8スティール、フィールドゴール成功率54.7%、3ポイント成功率41.2%を記録していた馬場だが、日本時間12月24日に自身のツイッターで、新型コロナウイルス陽性が原因のメディカルチェックの結果、4~6週間ほどの安静期間が必要であることを発表して以来、試合に出場していない。

安静期間中、馬場は日本に一時帰国していることが確認されている。1月下旬にレジェンズの広報担当に確認した段階では、長期離脱となるため一時的に放出し、ロスター補充のために代わりの選手を獲得し、復帰できる時期を待つという話だったが、その後も状況は変わっていない。レジェンズのレギュラーシーズンは残り7試合で、プレイオフ出場に向けた順位争いを繰り広げている状況だ。馬場が復帰するという話は、今のところまだ出ていない。

そこで今回の報道で名前があがっているのが、現在14勝5敗でNBL首位に立つ古巣のユナイテッドだ。

今季のユナイテッドは、2020-21シーズンの優勝メンバーで主力だったジョック・ランデール(サンアントニオ・スパーズ/NBA)、ミッチ・マッキャロン(アデレード・36ers/NBL)、スコッティー・ホプソン(オクラホマシティ・ブルー/NBA Gリーグ)などが移籍したものの、NBAで活躍したマシュー・デラベドーバの獲得や、若手の台頭で今季も優勝を狙える位置にいる。

ユナイテッドが馬場を獲得する場合、外国籍選手枠か特別制限選手枠(中国、フィリンピン、台湾、インド、韓国、シンガポール、日本の選手をサラリーキャップ関係なく獲得ができる)を利用する必要がある。ユナイテッドは外国籍選手枠でナイジェリア人のケイレブ・アガダを抱えているのみで、この点はクリアしている。

ローグ記者によれば、ユナイテッドは馬場に関して興味は示しているものの、現状のロスターに満足はしており、まだ具体的な動きは見られていない。海外リーグで活躍する数少ない日本人選手のひとりとして、馬場の状況は注目度が高く、今後の続報が待たれる。

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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。