ネブラスカ大の富永啓生が2試合連続二桁得点

YOKO B

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11月21日(日本時間22日)、NCAA(全米大学体育協会)ディビジョン1のバスケットボール男子、ネブラスカ大学に所属する富永啓生が、ネブラスカ州リンカーンのピナクル・バンク・アリーナにて行われたサザン大学戦にベンチから出場し、2試合連続となる二桁得点(11得点)の活躍を見せた。試合は82-59でネブラスカ大が大勝し、今季公式戦の戦績を3勝2敗としている。

富永は前半残り12分にベンチから出場。富永がボールを持つたびに会場からは期待を込めた声援が上がったが、前半に放った2本の3ポイントショットはリングに弾かれた。

前半わずか4分の出場でベンチに下がった富永は、この出だしについて試合後に「前半はまた前回のように3Pショットへの意識が入ってしまって、2本外してしまってあまり良い流れから入れなかった」と話している。

しかし、ハーフタイム中に「チームメイトから『どんどん打ち続けろ』と言われた」という富永は、後半わずか7分の出場で11得点をあげる活躍を見せる。

まずは後半残り9分27秒、富永の執拗なディフェンスが相手選手のショットミスを誘い、そこからネブラスカ大が速攻を仕掛ける。誰よりも先に走り出していた富永は、3Pライン手前でチームメイトのパスを受けてショットを決めると同時にファウルも獲得した。

19日(同20日)のアイダホステイト大学戦とほぼ同じ場所で同じようなファウルを受けた富永は、コートに倒れ込んで横になったまま指を1本立てて”アンドワン”をアピールし、会場を沸かせた。その後フリースローを沈めて4ポイントプレイとすると、ネブラスカ大は63-41とリードをさらに広げた。

次の攻撃で、富永はまたも同じ場所からキャッチ&シュートで3Pショットを放ち、ファウルを獲得。FT3本中2本を決め、後半わずか2分足らずの出場で6得点を記録した。

このあと富永は一旦ベンチに下がるが、再びコートに戻ってからもオフェンスでの積極的なプレイは変わらなかった。残り3分29秒には右コーナーからキャッチ&シュートで3Pショットを沈め、その次の攻撃ではディフェンダーをかわして中央からドライブし、左手でレイアップを決めてみせた。

この富永の活躍について、ネブラスカ大のフレッド・ホイバーグ・ヘッドコーチは試合後に「今日の彼は、非常に完成度の高いゲームをした」と語っている。

「彼は素晴らしいシューターで、いつでも自分の判断で打って良いと思っている。シューターとしての定評があり、相手選手に追いかけられながらフリースローを獲得して、レイアップも決めた。終盤にショットが決まって良かったと思う」。

「シューターとしては、ショットが決まるのを見ると自信がついていくもの。時にはたった1試合で調子を取り戻すことがある。啓生にはこの試合から自信を取り戻してもらえたらと思っている」。

一方、この2試合で連続して二桁得点をあげている富永は、試合後に「最初の2戦に比べて調子はどんどん上がってきていると思ってはいます」と笑顔で話し、自信をのぞかせた。

同時に、今後の課題についてはこう語っている。

「特に今日(コーチに)言われたのは、(通常であれば自らプルアップジャンパーを打って決めるところで)ブライス(マギャウワンズ)にパスを出したところ。『あそこは打て』と言われた。打つところ、打たないところの状況判断をもっとできるようにできたらなと思います」。

この日の富永は11分の出場で、3Pショット5本中2本成功を含むフィールドゴール6本中3本成功、FT4本中3本成功の11得点、2リバウンドをマーク。転入後、二桁得点を記録したのはこれが2試合連続2度目となる。

次戦、ネブラスカ大は11月23日(同24日)にテネシーステイト大学とホームのピナクル・バンク・アリーナで対戦する。

写真提供:ネブラスカ大学
Photo courtesy of University of Nebraska

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。