西田優大27得点のバスケ日本代表が台湾に勝利、ホーバスHC初白星|FIBA W杯2023アジア地区予選

大西玲央 Reo Onishi

西田優大27得点のバスケ日本代表が台湾に勝利、ホーバスHC初白星|FIBA W杯2023アジア地区予選 image

27得点の活躍を見せた西田優大(写真:FIBA)

2月26日、沖縄県の沖縄アリーナにてFIBAバスケットボール ワールドカップ2023アジア地区予選ウィンドウ2の日本代表対チャイニーズ・タイペイ(以下台湾)代表の一戦が行われ、日本が76-71で勝利した。

日本の先発メンバーには富樫勇樹(#2/千葉ジェッツ)、ルーク・エヴァンス(#3/ファイティングイーグルス名古屋)、西田優大(#19/シーホース三河)、今村佳太(#30/琉球ゴールデンキングス)、谷口大智(#55/茨城ロボッツ)が名を連ねた。

谷口が3ポイントショットを2本決めたものの、日本はチームとして第1クォーターの3Pが11本中3本の成功率27.2%と決まらず。帰化選手のウィリアム・アルティーノ(#31)が8得点と活躍した台湾に、15-21と6点リードされた状態で第1Qを終えた。

続く第2Qは西田とエヴァンスの活躍もあり一時は逆転に成功するものの、その後は相手のゾーンディフェンスに苦しむ。日本のファウルが増え始め、相手にフリースローを与え続け33-39でハーフタイムを迎えた。

後半はスタートから出場した佐藤卓磨(#16/千葉ジェッツ)が3Pを2本決める活躍を見せる。ボール回しが増えたことでフリーでのショットも増え始める。しかしリバウンドがなかなか取れず、相手にセカンドチャンスポイントを多く与えてしまい、49-53で最終クォーターを迎えた。

西田のフリースローや3Pで徐々にリードを削っていった日本は、富樫が2本連続で3Pを決め、試合残り7分34秒に逆転に成功する。

前半は逆転してからもすぐにリードを奪い返されていた日本だが、試合終盤に西田がドライブからの得点を重ね、リードを堅守。最後はファウルゲームとなったなか、西田がしっかりとフリースローを2本決め、76-71で勝利を収めた。

日本は西田が27得点、2ブロック、エヴァンスが17得点、12リバウンド、4アシスト、佐藤が9得点をマーク。

台湾は周桂羽(#12)が21得点、5リバウンド、アルティーノが15得点、18リバウンド、5アシスト、林秉聖(#3)が9得点を記録した。

男子日本代表のヘッドコーチとして初白星を記録したトム・ホーバスHCは「序盤は選手たちから緊張が見られ、タイミングが良くなかった」と試合を振り返った。

「スリーを乱発し、いつものリズムに入ることができなかった。後半はだいぶ落ち着きを取り戻し、セットプレイやドライブからのキックアウトで良いショットを生み出せていた。西田と富樫が賢くアタックするようになり、ルークも得点やリバウンドで貢献してくれた。まだ成長中のチームだが、とにかく勝利できたことが嬉しい」。

日本は翌日の27日にオーストラリア代表と対戦する。

ボックススコア

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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。