日本がオーストラリアに大敗、A代表デビューの富永啓生は18得点|FIBA W杯2023アジア1次予選第3節

大西玲央 Reo Onishi

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5人制A代表デビューとなった富永啓生は得意の3Pを5本沈めて18得点と気を吐いたが…

7月1日、オーストラリアのジョン・ケイン・アリーナ(メルボルン)でバスケットボール男子のFIBAワールドカップ2023アジア地区1次予選ウィンドウ3(アジア1次予選第3節)、日本代表対オーストラリア代表の一戦が行われ、日本は52-98で敗れた。

日本の先発メンバーにはテーブス海(#45/滋賀レイクスターズ)、西田優大(#19/シーホース三河)、吉井裕鷹(#91/アルバルク東京)、張本天傑(#88/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、ルーク・エヴァンス(#3/ファイティングイーグルス名古屋)が名を連ねた。

オーストラリアは前日の中国戦と同じく、マシュー・デラベドーバ(#8)、ミッチ・マッキャロン(#10)、トッド・ブランチフィールド(#12)、ジャック・ホワイト(#14)、ソン・メイカー(#7)がスタートした。

A代表デビュー戦となった吉井の3ポイントショットなどで7-5とリードした日本だが、メイカーの連続ブロックをきっかけに、オフェンスが停滞。オーストラリアに連続12得点を許してしまうが、同じく代表デビュー戦となった富永啓生(#39/ネブラスカ大学)の連続3ポイントショットで日本も反撃する。

13-22で迎えた第2Q、日本は完全に沈黙してしまい、同クォーターを4-25とオーストラリアに圧倒され、主導権を握られてしまう。日本は17-47と大きく差を広げられた状態で前半を終えた。

ゾーンディフェンスに切り替えて臨んだ後半だったが、日本は出だしからオーストラリアにオフェンシブリバウンドと3ポイントショットを許し、崩されてしまう。富永のアシストや3Pで反撃を試みるも、点差は27-68とさらに広げられた。

終盤にかけて徐々に流れを掴み始めた日本は、富永の連続3Pショットに続くように、佐藤卓磨(#16/千葉ジェッツ)と藤井祐眞(#21/川崎ブレイブサンダース)も3Pショットを決めた。だが、それまでに付けられた点差はいかんともしがたく、最終的に、日本は52-98と46点差の大敗を喫した。

富永は3P5本成功を含むチーム最多の18得点、2アシスト、西田が9得点、4リバウンド、藤井が6得点、6リバウンドを記録した。

日本代表のトム・ホーバス・ヘッドコーチは「練習でできていることを、試合でも遂行する方法を見出す必要がある」と語った。

「ここまで練習はとても良かったが、その内容を試合で見ることができていないのがとても残念。何本かブロックされてからリズムが崩れてしまい、そこからまた建て直すのに2クォーター半ほどかかってしまった。オーストラリアのような相手に、それでは時間がかかりすぎだ」

ここまでのアジア予選5戦全勝となったオーストラリアは、ベンチからサム・マクダニエル(#30)とウィル・マクダウエル・ホワイト(#9)がそれぞれ14得点、サム・フローリング(#13)が12得点、6リバウンド、デラベドーバが9得点、5アシストをマークした。

1勝4敗の日本は、7月3日(日)にチャイニーズ・タイペイ代表と対戦し、1次予選を終える。

ボックススコア

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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。