日本代表が対戦するオーストラリア代表のロスター紹介|FIBA W杯2023 アジア1次予選第3節

大西玲央 Reo Onishi

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7月1日、日本代表はFIBAワールドカップ2023 アジア地区1次予選ウィンドウ3(アジア1次予選第3節)でオーストラリア代表と対戦する。

両代表チームは沖縄で開催された第2節でも対戦しているものの、豪州の布陣はその時とは大きく異なる。今回はメルボルン開催ということもあり、豪州国内リーグであるナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)の選手が主体となっている。

FIBA W杯2023 アジア地区1次予選第3節 オーストラリア代表メンバー

氏名 英字表記 P 身長(cm) 年齢 所属
クリント・スタインドル Clint Steindl SF 200cm 33 タスマニア・ジャックジャンパーズ(NBL)
マシュー・デラベドーバ Matthew Dellavedova G 191cm 31 メルボルン・ユナイテッド(NBL)
トッド・ブランチフィールド Todd Blanchfield SF 198cm 30 パース・ワイルドキャッツ(NBL)
ミッチ・マッキャロン Mitch McCarron G 189cm 29 アデレード・36ers(NBL)
キアヌ・ピンダー Keanu Pinder PF 205cm 27 ケアンズ・タイパンズ(NBL)
サム・マクダニエル Sam McDaniel G 198cm 26 タスマニア・ジャックジャンパーズ(NBL)
ジャック・マクベイ Jack McVeigh SF 203cm 25 タスマニア・ジャックジャンパーズ(NBL)
ソン・メイカー Thon Maker F 213cm 25 ロングアイランド・ネッツ(NBA Gリーグ)
ジャック・ホワイト Jack White F 200cm 24 メルボルン・ユナイテッド(NBL)
ウィル・マクダウエル・ホワイト Will McDowell White G 196cm 24 ニュージーランド・ブレイカーズ(NBL)
サム・フローリング Sam Froling C 213cm 22 イラワラ・ホークス(NBL)
ワニ・スワカ・ロ・ブルク Wani Swaka Lo Buluk F 198cm 21 イラワラ・ホークス(NBL)

※身長はNBLとGリーグ公式から。

まずやはり注目されるのは、NBA経験のあるマシュー・デラベドーバソン・メイカーだろう。ふたりは2016-17シーズンにミルウォーキー・バックスでチームメイトだったこともある。

メイカーはNBAで263試合の出場経験を誇る長身センターだ。2021年はイスラエルのハポエル・エルサレムでプレイし、シーズン途中にNBA Gリーグのロングアイランド・ネッツへ移籍し、22試合に出場している。

粘り強いディフェンスで知られるガードのデラバドーバは、クリーブランド・キャバリアーズでNBA優勝を経験している。今季はNBLのメルボルン・ユナイテッドでプレイし、オールNBLセカンドチームに選出される活躍を見せ、日本代表の予備登録選手としてリストアップされている馬場雄大とチームメイトでもあった。

馬場雄大との繋がり

実は今回のチーム、デラベドーバのほかにも馬場と繋がりのある選手が多い。ミッチ・マッキャロンジャック・ホワイト、サム・マクダニエルは2021年にNBL優勝を果たしたユナイテッド時代のチームメイトだ。

マッキャロンはその時のチームキャプテンのひとりで、遠征時は馬場のルームメイトとして親交を深めている。ポイントガードもシューティングガードもできるコンボガードで、常に安定したパフォーマンスを見せる。

ホワイトはデューク大学出身で、3、4年生時はチームキャプテンを務めるほど、マイク・シャシェフスキー・ヘッドコーチからそのリーダーシップを買われていた。守備力が高く、インサイドでの得点やリバウンドでも活躍が期待できる選手だ。これまでアンダー世代の代表で活躍していたホワイトにとって、今回がA代表デビューとなる。

ユナイテッドの優勝に、特にディフェンス面で貢献していたマクダニエルは、今季からリーグに参入したタスマニア・ジャックジャンパーズに移籍し、初年度にして決勝進出を果たしたチームに大きく貢献している。

2021-22シーズン準優勝のジャックジャンパーズからは他に、ネブラスカ大出身のジャック・マクベイ、ベテランシューターのクリント・スタインドルが招集されている。スタインドルは33歳にして初のA代表選出だ。大学時代にデラベドーバとチームメイトでもあり、デラベドーバやトッド・ブランチフィールドらベテラン勢と共に、そのリーダーシップが期待される。

さらに今回のオーストラリア代表は、2022年のNBL最優秀躍進選手賞を受賞したキアヌ・ピンダー、今季シドニー・キングスのNBL優勝に貢献し、オフシーズン中にイラワラ・ホークスに移籍した期待の若手フォワードのワニ・スワカ・ロ・ブルク、アンダー世代での活躍を経てついにA代表デビューを果たす22歳の7フッターのサム・フローリング、海外でのプレイ経験が多いウィル・マクダウエル・ホワイトなど、新顔が揃っているのも特徴だ。

ここまで1次予選で3勝0敗と圧倒的な強さを見せるオーストラリア代表相手に、日本がどういった戦いを見せるのか注目だ。

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大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。