【バスケW杯】日本代表メンバー一覧・試合日程・結果｜FIBAワールドカップ2023

2023年8月、日本、フィリピン、インドネシアの3か国共催で『FIBAバスケットボールワールドカップ2023』が開催され、日本代表は1次ラウンドと順位決定ラウンドの5試合を3勝2敗で終えた。日本は出場したアジアの6チーム（日本、フィリピン、中国、レバノン、イラン、ヨルダン）の中で最高順位となり、2024年夏のパリ・オリンピック出場権を獲得した。

ここでは、男子日本代表に選出された選手、コーチングスタッフの情報、選手選考の経緯、代表チームの強化試合とW杯本大会の試合日程、結果等をまとめる。

FIBA W杯2023日本代表選手一覧（8/25時点）

※No.=背番号、Po.＝ポジション。8月21日に発表された日本バスケットボール協会資料による。

FIBA W杯2023日本代表候補メンバー外選手一覧

※Po.＝ポジション。メンバー外選手は6月19日発表時点で代表候補だった選手。

コーチングスタッフ

• ヘッドコーチ：トム・ホーバス（日本バスケットボール協会）
• アソシエイトヘッドコーチ：コーリー・ゲインズ（日本バスケットボール協会）
• アシスタントコーチ：勝久ジェフリー（川崎ブレイブサンダース）
• アシスタントコーチ：佐々宜央（宇都宮ブレックス）

FIBA W杯2023前の日本代表の強化試合日程

7月8日に最初の国際強化試合を実施。チャイニーズ・タイペイとの2試合を経て韓国遠征（7月20～24日）。8月に入ってから群馬県太田市でニュージーランドと2試合、東京都江東区で3試合の強化試合を行い、8月25日に開幕するFIBA W杯2023本大会に臨む。

8月19日のスロベニア戦まで強化試合9試合をこなした日本は合計5勝4敗の成績だった。

▼国際強化試合 静岡大会／浜松アリーナ

▼国際強化試合 韓国大会

▼国際強化試合 太田大会／オープンハウスアリーナ太田

▼国際強化試合 東京大会／有明アリーナ

FIBA W杯2023 試合日程

FIBA W杯2023は、8月25日に開幕（決勝戦：9月10日）。開催国のひとつである日本は1次ラウンドでグループEに属し、沖縄（沖縄アリーナ）にてドイツ、フィンランド、オーストラリアと対戦。1勝2敗でグループ3位となり、2次ラウンド進出はならなかった。

続く順位決定ラウンド（17-32位決定戦）は、グループOに属し、1次ラウンドで対戦したフィンランドを除き、ベネズエラ、カーボベルデと対戦（1次ラウンドの成績は持ち越し）。日本はこの2試合に連勝し、合計3勝2敗としてグループO首位を獲得し、今大会に出場したアジアのチームで最高順位となることが確定。同時に、2024年夏のパリ・オリンピック出場権を獲得した。自力での五輪出場は1976年のモントリオール大会以来48年ぶりとなる。

▼FIBA W杯2023グループフェーズ

1次ラウンド

順位決定ラウンド（17-32位決定戦）

※試合開催・放送予定は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。

FIBA W杯に向けた日本代表候補選手の選考過程まとめ

※以下、逆時系列順。

8/25 大会出場登録選手確定

8月25日、FIBAはワールドカップ2023の各チームの登録選手を発表。日本代表を含む32チームのロスターを公式発表した。日本は21日に発表された12名が正式に登録された。

8/21 W杯本大会に出場する日本代表メンバー確定

8月21日、日本バスケットボール協会は、FIBAワールドカップ2023に出場する日本代表選手12名を発表。前週の強化試合に選ばれていた選手のうち、ルーク・エヴァンスを除く12名が最終メンバー入りした。なお、公式には、23日に行われるFIBAのテクニカルミーティング後に大会登録メンバーとして確定する。

8/14 アンゴラ、フランス、スロベニアとの国際強化試合登録選手発表

8月15日から始まるW杯本大会前最後の国際強化試合シリーズ3試合の登録選手が発表された。これまで代表候補に名を連ねてきた須田侑太郎、金近廉、渡邉飛勇の3選手が選考外となった。なお、11日に追加（再）招集されたルーク・エヴァンスは試合登録こそないものの、チームに帯同する予定となっている。

8/11 ルーク・エヴァンスを追加招集

8月11日、W杯本大会と直前の国際強化試合に向けた直前合宿に、一度は代表候補から外れたルーク・エヴァンスが再招集された。ホーバスHCは「7月の韓国遠征前に、ジョシュ・ホーキンソン選手が股関節を痛めた為、保険としていた方が良いと思ってルーク・エヴァンス選手を招集しました」とリリースを通じてコメントを発表した。

「ジョシュは今週から5on5の練習にも参加、MRIの結果も問題ありません。ただ、もう一度ケガをしてしまえば大変なので、ルークを招集しました。ルークとは2週間前から話をしていました。アメリカで今シーズンへ向けた準備中でしたが、昨日の夜から合流しています。今朝から軽い練習に入っていますが、 本当に感謝しています」

また、エヴァンスは「日本に着いたのが昨日の夜で、今朝から練習に合流しました。久しぶりに会う選手たちがいて、はじめて練習に参加しました。これからの練習も楽しみにしています」とコメントを発表している。

「昨年11月以来の代表合宿ですが、その後も試合は見ていたり、代表選手と連絡を取り合っていました。先日のニュージーランドとの第1戦も見ました。選手たちはトムコーチが求めるバスケットを遂行しようとしており、そこに向かって一歩一歩進んでいっている印象があります。どんな機会でもバスケットボールを一生懸命、自分ができることをプレーするのが自分の信条になります。トムさんに招集されたときも、もし自分が日本代表の力になれるのであれば、と前向きな話をしました。もちろん、まだ FIBAワールドカップでプレーできる可能性もあると思っており、その機会があれば光栄なことだと思っています」

7/28 渡邊雄太、河村勇輝が代表合宿に合流

7月28日、8月2日と4日に実施されるニュージーランドとの国際強化試合に向けた合宿メンバーが発表され、NBAの規定により代表活動日数に制限がかかっている渡邊雄太が加わり、コンディション調整を続けてきた河村勇輝もチームに復帰した。代わりにテーブス海とジェイコブス晶はメンバー外となった。なお、渡邊とジョシュ・ホーキンソンはコンディション調整のため、ニュージーランド戦には出場しない予定となっている。

6/27 八村塁の欠場が決定、渡邊雄太は「俺は出る」

6月27日（火）、JBAは代表候補入りしていた八村のW杯欠場を発表した。JBAによると、八村及び代理人事務所であるワッサーマンと協議を続けてきたものの、八村のNBAにおける来季の契約やコンディショニング等の課題を総合的に勘案したうえで本人の意向を受け入れ、招集を見送ることにしたという。

なお、八村の欠場が明らかになった直後、渡邊はツイッターで「俺は出る」と宣言している。

6/19 FIBA W杯2023に向けた日本代表候補25名発表

FIBAワールドカップ2023開幕（8月25日）まで67日となった6月19日（月）、日本バスケットボール協会（JBA）が『2023年度バスケットボール男子日本代表チーム強化・活動方針発表記者会見』を開き、日本代表候補メンバー25人を発表した。

NBAで活躍する渡邊雄太、八村塁をはじめ、海外挑戦を続けている馬場雄大、アジア予選を通じて代表チームを支えてきた司令塔の富樫勇樹、BリーグMVPの河村勇輝、米国大学リーグNCAAでプレイする富永啓生、最年長37歳のニック・ファジーカス、最年少19歳のジェイコブス晶と、ベテランから若手まで幅広い年齢層から、今の日本バスケ界を象徴するメンバーが揃った。

会見に登壇したトム・ホーバス・ヘッドコーチは「この1年半は、このメンバーで一回も同じタイミングで集まっていない。（2022年に実施されたFIBA W杯アジア予選の）ウィンドウ3から、ウィンドウ4、5と新しい選手を使ってきたが、これから初めて（このメンバーで）集まってどこまで行けるか、本当に楽しみです。大きなチャレンジだと思うが全員がハングリーです」と、心境を語った。

代表チームは、6月25日（日）から味の素ナショナルトレーニングセンター（東京都北区）で強化合宿を開始し、まずは7月8日（土）～9日（日）に浜松アリーナ（静岡県浜松市）で開催されるチャイニーズ・タイペイ代表との国際強化試合静岡大会に臨む。なお、代表合宿に参加するメンバーは代表候補全員になるとは限らず、選出外の選手が参加するケースもあるという。

また、NBA選手については、NBAの規定により本大会前に代表活動に参加できるのは28日のみとなっているため、最短で7月28日（金）からの参加となる。