6月29日から7月4日まで、東京オリンピックに出場する最後の4か国を決めるオリンピック最終予選がセルビア、リトアニア、クロアチア、カナダで開催されている。大会3日目は8試合が行なわれ、準決勝進出チームが出揃った。
東京オリンピック最終予選の勝敗表はこちら。
準決勝を決めたチーム
- セルビア大会:ドミニカ共和国、イタリア、プエルトリコ、セルビア
- リトアニア大会:リトアニア、ポーランド、スロベニア、ベネズエラ
- クロアチア大会:ブラジル、クロアチア、ドイツ、メキシコ
- カナダ大会:カナダ、ギリシャ、トルコ、チェコ
準決勝のスケジュール
セルビア大会
イタリア対ドミニカ共和国(日本時間7月3日 20:00)
セルビア対プエルトリコ(日本時間7月3日23:00)
リトアニア大会
スロベニア対ベネズエラ(日本時間7月3日 22:30)
リトアニア対ポーランド(日本時間7月4日 1:30)
クロアチア大会
ブラジル対メキシコ(日本時間7月3日 19:30)
ドイツ対クロアチア(日本時間7月3日 23:00)
カナダ大会
カナダ対チェコ(日本時間7月4日 5:05)
ギリシャ対トルコ(日本時間7月4日 8:35)
セルビア大会
グループA:ドミニカ共和国 94-67 フィリピン
ドミニカ共和国がディフェンスでフィリピンから23ターンオーバーを引き出すなど圧倒し、準決勝進出を決めた。ドミニカ共和国は3選手が20得点以上を各特区。ビクトル・リズが15本中8本のショットを決めゲーム最多の23得点を獲得した。準決勝ではイタリアと対戦する。
グループB:イタリア 90-83 プエルトリコ
イタリアが逃げ切って準決勝進出を決めた。ニコ・マニオン、シモーネ・フォンテッキオ、アキレ・ポロナーラの3人がそれぞれ21得点を獲得。ポロナーラはさらに11リバウンドでダブルダブルを達成している。プエルトリコはジアン・クラベルがゲーム最多の24得点を記録した。
NBA選手の活躍
ゴールデンステイト・ウォリアーズのガードであるマニオンはチーム最多に並ぶ21得点に加え、6アシストを記録した。フリースローは10本中6本の成功だったものの、終盤に貴重なフリースローやアシストを決め、イタリアに勝利をもたらした。
リトアニア大会
グループA:リトアニア 96-57 韓国
リトアニアがホームに集まったファンの前で韓国に96-57と圧勝し、準決勝進出を決めた。リバウンドで53-26と圧倒し、ディフェンスでも韓国のフィールドゴール成功率をわずか37%に抑えた。準決勝ではポーランドと対戦し、決勝に進めばルカ・ドンチッチ率いるスロベニアと対戦する可能性もある。
NBA選手の活躍
メンフィス・グリズリーズのセンターであるヨナス・バランチュナス(リトアニア)がダブルダブルを達成。8本中6本のショットを決め15得点、13リバウンドを記録。インディアナ・ペイサーズのビッグマン、ドマンタス・サボニス(リトアニア)も9得点、10リバウンドと活躍した。
グループB:スロベニア 112-77 ポーランド
最終予選2試合目のスロベニアはポーランドに圧勝。第2クォーターにはルカ・ドンチッチ、グレゴール・ロバット(16得点)、クレメン・プレペリッチ(17得点)の活躍で主導権を握った。スロベニアはリバウンドでもポーランドを圧倒し(44-27)、53%を成功率で18本もの3ポイントショットを決めた。スロベニアは準決勝でベネズエラと対戦する。
NBA選手の活躍
ダラス・マーベリックスのスターであるドンチッチ(スロベニア)が21分の出場ながらもダブルダブルを達成(18得点、10アシスト)し、またもや素晴らしい活躍を見せた。ドンチッチのフィールドゴール成功率と3ポイント成功率はどちらも50%で、さらに6リバウンドも記録した。デンバー・ナゲッツのブラッコ・チャンチャー(スロベニア)は20分の出場で10得点をマークした。
クロアチア大会
グループA:ドイツ 69-67 ロシア
ドイツがロシアとの接戦を制し、準決勝へとコマを進めた。ドイツはアンドレイ・ボロンセビッチがフィールドゴール成功率66%でチーム最多となる17得点を記録。ロシアはターンオーバー(21)に苦しみ、第4クォーターのドイツの勢いを耐えることができなかった。ロシアが準決勝に進むためには、7点差以上の勝利が必要だった。
NBA選手の活躍
オーランド・マジックのモリッツ・バグナー(ドイツ)が19分の出場で12得点を記録した一方、ワシントン・ウィザーズのイザック・ボンガ(ドイツ)の出場はなかった。
グループB:クロアチア 75-70 チュニジア
クロアチアがチュニジア相手に5点差で勝利し、準決勝進出を決めた。準決勝ではドイツと対戦する。チュニジアは第3クォーターに29得点を獲得し一時リードしたものの、マリオ・ヘゾニャとユタ・ジャズのボーヤン・ボグダノビッチの活躍でクロアチアが逆転勝利を収めた。
NBA選手の活躍
ボグダノビッチ(クロアチア)が14得点、4リバウンド、2アシストを記録した。
カナダ大会
グループA:ギリシャ 105-80 中国
ギリシャが中国を圧倒し、準決勝へと進んだ。第1クォーターを28-14で制したギリシャは、その後もリードを失うことなく勝利。この勝利でギリシャはグループAの2位が決まり、準決勝ではトルコと対戦する。
グループB:チェコ 80-79 ウルグアイ
シカゴ・ブルズのガードであるトーマス・サトランスキー率いるチェコが、ウルグアイの後半の猛反撃をなんとか退け、準決勝進出を決めた。第1クォーター終了時点でビハインドだったチェコは、第2クォーターに連続19得点で主導権を奪った。ウルグアイが終盤に点差を縮めたものの、チェコがなんとか逃げ切った。チェコは準決勝でカナダと対戦する。
NBA選手の活躍
サトランスキーが19得点、8アシスト、7リバウンドを記録した。
原文:FIBA Olympic Qualifying Tournament recap: July 1 by NBA.com
翻訳:大西玲央 Twitter: @ReoOnishi