バスケ男子日本代表がカザフスタンに大勝で白星発進|FIBAアジアカップ2022

大西玲央 Reo Onishi

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7月13日、インドネシアのジャカルタで開催されているバスケットボール男子のFIBAアジアカップ2022で、グループ予選の日本代表対カザフスタン代表の一戦が行われ、日本が100-68で勝利し、初戦を白星で飾った。

日本の先発メンバーには富樫勇樹(#2/千葉ジェッツ)、西田優大(#19/シーホース三河)、吉井裕鷹(#91/アルバルク東京)、渡邊雄太(#12)、ルーク・エヴァンス(#3/ファイティングイーグルス名古屋)が名を連ねた。

序盤は渡邊の攻守での活躍や、西田の3ポイントショットで好調な出だしだったものの、徐々にターンオーバーからの失点が積み重なり、逆転を許した。エヴァンスの3ポイントプレイなどで追い上げを見せ、第1クォーター終了時には西田の3ポイントブザービーターで逆転に成功し、23-22とリードした。

第2Q、河村勇輝(#33/横浜ビー・コルセアーズ)が素早いドライブや巧みなパス捌きでその存在感を示した。しかし、シュートタッチの良いカザフスタンのオフェンスに苦しみ、逆に日本はフリーでのショットを外し、なかなかリズムに乗れないまま前半を45-48と追う展開で終えた。

後半に入ると、ディフェンスの強度を上げた日本が相手のターンオーバーから速攻を生み出すことに成功し、主導権を奪い返した。富樫の2本の3ポイントショット、河村のスティールから立て続けに得点を重ね、一気に点差を広げていった。

日本は第4Qに入ってもその勢いを止めることなく、カザフスタンを後半わずか20得点に抑えて快勝した。

日本は渡邊が21点、8リバウンド、4アシスト、3ブロック、エヴァンスが17点、9リバウンド、2スティール、西田が16点、3リバウンド、3スティール、富永啓生(#39/ネブラスカ大学)が13点、4リバウンド、3スティール、河村が8点、8アシスト、2スティールを記録した。

日本のトム・ホーバス・ヘッドコーチは、試合後の記者会見で「前半は相手の方が積極的で、ゾーンディフェンスを敷かれたことでリズムを狂わされてしまいました」と試合を振り返った。

「しかし、前半終盤に相手のゾーンを攻略し、ディフェンス面で調整したことが機能し始め、後半にそれを上手く持ち込むことができました。相手のターンオーバーを誘うことで、トランジションを生み出すことができました」

1勝0敗の日本は、7月15日(金)にシリア代表と対戦する。

ボックススコア

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大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。