バスケ男子日本代表がフィリピンを下して準々決勝進出|FIBAアジアカップ2022

大西玲央 Reo Onishi

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7月19日、インドネシアのジャカルタで開催されているバスケットボール男子のFIBAアジアカップ2022で準々決勝進出決定戦の日本代表対フィリピン代表の一戦が行われ、日本が102-81で勝利し、準々決勝進出を決めた。

日本は富樫勇樹(#2/千葉ジェッツ)、西田優大(#19/シーホース三河)、須田侑太郎(#17/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、渡邊雄太(#12)、ルーク・エヴァンス(#3/ファイティングイーグルス名古屋)の5人が先発メンバーに名を連ねた。

序盤から日本は3ポイントショットとディフェンスで試合の流れを自ら作ることに成功し、今大会で初めて先発起用された須田が3Pを2本決めるなど、32-14と第1クォーターから大きくリードした。

しかし、ベンチメンバー主体で入った第2クォーターは開始から4分近く無得点が続き、タイムアウト中に日本代表のトム・ホーバス・ヘッドコーチがチームに喝を入れる場面があった。先発メンバーに戻した日本は、渡邊と富樫を中心に再び勢いを取り戻し、50-34のリードでハーフタイムを迎えた。

後半は西田の3Pで口火を切ったものの、開始3分で渡邊が大会前に負傷していた右足首を再び痛めてしまうハプニングが発生。それでも、フィジカルのプレイで勢いに乗り始めていたフィリピンを相手に、日本は渡邊というキープレイヤーを失いながらもインテンシティーを落とすことなく、富樫やエヴァンスのプレイで反撃した。

最終クォーターに入っても、エヴァンスがサイズを利用したリバウンドやインサイドの攻めでチームを引っ張り、外からは富樫も活躍。ベンチメンバーに変わってからも勢いを失うことなく、リードを広げ続けて勝利を掴んだ。

FIBAアジアカップ2022放送予定

日本は富樫が18得点、6アシスト、エヴァンスが17得点、7リバウンド、渡邊が15得点、9リバウンド、3アシスト、西田が15得点を記録した。

試合後の記者会見で、ホーバスHCは「いい勝利だった。こういうチャレンジが、このチームには必要だった」と語った。

「(渡邊)雄太の離脱はもちろん残念ではあったが、その後もチームとしてしっかりと結束し、強いバスケットボールを見せることができた。今日はチームとして前進できたと感じる試合だった」

この勝利で準々決勝進出が決まった日本は、7月21日にベスト4を懸けてオーストラリア代表と対戦する。

ボックススコア

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大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。