バスケ男子日本代表がイランに敗戦 グループ2位で決勝フェーズへ|FIBAアジアカップ2022

及川卓磨 Takuma Oikawa

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7月17日、インドネシアのジャカルタで開催されているバスケットボール男子のFIBAアジアカップ2022でグループ予選の日本代表対イラン代表の一戦が行われ、日本が76-88で敗れた。日本はグループフェーズを2勝1敗で終え、C組2位で予選を通過。19日にD組3位のフィリピンと準々決勝進出決定戦を戦う。

日本は過去2戦に続いて富樫勇樹(#2/千葉ジェッツ)、西田優大(#19/シーホース三河)、吉井裕鷹(#91/アルバルク東京)、渡邊雄太(#12)、ルーク・エヴァンス(#3/ファイティングイーグルス名古屋)の5人の先発メンバーで試合をスタートした。

FIBAアジアカップ2022日本代表ロスター

日本は第1クォーターで富樫が2本の3ポイントショットを沈めるなど得点を積み重ねて24-27と3点差で終えたが、第2Qにはオフェンスが停滞。この10分間で日本がわずか10得点にとどまる一方、イランの#8 ヤフチャリと#13 ジャムシディの攻撃を止められず21失点を喫し、前半34-48と14点差をつけられてハーフタイムを迎えた。

日本は渡邊が攻守を牽引する時間帯もあったものの、後半に入ってもイランのリズムを崩すことはできず10-21(合計46-68)とさらに点差を広げられる。

第4Q終盤には、テーブス海と富永啓生を組み込んだラインナップでトラップディフェンスからいい流れを掴む場面も見られたが、12点差に削るのが精一杯だった。

FIBAアジアカップ2022放送予定

日本は渡邊が17得点、10リバウンドのダブルダブルをマークしたほか、井上宗一郎が3P4本をすべて沈めて12得点。前半に豪快なブロックショットを披露した張本天傑が9得点、テーブスが8得点、富樫、西田、富永がそれぞれ7得点だった。

井上は試合後の記者会見で「第1Qから第3Qまで相手のスイッチディフェンスに僕たちのオフェンスが対抗できなかった。ディフェンスでもいいところで相手のオフェンスを崩せず、流れがまわってこなかった」と語った。

「第4Qはオールコートのトラップディフェンスとか、プレイタイムがなかった人たちがトランジションを作り出して流れを変えていくという日本のバスケを少しはできた。第4Qに見せた日本のバスケットボールを次の試合にしっかり生かせたらいいなと思う」

C組2位の日本は次戦でD組3位のフィリピンと準々決勝進出を懸けて戦う(19日)。D組でレバノン、ニュージーランドに次ぐ3位(1勝2敗)となったフィリピンには、Bリーグで活躍するキーファー&サーディ・ラベナ兄弟、レイ・パークスJr.が所属している。

イランはオフェンシブリバウンド15本(日本は5本)を奪うなどリバウンドで44-31と日本を圧倒。元NBA選手のセンター、ハダディが21得点、11リバウンドのダブルダブルと大きな存在感を示したほか、ヤフチャリが21得点、ジャムシディが20得点と3選手が20得点を超える活躍を見せた。

グループフェーズを3連勝で終えたイランは、C組1位で準々決勝進出を決めている。

ボックススコア

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及川卓磨 Takuma Oikawa

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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。