2025年のオスカー授賞式はコナン・オブライエンが司会を務め、目を引く瞬間に溢れた魅力的なイベントとなった。
中でも最も興味をそそったのはアダム・サンドラーがカメオ出演を果たした瞬間だった。58歳のサンドラーは、誰もが正装して訪れるオスカー授賞式の夜に、街中のバスケットコートで見かけるようないでたちで登場した。
サンドラーはその服装についてオブライエンとやりとりをした後、オスカー授賞式の出演者たち、そしてドルビー・シアターの通路に詰めかけた大勢の観客を、授賞式後の深夜にティップオフする5on5のピックアップゲームに招待した。
そして、授賞式に出席していたティモシー・シャラメの名前を、心温まる(そして、まったく正確ではない)発音で紹介しハグするという、その夜一番の印象的なシーンを演出した。
「アダム・サンドラーが(ショーツとスウェット姿で)登場し、コナン・オブライエンのモノローグを遮ると、ティモシー・シャラメに歩み寄ってハグをして『シャラメーーー!!!!』」
サンドラーとシャラメは、長年にわたって強い絆を築いてきた。SNSでも拡散された今回のサンドラーの動画は、この2人の関係をさらに深める証拠となった。
この2人はどのようにしてこれほどまでに親密になったのか。ここでは、2人の間にあるバスケットボール愛について紹介する。
アダム・サンドラーとティモシー・シャラメの関係
サンドラーとシャラメは近年親交を深めており、かなり親しい間柄にある。2人がお互いを気に入っている理由は簡単に理解できる。2人はそれぞれの世代で最も著名な俳優であり、さまざまな役柄で称賛を得てきている。
加えて、サンドラーとシャラメには共通点がある。それは、2人とも大のバスケットボール好きということだ。NBAニューヨーク・ニックスの熱狂的ファンであるサンドラーは、バスケットボールを題材にした映画『アンカット・ダイヤモンド』(2019年)と『ハッスル』(2022年)に出演し、その愛を公にしている。
また、彼はニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットの3つの州にまたがってコートサイドでもよく見かける存在であり、アスファルトからアスファルトへと飛び回りながら、子供の頃の夢を追体験している。
「アダム・サンドラーがニューヨークシティでのピックアップゲームで自身のスキルを披露」
シャラメも同様で、これまで何年にわたりニックスの試合にたびたび顔を出している。今年1月には、ニューヨークの新星カール・アンソニー・タウンズのサイン入りジャージを手にしている。
「ニックスの勝利後、カール・アンソニー・タウンズがティモシー・シャラメにジャージーを贈った」
シャラメのバスケットボールへの愛はプロの試合観戦に限らず、ニューヨークの風景の中に点在するひび割れたストリートのコートにも注がれている。シャラメはサンドラー同様にピックアップゲームが大好きで、2023年7月に2人はピックアップゲームの試合で対戦した。
「私たちが必要だとは知らなかった組み合わせ。アダム・サンドラーとティモシー・シャラメがニューヨークでピックアップゲームをプレー」
アダム・サンドラーのオスカーでの衣装
サンドラーが授賞式の場でピックアップゲームのシーンを作り出すには、それにあった服装が必要だった。幸いにも、彼は最高級の衣装をまとってドルビー・シアターに堂々と登場した。
「アダム・サンドラーがオスカー授賞式にピックアップゲームの格好で登場😂」
『Aviator Nation』のティールのスウェットシャツと2000年代初頭のNBAの試合で見られたような紫色のゆったりとしたショートパンツに加え、サンドラーはきらめくシューズを履いて登場した。アンダーアーマーの『カリー11』だ。
「アダム・サンドラーがステフィン・カリーの『カリー11 チャンピオンシップ・マインドセット』でオスカーに登場😂💀」
アダム・サンドラーのオスカー受賞歴は?
これほどまでに素晴らしい演技を披露してきたにもかかわらず、サンドラーはまだオスカーを手にしていない。それどころか、いまだノミネートさえされたことすらない。
とはいえ、サンドラーを哀れむ必要はない。サンドラーはこれまでに、インディペンデント・スピリット賞やマーク・トウェイン賞(アメリカン・ユーモア賞)など、48もの主要な賞を受賞している。
原文:Adam Sandler-Timothee Chalamet relationship, explained: How Knicks fandom, love of pickup basketball inspired viral Oscars moment
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
本サイトに掲載されているリンクから商品の購入やサービスの契約をされた場合、本サイトが収益を得ることがあります。