【男子バスケットボール日本代表 篠山竜青インタビュー】「今度こそ結果を残したい」

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バスケットボールのFIBAワールドカップ アジア地区1次予選を戦う男子日本代表(アカツキファイブ)はWindow1、Window2の4試合を終えて勝ちなしと苦しんでいる。しかし4チーム中3位以内に残れば2次予選進出は可能で、日本はまだ勝ち上がりの可能性を残している。

1次予選の残る2試合(Window3)は、6月29日のオーストラリア戦と7月2日のチャイニーズ・タイペイ戦。チームには新たに4月に日本国籍を取得したニック・ファジーカス(Bリーグ 川崎ブレイブサンダース)、八村塁(NCAA ゴンザガ大)という強力なインサイドプレイヤーが加わった。

篠山竜青(川崎)は日本を代表するポイントガードの一人だが、B1最高レベルのスコアラーであるファジーカスを活かすキーマンでもある。今回のインタビューでは闇に包まれたチームがWindow3で「アカツキ」を迎えるために必要なチームの進化を語ってもらっている。

インサイドにニックと八村が立っているだけでアドバンテージになる

――Bリーグのシーズンが終わり、ワールドカップ アジア地区1次予選のWindow3を前にした今のお気持ちは?

篠山: しっかりと切り替えています。まず12人に残って、代表で自分のできることをアピールして、今度こそ結果を残したいという強い意気込みを持って準備しています。

――日本代表はWindow1、Window2を終えて0勝4敗です。チームとしてどういうところが足りなかったと考えていますか?

篠山: ディフェンスについては失点を抑えることができています。しかし攻撃はなかなか得点が伸びず、ターンオーバーがどうしても増えて、取りこぼした展開が多かった。そこは改善しないといけないポイントです。

――ファジーカス、八村という強力なインサイドプレイヤーが加わりました。ファジーカスのプレーについて、代表ではどこに期待を感じていますか?

篠山: 得点が足りないという代表の課題の一つをダイレクトに埋めてくれる存在なので、そこはすごく大きい。八村選手も入ってきて、チーム全体に厚みが出ています。Window1、2は比江島(慎/シーホース三河)の1オン1、ピック&ロール(※攻撃の際、ボールマンのディフェンダー付近にもうひとりのオフェンス選手が立って壁となり、守備とのズレを生み出すバスケットボールの基本戦術)が勝負所で自分たちの頼りどころになっていました。これからはそこに偏らず済みますし、インサイドにニックと八村が立っているだけでアドバンテージになると思います。

――インサイドに2人がいることで、アウトサイドも助かると思います。

篠山: はい。単純なピック&ロールでも、インサイドでそれだけスコアの脅威を与える選手がスクリーンを掛けるだけで、ズレさえしっかり作れれば単純にどちらかは空くと思うんです。そうすれば誰かが無理に突っ込まずに済むので、日本としてはやりやすくなります。

――ファジーカスと長くやっているからこそ分かるものがあるはずです。篠山選手が彼とタイミング、スペースなどどういうところを共有できているのか説明してもらえますか?

篠山: どのポジションで欲しいか、どういうタイミングで欲しいのか。右手側で欲しいのか、左手側で欲しいのか。キャッチしてからワンドリブル突きたいのか、ダイレクトで打ちたいのか――。挙げればキリがありません。そういうところはこの6年間で自分なりに、もちろんコミュニケーションを取りながらですけど、高められている自信があります。

逆にニックにも苦手な要素があって、それを自分も理解した上でプレーするところも、僕のできることです。ニックと一緒に出たときは、強みを出すことももちろんですし、苦手な部分をしっかり僕がカバーできるようにやれる手応えは持っています。

――富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)、橋本竜馬選手(シーホース三河)、宇都直輝選手(富山グラウジーズ)とポイントガードのライバルは多いですが、「ニックを一番活かせる」という自負はお持ちですか?

篠山: 単純にやっている年数が違うので、その自負はありますね。

オーストラリアは強いチームだが、チャンスはある

――Window3の各試合についてどうお考えですか? まず6月29日は千葉でオーストラリアと対戦します。

Window1のアウェイ戦でも、第4ピリオドの途中まで一桁差で付いていけていました。もちろんオーストラリアは強いチームですが、全く歯が立たない、絶対に勝てない相手かと言われたら違います。我慢して我慢して、ハードなディフェンスを続けていくことが重要です。それによって相手に少しでもストレスを与えて、自分たちのチャンスを40分間探し続ける。そこをみんなが折れずにやり続けられれば、チャンスはあると考えています。

今度はホームでやれますので、我慢してついていって、声援を力に変えて、自分たちの波を待ち続ける。そしてその波が来たとき、逃さず得点につなげる――。それを続けられればチャンスはあると思います。

――チャイニーズ・タイペイ戦は1次予選の最終戦です。その1試合に勝ち上がり、敗退がかかる大一番になる可能性もあります。

篠山: いろんなことが予想されますけど、とにかく40分間ですべてが決まります。自分たちの強みと相手の弱みをしっかりと把握して、出し惜しみをせずチームのストロングポイントを強調して、「みんなで戦う」ことをやってきたいと思います。

文:大島和人

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