栃木ブレックスへ電撃移籍を果たした比江島慎「成長できる可能性を感じた」

Hiroshi Kato

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7月20日、B.LEAGUE(Bリーグ) シーホース三河を退団した比江島慎が栃木ブレックスへの移籍会見を行った。宇都宮市オリオンスクエアで行われた公開会見の冒頭で比江島は、「自分の持ち味である1対1だったり、アシストだったり、いろいろなところで貢献して、栃木ファンの皆さんのために、栃木ブレックスのために、全身全霊を尽くしてプレイしていきたいと思うので、応援よろしくお願いします」と語り、会場に駆けつけたファンの大きな歓声を受けた。

比江島は公開会見で「三河に残る選択肢もあったんですけど、年齢的にもそう若くもないですし、ワールドカップ、オリンピックが目前にあり、それまでにもっと成長したいという思いがあった」と語っている。

「栃木ブレックスでプレイさせてもらうことで、自分自身もっともっとワールドカップ、オリンピックまでに成長できるんではないかなと可能性を感じた。ほかにもオファーはいろいろあったんですけど、栃木でプレイするイメージをしたときに一番しっくりきましたし、自分も成長できるイメージができたので、そこが決め手となりました」。

また、会見の中で比江島は栃木に所属する元NBA選手(フェニックス・サンズ)でもある田臥勇太と一緒に食事へ行き、「一緒にプレイしていて楽しい」と比江島を必要としてくれた田臥の言葉も心に響いていたことを明かした。

比江島慎 Makoto Hiejima Bリーグ 栃木ブレックス

公開会見とその後の囲み取材での比江島の質疑応答は以下の通り(抜粋)。

――海外挑戦についてNBA、ユーロリーグなど具体的に特に意識しているリーグや国はありますか? 比江島選手にとって田臥勇太選手や竹内公輔選手のようにNBAサマーリーグに参加した選手の存在について教えていただけますか?

比江島: いろいろと情報を収集して探している段階なんですけど。どこに行きたいというイメージはそんなに(具体的には)ない。公輔さんも田臥さんも(NBAサマーリーグなどの海外挑戦を)栃木ブレックスがサポートしていると思うので、(自分にも)力になってくれると思う。いろいろ情報を集めながら、というところです。田臥さんとかにいろいろ聞きながらやっていきたいなと思います。

――比江島選手にはどれだけのチームからオファーがあったのですか? 交渉のために何チームと直接お会いされましたか? 最後は何チームで迷っていたのですか?

比江島: 何チーム来たんだろう?(正確には)覚えてないですけど、6、7、8とかですかね。兄が交渉してくれるので、僕が会ったのは0なんですけど。最終的には三河も含め、3チームくらいを自分で迷った。自分が成長できるという環境だったり、プレイスタイルだったりを全部含めて、栃木ブレックスが一番自分の中でマッチしたので、ブレックスを選びました。

――早いタイミングで契約が決定している選手がいるなかで、なぜこのタイミングでの契約となったのですか?

比江島: 代表に専念したかったので、代表が終わってから(契約については)やろうと思っていた。他球団には本当に迷惑をお掛けしたんですけど、今後の人生に関わる決断で、ゆっくり時間をかけてやった結果、この時期になってしまいました。

――比江島選手が所属されているステラリアンバスケットボール株式会社と、比江島選手の兄・章さんについて教えていただけますか?

比江島: (ステラリアンバスケットボール株式会社は)お母さんがやっていた会社で、僕は所属していたんですけど、そこを兄が引き継いでくれています。プレイに集中できるように、お母さんが作ってくれた会社なので、兄が引き継いでくれて、(自分は)バスケのことだけをやっていれば良い環境があるので、本当に助かっています。

――海外移籍についてのエージェント業もステラリアンバスケットボール株式会社が行うことになりますか?

比江島: 基本的には兄がやるんですけど、できない部分は海外に強いエージェントをつけたり、栃木ブレックスもサポートしてくれる契約です。

――オリンピックを大きな目標とされていますが、海外挑戦は東京オリンピック後を考えていらっしゃいますか?

比江島: できるだけ(オリンピックの)前に行きたいです。世界で通用するために(海外リーグに)行きたいと思っています。

――最終的に栃木ブレックスとの契約を決意したのはいつですか?

比江島: 本当に最近です。最後の最後まで迷っていました。自分は優柔不断なんで、(契約するチームを)決めなきゃってなって、(栃木の)鎌田(眞吾)社長が来てくれて、会ってくれたので、サインしました。

――7月2日のチャイニーズ・タイペイ戦(FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区1次予選最終戦)から帰国してからですか?

比江島: そうですね。正確な日にちは分からないんですけど。

――鎌田社長とお会いしたことで、背中を押されたということですか?

比江島: まあ、それもありますね。

――7月2日のチャイニーズ・タイペイ戦後はNBAのサマーリーグ観戦など海外には行かれましたか?

比江島: いや、行っていないですね。ずっと日本にいました。

――海外移籍に向けて英語などの外国語は話せますか?

比江島: 全く喋れないです(笑)。

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ワールドカップとオリンピックは、比江島の人生にとって、とても大きな意味を持っている。特に東京オリンピックには、「世界で通用するために」も絶対に出場したいところだろう。そのために、少しでも早く自分自身を成長させるべく選択したのが、栃木だった。会見場を訪れていた比江島の兄・章さんは弟についてこう語ってくれた。

「弟らしい部分としては、本当にマイペースですね。契約の件でもこっちがせかしても、そんなに返信がない。自分が空いた時間に返す。そんな感じですね(笑)。ただ、弟であるけれど頼りになる弟と言いますか、今は本当に心の支えですね。いちバスケファンとしても応援したいなと思います」。

比江島慎という人間にはいい意味で「優柔不断」「マイペース」な部分があるのかもしれない。しかし、それ以上に比江島は日本代表でも、三河でも「頼りになる」バスケットボールプレイヤーとして、チームを引っ張ってきた。「AKATSUKI FIVE」が東京オリンピックで世界を驚かせるべく、比江島の新たな挑戦が幕を開けた。

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Hiroshi Kato