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中学生で日本代表候補の合宿に参加するなど、田中力は将来の日本を牽引する可能性を秘めたガードとして注目されている。4月に中国の仏山で行われたU16アジア選手権では、平均15.2点をマークしただけでなく、準々決勝のフィリピン戦の土壇場で3ポイントシュートを立て続けに決めて同点に追いつく原動力にもなった。
中学卒業後に海外でプレイすることを決断した田中は6月6日、スカラシップ(奨学金)をもらえる選手としてアメリカのフロリダ州にあるIMGアカデミーに進学することを発表した。昨年6月にオーストラリアで行われたNBAアカデミーのトライアウトでは、アジアやアフリカから集まった50人近い同年代の選手の中で、スカラシップでの入学が許される12人に残り、進学が可能だったが、田中はアメリカでプレイしたいという気持ちのほうが非常に強かったという。
「つらくて逃げたらただのダメなヤツなんで、つらくても自分でしっかり最後までやりきることをすごく考えています。IMGアカデミーはアメリカの中でもとても高いレベルのチームですし、できるだけ高いレベルでやりたいなと思っていました」。
どんな状況でもレベルアップにつながる機会
この夏はレベルアップするための絶好の機会として、イタリアで行われたNBAグローバルキャンプ(6月2~5日)、中国で開催されたナイキ・オールアジア・キャンプ(6月11~15日)に参加。そこで改めて感じたことは、「ハンドリングがどこに行っても止められるんだなということ」だったという。得意のドリブルが、まだまたレベルアップが必要であることを痛感したのだ。
また、イタリアのキャンプでは個のアピールが重要視されないものだったが、「チームで勝たなければならない感じだったので、あまり自分を出すことができなかったことも多かった。でも、それも一つの経験かなと思いました」と、どんな状況でもレベルアップにつながる機会であると前向きに捉えている。
イタリアでのフラストレーションをかき消すかのように、ナイキ・オールアジア・キャンプでの田中は積極的な姿勢が見られ、昨年に続いてオールスターゲームに出場するメンバーに選ばれた。コーチ陣の一人でチャイニーズ・タイペイ女子代表の指揮官を務めた経験のあるオーティス・ヒューリーからは、「昨年よりも格段にレベルアップしている」と高く評価された。5対5では自分から仕掛けた際のターンオーバーが多かったとはいえ、「スピードの緩急をつけろ」とコーチたちからアドバイスをもらい、シュート力をより高めることが課題であることを改めて実感できたという。
直近の目標はU18アジア選手権
8月にタイで行われるU18アジア選手権の日本代表候補に選ばれている田中にしてみれば、ナイキ・オールアジア・キャンプは他の国の選手たちをチェックする絶好の機会でもあった。その中には、U16アジア選手権の準々決勝で日本のワールドカップ進出を阻んだフィリピンのビッグマン、カイ・ソットがいる。
フィリピンから参加した選手たちの中には田中より1歳年上で才能あるガードが数人いたこともあり、「U18に出る人(がだれか)をいろいろ聞いたりして、プレイを見てこういう選手なんだなといったスカウティングをしています」と話す。
そんな田中の直近の目標は、U18日本代表を世界に導くことだ。U16で果たせなかった世界の舞台に立てるよう、U18日本代表を来年開催されるU19世界選手権に導く――。それを置き土産に、田中はIMGアカデミーへ進学し、NBA選手になることを目指したハードワークの日々に突入するつもりだ。
「俺は行ける! 日本でバスケットボールをがんばっていれば行けるということを示したい」。
田中は力強く、そう語った。
取材協力: Nike All-Asia Camp
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