麦谷祐介(富士大)のプロフィール|経歴・成績・ドラフトについて

林龍也 Tatsuya Hayashi

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麦谷祐介(富士大)は大学球界屈指の外野手で、2024年ドラフトでの指名が有力視されている。麦谷の基本プロフィール、選手としての特徴やプレースタイル、主な戦績、経歴などについて紹介する。


■麦谷祐介の基本プロフィール

  • 指名(読み/ローマ字表記):麦谷 祐介(むぎたに ゆうすけ/Yusuke, Mugitani)
  • 生年月日:2002年7月27日
  • 出身地:宮城県
  • 身長・体重:180cm・83kg
  • 投打:右投左打
  • 守備:外野手
  • 所属チーム歴:楽天スクール(軟式) - 袋原中(楽天シニア) - 健大高崎高 - 大崎中央高 - 富士大

※身長・体重は富士大学硬式野球部ウェブサイトより(2024年4月時点)


■麦谷祐介の2024年の活躍

2024年秋季リーグ戦の成績

9月23日(月):盛岡大(2回戦)

一戸町総合運動公園野球場で行われた盛岡大戦(2回戦)に「2番・中堅」でスタメン出場し、5打数2安打、1打点、1得点、1盗塁の成績だった。チームは4-0で勝利した。富士大は9勝1敗の1位でリーグ戦を終えた。

麦谷は10試合で打率.381(42打数16安打)、3本塁打、10打点、15盗塁の成績だった。

9月15日(日):八戸学院大戦(2回戦)

花巻球場で行われた八戸学院大戦(2回戦)に「2番・中堅」でスタメン出場し、4打数2安打、1打点、1得点2盗塁の成績だった。チームは5-7で敗れた。

9月14日(土):八戸学院大戦(1回戦)

花巻球場で行われた八戸学院大戦(1回戦)に「2番・中堅」でスタメン出場し、3打数無安打、1得点、1盗塁の成績だった。チームは5-3で勝利し、8連勝でリーグ戦優勝を決めた。富士大は10月に福島県で行われる東北地区代表決定戦に出場する。

9月8日(日):ノースアジア大戦(2回戦)

一戸町総合運動公園野球場で行われたノースアジア大戦(2回戦)に「2番・中堅」でスタメン出場し、5打数3安打、4得点、3盗塁の成績だった。チームは16-0で7回コールド勝ちを収めた。

9月7日(土):ノースアジア大戦(1回戦)

一戸町総合運動公園野球場で行われたノースアジア大戦(1回戦)に「2番・中堅」でスタメン出場し、4打数1安打、2得点、1盗塁の成績だった。チームは6-2で勝利した。

9月1日(日):盛岡大戦(1回戦)

弘前はるか夢球場で行われた盛岡大戦(1回戦)に「2番・中堅」でスタメン出場し、5打数2安打、1打点、2得点、2盗塁の成績だった。チームは8-2で勝利した。

8月25日(日):青森大戦(2回戦)

種市オーシャン・ビュー・スタジアムで行われた青森大戦(2回戦)に「2番・中堅」でスタメン出場し、2打数1安打、1打点、1得点、1盗塁の成績だった。チームは3-1で勝利した。

8月24日(土):青森大戦(1回戦)

種市オーシャン・ビュー・スタジアムで行われた青森大戦(1回戦)に「2番・中堅」でスタメン出場し、4打数2安打、1打点、2得点、1盗塁の成績だった。チームは15-2で7回コールド勝ち。

8月18日(日):青森中央学院大戦(2回戦)

青森県総合運動公園野球場で行われた青森中央学院大学(2回戦)に「2番・中堅」でスタメン出場し、4打数1安打、1打点、1得点の成績だった。チームは2-0で勝利した。

8月17日(土):青森中央学院大戦(1回戦)

青森県総合運動公園野球場で行われた青森中央学院大学(1回戦)に「2番・中堅」でスタメン出場し、6打数2安打、4打点、1得点、3盗塁の成績だった。チームは11-2で勝利した。

2024年春季リーグ戦の成績

5月12日(日):八戸学院大戦(2回戦)

弘前はるか夢球場で行われた八戸学院大(2回戦)に「3番・中堅」でスタメン出場し、4打数1安打、1得点の成績だった。チームは10-2で7回コールド勝ちを収めた。富士大は7勝3敗の2位でリーグ戦を終了した。

5月11日(土):八戸学院大戦(1回戦)

弘前はるか夢球場で行われた八戸学院大(1回戦)に「3番・中堅」でスタメン出場し、5打数2安打1打点の成績だった。チームは3-2で接戦を制した。

5月5日(日):青森大戦(2回戦)

青森県総合運動公園野球場で行われた青森大戦(2回戦)に「3番・中堅」でスタメン出場し、3打数1安打2打点、1本塁打、2得点の成績だった。7-0で迎えた4回無死二塁の第2打席で、左翼席への1号2ランを放った。チームは9-0で7回コールド勝ちを収めた。

5月4日(土):青森大戦(1回戦)

青森県総合運動公園野球場で行われた青森大戦(1回戦)に「3番・中堅」でスタメン出場し、3打数無安打、2死球だった。チームは4-0で勝利した。

4月28日(日):岩手大戦(2回戦)

種市オーシャン・ビュー・スタジアムで行われた岩手大戦(2回戦)に「3番・中堅」でスタメン出場し、4打数2安打、1得点だった。チームは2-3で敗れた。

4月27日(土)岩手大戦(1回戦)

種市オーシャン・ビュー・スタジアムで行われた岩手大戦(1回戦)に「3番・中堅」でスタメン出場し、4打数2安打、1打点、1得点だった。チームは7-0で勝利した。

4月21日(日):ノースアジア大戦(2回戦)

軽米町営野球場で行われたノースアジア大戦(2回戦)に「3番・指名打者」でスタメン出場し、4打数1安打だった。チームは5-0で勝利した。

4月20日(土):ノースアジア大戦(1回戦)

軽米町営野球場で行われたノースアジア大戦(1回戦)に途中出場、代打で1打数無安打だった。チームは2-3で敗れた。

4月14日(日):青森中央学院大戦(2回戦)

きたぎんボールパークで行われた青森中央学院大戦(2回戦)に「3番・中堅」でスタメン出場し、3打数1安打、1得点だった。チームは2-1で勝利した。

4月13日(土):青森中央学院大戦(1回戦)

きたぎんボールパークで行われた青森中央学院大戦(1回戦)に「3番・中堅」でスタメン出場し、4打数1安打、1打点、1得点だった。チームは2-4で敗れた。

※2024年成績は一球速報.comより


■選手としての特徴・プレースタイル

身長180cm・体重83kgのバランスの取れた体格に、走攻守の三拍子が揃った左打ちの外野手。高校時代からの武器である俊足と強肩に、大学入学後に開花したパワフルな打撃で、ドラフト候補へと成長を遂げた。

大崎中央高では甲子園出場はないものの、富士大では1年春からレギュラーを掴み、3年秋までに最多盗塁に4回、ベストナインに2度輝いた。既に4度の全国大会を経験しており、3年時には春・秋の全国大会でその秋にドラフト1位でプロ入りする下村海翔、常廣羽也斗(青山学院大)から一発を放ち、その名を全国に轟かせた。

大舞台でも物怖じせず、むしろ燃えるタイプのメンタルもプロ向きと評価されている。


■2024年のドラフト候補筆頭

大学3年時に評価を急上昇させた有望株の麦谷。進路はプロ一本を明言しており、プロ志望届を提出すれば、上位指名の有力候補となりそうだ。

北東北大学連盟の強豪・富士大は、これまでにも多くのプロ野球選手を輩出している。現役では山川穂高(2013年2位/西武)、外崎修汰(2014年3位/西武)、小野泰己(2016年2位/阪神)、佐藤龍世(2018年7位/西武)、鈴木翔天(2018年8位/楽天)、佐々木健(2020年2位/西武※NTT東日本経由)、金村尚真(2022年2位/日本ハム)の7選手がプレー。

2015年ドラフトでは、多和田真三郎が西武から1位指名を受けている。

※()内はドラフト年/指名球団


■麦谷祐介のこれまでの経歴

小学2年時に楽天イーグルス・ベースボールスクールで野球を始め、中学時代は東北楽天リトルシニアでプレー。3年時にはリトルシニア全国選抜野球大会、リトルシニア日本選手権大会、ジャイアンツカップに出場した。

高校は当初、関東の強豪校に進学するも、1年時に中退し、地元・宮城県の大崎中央高に転校。2年時から公式戦に出場し、夏は1番打者として4回戦進出に貢献した。コロナ禍で選手権大会が中止となった3年夏の独自大会では、3回戦で敗れた。

富士大では1年春から中堅のレギュラーを獲得。打率.345、7盗塁でベストナイン、最多盗塁に輝き、リーグ優勝にも貢献し、全国デビューも果たした。2年春も10盗塁を記録して最多盗塁を獲得、やはり全国大会に出場した。

3年時は春に最多盗塁、秋には最多盗塁、最多打点、ベストナインを受賞。いずれも全国大会に出場し、そこで見せた活躍で一躍注目を浴びることになる。

春の全日本大学野球選手権では準決勝で青山学院大と対戦。同年ドラフト1位で阪神に入団した下村海翔から、左翼席への本塁打を放った。秋の明治神宮大会でも準決勝で青山学院大と対戦し、ドラフト1位で広島に入団した常廣羽也斗から左中間席への一発を放ってみせた。


■麦谷祐介の主な戦績・個人成績・受賞歴

中学3年(2017年)

  • リトルシニア全国選抜野球大会:ベスト8
  • リトルシニア日本選手権大会:2回戦
  • ジャイアンツカップ:1回戦

高校1年(2018年)

公式戦出場なし

高校2年(2019年)

  • 夏の宮城大会:4回戦(3試合/12打数5安打、1打点)
  • 秋季宮城大会:2回戦

高校3年(2020年)

  • 春季宮城大会:中止
  • 夏の宮城大会(独自大会):3回戦(2試合)

大学1年(2021年)

  • 春季リーグ戦:優勝(10試合/最多盗塁、ベストナイン)
  • 全日本大学野球選手権:(2試合/打率.167、1安打、1本塁打、2打点)
  • 秋季リーグ戦:優勝(6試合)

大学2年(2022年)

  • 春季リーグ戦:優勝(10試合/最多盗塁)
  • 全日本大学野球選手権:(1試合/打率.250、1安打)
  • 秋季リーグ戦:3位(4試合)

大学3年(2023年)

  • 春季リーグ戦:優勝(10試合/最多盗塁、最多打点)
  • 全日本大学野球選手権:ベスト4(4試合/打率.118、2安打、1本塁打、3打点、1盗塁)
  • 秋季リーグ戦:2位(10試合/最多盗塁、ベストナイン)
  • 明治神宮大会:ベスト4(2試合/打率.429、3安打、1本塁打、2打点、1盗塁)

大学4年(2024年)

  • 春季リーグ戦:2位(10試合/打率.273、9安打、1本塁打、5打点)
  • 秋季リーグ戦:優勝(10試合/打率.381、16安打、3本塁打、10打点、15盗塁)

太字は全国大会・国際大会

 

林龍也 Tatsuya Hayashi

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神奈川県出身。中学時代は野球部で選手、高校、大学、社会人クラブチームではマネージャーとして野球に携わる。市役所勤務を経て高校野球専門メディアで企画・編集・執筆・翻訳などを担当。フリーライターとして独立し、『スポーティングニュース』『オリンピックチャンネル』『SPAIA』『高校野球ドットコム』などの媒体にコラムやレポート、SEO記事などを寄稿。オフには草野球を楽しんでいる。