【WBC決勝】アメリカ代表戦力分析&メンバー一覧:注目は4本塁打のターナー、プレスリーとウィリアムズの強力ブルペン

Sporting News Japan Staff

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第5回ワールド・ベースボール・クラシック(2023 World Baseball Classic™|以下WBC)でアメリカ代表が2大会連続で決勝に進出した。1次ラウンド2戦目でメキシコ代表に敗れるも、3勝1敗でプールCを2位で勝ち抜くと、準々決勝ではベネズエラ代表に逆転勝ち。準決勝ではキューバ代表に12点差をつける大勝を収め、大会2連覇へ向けてあと1勝に迫っている。

ここでは、3月22日(現地21日)のWBC決勝戦で侍ジャパン・日本代表と対戦するアメリカ代表チームの戦力を分析する。

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監督はデローサ、打撃コーチはグリフィーJr.

アメリカ代表チームを率いる監督はマーク・デローサだ。第2回大会では選手として同大会に出場した経験もある。打撃コーチは2016年にアメリカ野球殿堂入りを果たしたケン・グリフィー・ジュニアが務める。通算630本塁打のレジェンドで、イチロー氏と親しいことでもよく知られている。

その他では、投手コーチに通算256勝の左腕アンディ・ペティット、ベンチコーチにシルバースラッガー賞6度のブライアン・マッキャン、ブルペンコーチには1986年にアメリカン・リーグでセーブ王に輝いたデイブ・リゲッティとレジェンドたちが首脳陣に名を連ねている。

ターナーがここまで4本塁打10打点と大暴れ

遊撃のトレイ・ターナーがここまで出場した5試合すべてで安打と絶好調。準々決勝のベネズエラ戦では逆転満塁本塁打を放つと、準決勝のキューバ戦では2本塁打を放ってチームを決勝に導いた。出塁率と長打率の和で現されるOPSは1.429と圧巻の数値を記録している。この打者が3試合連続でなんと9番を打っている。

リードオフマンを任されているムーキー・ベッツは打率.296と3割を下回っているものの、キューバ戦では3安打と調子を上げてきた。ロサンゼルス・エンゼルスで大谷翔平のチームメートで今大会ではアメリカ代表の主将を務めるマイク・トラウトは、初戦のイギリス戦こそノーヒットに終わるも、その後は5試合連続安打で打率.316と好調だ。

そこから、昨年のナショナル・リーグMVPであるポール・ゴールドシュミット、通算299本塁打のノーラン・アレナドへと続く打線の破壊力は抜群。ただ、アレナドは準決勝で死球を受けて途中交代した。骨折はしていないものの、決勝への出場は定かではない。

アレナドが出場できない場合、ボビー・ウィット・ジュニアが三塁を守ることになりそうだ。

シュワーバーとアロンソは低迷も一発に魅力

一方で長打力が売りのカイル・シュワーバーとピート・アロンソはここまで本塁打はなく、打率も1割台と低迷している。とはいえ、両選手とも昨シーズンは40本塁打以上を放っている大砲であり、いつ一発が飛び出してもおかしくはない。

捕手はJ.T.リアルミュートとウィル・スミスを併用している。リアルミュートは準決勝に出場しておらず、休養十分な状態で決勝に臨む。

元巨人のマイコラス、ウェインライトらは規定により決勝の登板不可

投手陣はアダム・ウェインライトとNPBの読売ジャイアンツ(巨人)でもプレー経験のあるマイルズ・マイコラスが準決勝で、ランス・リンが準々決勝でそれぞれ50球以上を投げたため、大会規定により決勝戦で登板できない。

だが、その他の投手たちは登板可能だ。ウェインライトとマイコラスを除くと、準決勝で投げたのはアーロン・ループただひとりだけ。決勝戦では、ほとんどの投手が中2日以上を空けての登板となる。

すでに報道されている決勝の先発は、メリル・ケリーだ。ケリーは昨シーズン13勝を挙げた右腕。今大会では1次ラウンドのコロンビア戦に先発し、3回を投げて2失点の内容だった。

プレスリー、ウィリアムズを中心とした強力な救援陣

アメリカ代表の中継ぎ投手陣は強力だ。守護神のライアン・プレスリーは昨シーズン33セーブを挙げ、ヒューストン・アストロズの世界一にも貢献。今大会でも3試合に登板し、3回を投げて無失点、許した安打も1本だけと安定している。セットアッパーを任されているデビン・ウィリアムズはチェンジアップを武器とし、3試合で2回3分の1を投げて無失点、4つの三振を奪っている。

その他もアダム・オッタビーノ、アーロン・ループ、ジェイソン・アダム、ケンドール・グレーブマンがそれぞれ2試合以上に登板し無失点。アメリカは先にリードを奪って、先発投手から彼ら中継ぎ陣に繋いで、8回のウィリアムズ、9回のプレスリーにつなぐのが理想の展開となる。

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アメリカ代表の今大会戦績

1次ラウンドの戦績:3勝1敗、プールC2位

試合日 ラウンド 先攻 スコア 後攻
3/12 1次ラウンド イギリス 2-6 アメリカ
3/13 1次ラウンド メキシコ 11-5 アメリカ
3/14 1次ラウンド カナダ 1-12 アメリカ
3/16 1次ラウンド アメリカ 3-2 コロンビア
3/19 準々決勝 アメリカ 9-7 ベネズエラ
3/20 準決勝 キューバ 2-14 アメリカ

アメリカ代表メンバー一覧

位置 選手
投手 アダム・オッタビーノ
投手 カイル・フリーランド
投手 ニック・マルティネス
投手 アーロン・ループ
投手 メリル・ケリー
投手 ランス・リン
投手 デビン・ウィリアムズ
投手 マイルズ・マイコラス
投手 ジェイソン・アダム
投手 ケンドール・グレイブマン
投手 アダム・ウェインライト
投手 ブレイディ・シンガー
投手 ダニエル・バード
投手 デビッド・ベッドナー
投手 ライアン・プレスリー
捕手 J.T.リアルミュート
捕手 ウィル・スミス
捕手 カイル・ヒガシオカ
内野手 ティム・アンダーソン
内野手 トレイ・ターナー
内野手 ボビー・ウィット・ジュニア
内野手 ピート・アロンソ
内野手 ノーラン・アレナド
内野手 ポール・ゴールドシュミット
外野手 ジェフ・マクニール
外野手 ムーキー・ベッツ
外野手 カイル・シュワーバー
外野手 マイク・トラウト
外野手 カイル・タッカー
外野手 セドリック・マリンズ

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。