WBCでも見られるか? 侍ジャパン伊藤大海の「追いロジン」

Sporting News Japan Staff

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ここ数年で「追いロジン」なるワードがメディアやSNSで取り上げられるようになった。投手がマウンドでロジンをつけた後、再びつけることを「追いロジン」と呼んでいるが、おもに伊藤大海(北海道日本ハムファイターズ/野球日本代表・侍ジャパン)のことを指す。

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伊藤大海の追いロジンは東京オリンピックの韓国戦から定着

ことの始まりは2021年に行われた東京オリンピックの準決勝韓国戦(横浜スタジアム/神奈川県横浜市)。野球日本代表『侍ジャパン』の伊藤大海は7回から中継ぎとして2回を無失点に抑え勝利に貢献している。

この登板中に韓国は伊藤に対し「ロジンのつけすぎ」を指摘した。しかし審判はとくに伊藤へ処分を下すことはなく試合再開。普通の投手ならロジンを遠慮しそうなものだが、伊藤はその後もなにごともなかったかのようにロジンをつけた。

この試合後に伊藤は自身のSNSでファンへ応援の感謝を綴り「#追いロジン」とハッシュタグをつけて投稿。この投稿の直後にロジンについて、自身の見解を同じくSNSで投稿している。

その投稿によると、「ロジンのつけすぎで粉が舞うこと」を指摘されたと思い、投球間隔を空けることで回避しようとしたとのこと。しかし実際は「ロジンのつけすぎでリリースポイントが見えにくい」という指摘だった。

勘違いされたくないので…

バッターはグリップにスプレーも許され、防具も着けることが出来ます。

投手はグラブのみ。僕は手汗が凄く出るのでロジンを沢山触ります。

万が一、滑って抜けたボールが打者に当たってしまう方がよっぽど危険でルーム的にはフェアだと考えています。

もう一つ、国際試合と言うこともあり、僕は指摘されたのが、付けた際の舞ってる粉を指摘されたのかと思い、少し間を開けてくれと言う指摘だと思いました。

打者が見えづらいのであれば、一度、ユニフォームで粉を叩くなど、投手側の配慮も必要だと思いました。

以上です。

※伊藤のSNSより引用(原文まま)
※ルームはルールの誤記と後に自身で訂正。

この試合後からロジンを複数回にわたってつける行為に対して(主に伊藤に対してだが)「追いロジン」と呼ぶファンが増えた。伊藤も積極的に「追いロジン」のワードを使用している。ちなみに伊藤の所属する北海道日本ハムファイターズも球団公式グッズとして追いロジンTシャツなどを販売しており、球団公認でもある。

またピッチングニンジャとして知られるロブ・フリードマン氏(@PitchingNinja)は「Powder Puff Ball」として伊藤を紹介している。

WBCで追いロジン解禁

第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパンにも選出された伊藤は、大会前のインタビューで「追いロジン解禁です」と話していた。

これはWBCにおいてNPBで使用しているミズノ社のロジンが使用できることが判明したことに対してだ。正式にNPB仕様のものが使えるか判明していなかったときには「禁ロジン」を宣言していた。

ちなみにWBCではMLB仕様で米国製のものも使うことができ、投手は自身で選択が可能となっている。

ロジンとは滑り止めのこと

さて、そもそもロジンとはなんなのだろうか。野球の試合中に投手がマウンド上で手のひらサイズの粉が出る袋を触っている、あるいは叩いている姿を見たことがあるだろう。その手に触れている白い粉の出る袋を『ロジンバッグ』といい、そのロジンバッグを省略してロジンと呼んでいる。

ロジンはかんたんに言うと滑り止め。ボールが滑るを防ぐことを目的として投手は手につけている。手の発汗の多い投手は比較的によく触る。また、このロジンを投手以外の野手が使用することもあり、自身のユニフォームのポケットに入れてプレーする選手もいる。

伊藤以外にもロジンを多くつける投手はいる。東京ヤクルトスワローズの石川雅規やオリックス・バファローズの山崎福也、横浜DeNAベイスターズの大貫晋一らがロジンを多く付けることで知られている。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。