ポール・ピアースとレイ・アレンは昨年、長年の不仲を水に流したが、ラジョン・ロンドには仲直りの準備はできていないようだ。
3月18日のニューオーリンズ・ペリカンズ対ボストン・セルティックスの試合の前にロンドは、3月27日に発売されるアレンの著書『From the Outside: My Journey through Life and the Game I Love』からの引用について話した。マイケル・アーカッシュ共著の本書には、元シュートの名手であるアレンのNBAでの生活が詳しく述べられている。セルティックスが2008年に優勝した当時のチームのメンバーの中で起きた事件の一部始終、つまり、ロンドとの関係悪化についての記述もその一部である。現在のペリカンズのポイントガードはそれに対する言い分があった。
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「アレンは単に注目を集めたかったんだ」とロンドはボストングローブ紙に語った。「本当はこの本の売り上げの一部をもらいたい。この本が評判になっているのは、僕の名前を使っているからだ。売り上げの何パーセントとかはもらえるべきだ。彼の本に出てくる人たちは、僕の家族や友人たちなどと接点があるし、この本について僕が聞いている評判は、僕の名前が書かれている箇所だけだ」
本書でアレンは「ロンドは僕にボールを投げてくれさえしない」とセルティックスを離れる少し前に言っていることから、ロンドとの友情が壊れ始めた時期や理由がはっきりわからないようだ。アレンの主張によると、ロンドは2010−2011年シーズン中、セルティックスの歴史を輝かしいものにした2008年の優勝は自分のおかげだと、チームメイトに話していたという。
「言うまでもなく彼は痛手を受けている」とロンドは語った。「それが金銭的なことなのか、精神的なことなのか、僕にはわからない。彼は僕との関係を保ちたいと思っている。でも、僕は僕で、自分を変えるつもりはない。でも彼については同じことが言えない。彼は注目を集めることを期待しているけれど、僕はそれよりはましな人間だ。僕には自分の行動に説明責任があるから、人生で何が起きても、僕は毅然とした態度をとる。でも、彼には全く別の意図があるんだ」。
セルティックスのビッグ3である、ピアース、アレンとケビン・ガーネットが同じチームにいて連続得点を上げていた頃から10年以上経って、彼らの関係の一部始終が公開されるのは興味深い。この緊張状態は、2012年にアレンがレブロン・ジェームズの所属するマイアミ・ヒートに移籍し、2013年に2つ目の優勝リングを獲得した時にさかのぼる。ピアースはアレンとの間に起きた問題からすでに立ち直っているが、ガーネットとロンドはそうではない。
ロンドが言うには、アレンとの間には問題はないし、アレンと「マンツーマン」で話し合いたいとのことである。それでも、ロンドの言葉はおそらくこの状況で人間関係を修復する役には立たないだろう。
「僕はスケープゴートになるだろうが、本の中にはいろいろなことが書かれている」とロンドは言った。「アレンがセルティックスにいた時は、僕はチームメイトとして、チームの中の誰よりもアレンを支持していたと思う。彼がマイアミ・ヒートに移籍したことにも怒り狂ったりしなかったよ」。
原文:Rajon Rondo fires back at Ray Allen: 'He wants to stay relevant'
翻訳:日本映像翻訳アカデミー