■2024年ドラフト会議で注目の大学生投手
金丸夢斗(かねまるゆめと)※9月1日にプロ志望届提出
所属:神港橘高 - 関西大
投打:左投左打
最速153キロのストレートと、スライダー、カーブ、チェンジアップなどの変化球を操り、三振の山を築く大学No.1左腕。神港橘高では無名だったが、関西大1年時から頭角を現すと、2年秋には明治神宮大会に出場。3年時からエース格として活躍し、秋には防御率0.35でMVP、ベストナイン、最優秀投手のタイトルを獲得した。
3年時の3月(24年3月)には野球日本代表・侍ジャパンのトップチームに選出され、欧州代表との強化試合に出場。2戦目に先発し、2回を無安打無失点、6奪三振の快投を見せ、継投での完全試合達成に貢献した。
中村優斗(なかむらゆうと)※9月7日にプロ志望届提出
所属:諫早農業高 - 愛知工業大
投打:右投左打
最速157キロを計測する本格派右腕。諫早農業高では1年秋からエースも、甲子園出場はなし。愛知工業大では1年春からリーグ戦に登板し、3年春には最多奪三振のタイトルを獲得した。
3年時の3月(24年3月)には野球日本代表・侍ジャパンのトップチームに選出され、欧州代表との強化試合に出場。2戦目に金丸に次ぐ2番手として登板し、1回を無安打無失点、1奪三振の好投を見せた。
篠木健太郎(しのぎけんたろう)
所属:木更津総合高 - 法政大
投打:右投左打
ストレートの最速は157キロを誇る右腕。縦・横のスライダーにカットボール、スプリット、カーブなどを操る。
木更津総合高では1年春から公式戦に登板し、1年夏に甲子園出場を果たす。2年夏からエースも、以降は甲子園出場はなかった。法政大では1年秋からリーグ戦に登板し、2年時に侍ジャパン・大学日本代表入りし、ハーレム国際に出場した。
寺西成騎(てらにしなるき)※9月8日にプロ志望届提出
所属:星陵高 - 日本体育大
投打:右投右打
最速153キロを計測する186cm85kgの大型右腕。中学時代には侍ジャパンU-15代表としてアジア選手権優勝を経験した。星稜高では1年夏、2年春・夏と3度の甲子園を経験。1学年上に奥川恭伸、同期に内山壮真(ともに現・ヤクルト)がいた。
日本体育大では3年春にリーグ戦デビューし、5勝を挙げてMVPと最優秀投手に輝いた。ここまでの実績は少ないものの、伸びしろを評価されている。
坂口翔颯(さかぐちかすが)※9月12日にプロ志望届提出
所属:報徳学園高 - 國學院大
投打:右投右打
報徳学園高では1年夏に甲子園出場も、自身はベンチ外だった。2年秋からエースも、甲子園での登板はならなかった。國學院大では1年春から登板し、秋には5勝を挙げて最多勝、最優秀投手、ベストナインを受賞した。
1年春・秋、2年秋と3度の全国大会を経験するなど、経験豊富な153キロ右腕。
■2024年ドラフト会議で注目の大学生内野手
宗山塁(むねやまるい)
所属:広陵高 - 明治大
投打:右投左打
攻守でハイレベルなパフォーマンスを見せる大学No.1ショート。広陵高では1年夏、2年春の甲子園に出場。明治大では1年春からレギュラーを掴み、2年春・秋、3年春にリーグ戦優勝を経験。3年秋までにベストナイン3回、首位打者1回に輝いている。2年秋には全国大会優勝、3年春には全国大会準優勝を果たした。
2年時から代表に顔を連ねており、3年時の日米大学野球選手権ではレギュラーとして優勝。3年時の3月(24年3月)には野球日本代表・侍ジャパンのトップチームに選出された。大会前の練習試合で骨折し、残念ながら出場はなかったが、プロからの高い評価は変わらない。
佐々木泰(ささきたい)
所属:県岐阜商高 - 青山学院大
投打:右投右打
大学屈指のスラッガー。県岐阜商高では1年春から4番に座り、2年秋から主将も務めて東海大会準優勝。コロナ禍の影響で春の甲子園は中止となったが、夏の甲子園交流戦で全国デビューを果たした。青山学院大でも1年春からリーグ戦に出場し、いきなり4本塁打を放ちベストナインを受賞。3年時には春・秋と全国大会に出場し、春には優勝、秋には準優勝を経験した。
3年時には侍ジャパン・大学日本代表にも選出され、日米大学野球選手権にも出場した。高校通算41本塁打、大学でも3年までにリーグ戦通算11本塁打を放っている。
■2024年ドラフト会議で注目の外野手
西川史礁(にしかわみしょう)
所属:龍谷大平安高 - 青山学院大
投打:右投右打
大学3年時に急成長し野球日本代表・侍ジャパンのトップチームにも選出された右のスラッガー。龍谷大平安高では1年夏の甲子園はベンチ外も、2年春の甲子園で全国デビューを果たした。
青山学院大では1年春からベンチ入りし、3年春からレギュラーに定着。3本塁打を放ち、MVPとベストナインを受賞し、チームの日本一に貢献した。3年時の3月には侍ジャパンに選出され、欧州代表との強化試合で鮮烈な活躍を見せた。
渡部聖弥(わたなべせいや)※9月4日にプロ志望届提出
所属:広陵 - 大阪商業大
投打:右投右打
高い身体能力を誇る右のスラッガー。広陵高では1年夏の甲子園はベンチ外。2年春の甲子園で全国デビューを果たした。高校の同期に宗山がいる。大阪商業大では1年春からレギュラーを掴む。3年秋までに5度のリーグ優勝に貢献し、4度ベストナインを受賞した。
3年時には侍ジャパン・大学日本に選出され、日米大学野球選手権優勝に貢献した。高校通算30本塁打、大学通算7本塁打(3年秋まで)を記録している。
麦谷祐介(むぎたにゆうすけ)
所属:大崎中央高 - 富士大
投打:右投左打
大舞台に強い左の強打者。大崎中央高では甲子園出場はなく、通算8本塁打と目立った存在ではなかった。しかし富士大進学後にフィジカルを強化し、一躍ドラフト候補へと成長を遂げた。
3年時には春の大学野球選手権で下村海翔(現・阪神)から、秋の明治神宮大会で常廣羽也斗(現・広島)から本塁打を放ち、その名を轟かせた。俊足と強肩も武器で、最終学年での活躍に注目が集まる。