【2024年ドラフト会議】社会人の注目ドラフト候補一覧

玉川昇 Noboru Tamagawa

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2024年のNPBドラフト会議で指名される可能性のある社会人野球に所属する選手を紹介する。(年齢は2024年の満年齢)


■2024年ドラフト会議で注目の社会人投手

鷲尾昂哉(わしお・こうや)

所属:登美ケ丘高→関西大→三菱重工West
投打:右投左打
生年月日:2000年5月21日(24歳)

身長185センチの長身から繰り出されるストレートとフォークが武器の右腕。奈良県の登美ケ丘高からプロ志望届を提出せず関西大に進学した。

関西大時代は1年春からリーグ戦に登板。3年春から主力となり通算7勝。1年、4年と2度にわたって明治神宮大会に出場。4年時は明治大村田賢一(現ソフトバンク)と投げ合い、8回2失点、13奪三振と好投した。

大学ではプロ志望届は提出せず、三菱重工Westに入社。三菱重工Westでは1年目から先発で起用され都市対抗野球、日本選手権に登板している。

荘司宏太(しょうじ・こうた)

所属:駿台甲府高→国士舘大→セガサミー
投打:左投左打
生年月日:2000年5月22日(24歳)

小柄ながらガッチリとした体型の左腕で、中継ぎやワンポイントタイプ。140キロ台のストレートにチェンジアップ、カーブなど球速差のある変化球を武器としている。

駿台甲府高時代には2年春の山梨大会で準優勝し、関東大会に出場。3年時にはプロ志望届けを提出するも、指名漏れし国士舘大へと進学した。

国士舘大では1年春のリーグ戦(二部)から登板。在学期間中に一部昇格は叶わず、プロ志望届を提出せずセガサミーへと進んだ。セガサミーでは1年目から都市対抗野球の舞台に立ち、1/3回を無失点に抑えている。

近藤壱来(こんどう・かずき)

所属:鳴門渦潮高→三菱自動車倉敷オーシャンズ→四国IL香川→JR四国
投打:右投右打
生年月日:1998年8月7日(26歳)

社会人野球、独立リーグを経て再び社会人野球へ戻ってきた右腕。150キロを超えるストレートにスライダーが武器の本格派。鳴門渦潮高を卒業し、三菱自動車倉敷オーシャンズに3年在籍。その後、四国ILplusの香川へと入団する。

香川では1年目から先発と中継ぎの両方で活躍し、2年目には最多勝とMVP、3年目には最多奪三振のタイトルを獲得した。ドラフト候補とされながらも指名はなく、2023年からJR四国でプレー。加入初年は2大大会に出場。都市対抗野球では東京ガス戦で延長11回無失点、被安打1の好投でサヨナラ勝ちを呼び込んだ。日本選手権でもJR東海戦で完投勝利をマークするなど3試合に登板した。

生井惇己(なまい・じゅんき)

所属:慶応高→慶応大→日立製作所
投打:左投左打
生年月日:2000年7月25日(24歳)

大学4年時にトミー・ジョン手術を受け、社会人1年目で実戦に復帰。慶応高時代は3年春・夏の甲子園に出場するもプロ志望届を提出せず、慶応大へと進学した。慶応大では1年秋のリーグ戦から登板。3年時には大学野球選手権、明治神宮大会の全国大会にも登板した。

4年春のリーグ戦で負傷し、トミー・ジョン手術を受けたことで秋のリーグ戦は全休。プロ志望届を提出せずに日立製作所へと進んだ。社会人1年目の8月に実戦復帰。ドラフト解禁となる今年も春から登板している。大学時代に最速150キロ以上を計測していた球速は140キロ台中盤にまで回復した。


■2024年ドラフト会議で注目の社会人内野手

土井克也(どい・かつや)

所属:唐津商高→神奈川大→JFE西日本
投打:右投右打
生年月日:2000年9月12日(24歳)

思い切りの良いスイングを見せる強打の捕手。唐津商高時代は1年夏の甲子園に出場。プロ志望届を提出せず神奈川大へと進学する。同大では1年春からリーグ戦に出場し4年間で通算7本塁打を放った。

3年春にMVP、2年秋(DH)と4年秋(捕手)にベストナインを受賞している。3年時に明治神宮大会、4年時には大学野球選手権にそれぞれ出場。明治神宮大会では3試合で打率.545の好成績でチームをベスト4に導いた。

大学でもプロ志望届を提出せずJFE西日本へ進んだ。1年目から都市対抗野球と日本選手権に出場。大学時代までの捕手ではなく一塁手、三塁手として活躍している。チームでの登録も内野手となった。

山田健太(やまだ・けんた)

所属:大阪桐蔭高→立教大→日本生命
投打:右投右打
生年月日:2000年7月19日(24歳)

大阪桐蔭高時代に根尾昂(現中日)や藤原恭大(現ロッテ)と共に甲子園に4度出場し、3度の優勝を果たした。高卒プロ入りの道を選んだ根尾らとは異なり、プロ志望届は提出せず立教大へと進学した。

立教大では1年春からレギュラーを獲得。4年間で2度のベストナイン(一塁、二塁)を受賞するなど83試合で打率.291、9本塁打の成績を残した。また4年時には大学日本代表侍ジャパンの一員としてハーレム国際大会にも出場している。プロ志望届を提出するも指名漏れし、日本生命に入社した。

日本生命では1年目から二塁のレギュラーとして活躍。日本選手権では4試合で打率.364の好成績で優秀選手賞(二塁手)を受賞した。

下山悠介(しもやま・けいすけ)

所属:慶応高→慶応大→東芝
投打:右投左打
生年月日:2000年4月8日(24歳)

長打力のある左の好打者。慶応高では3年春、夏と2度の甲子園に主将として出場した。プロ志望届は提出せず慶応大へと進学。1年時からレギュラーとなり1年秋、2年秋には三塁手としてベストナインを受賞した。

4年間通算79試合の出場で打率.279、4本塁打の成績を残している。全国大会にも合計3度出場し、3年時の大学選手権ではチームを優勝に導いた。

4年時は同級生の萩尾匡也(現巨人)、橋本達弥(現DeNA)らとともにプロ志望届を提出するも指名漏れ。東芝へと進んだ。東芝では1年目のスポニチ大会で新人賞を受賞するなど活躍し、都市対抗野球と日本選手権にも出場。七十七銀行戦では本塁打も放った。


■2024年ドラフト会議で社会人の外野手

福本綺羅(ふくもと・ひかる)

所属:明石商高→東海理化
投打:左投左打
生年月日:2003年12月30日(21歳)

バットコントロールに優れ、アベレージ型で広角にヒットを放つ好打者。明石商高時代には2年夏の交流試合に出場。3年時はプロ志望届を提出せずに社会人野球の東海理化の門を叩いた。

入社2年目(2023年)の都市対抗野球では3試合に「1番・ライト」で出場し打率.500(14打数7安打)と大暴れ。若獅子賞を受賞している。現在は外野手としてプレーしているが、高校時代には投手を務めることもあった。

徳丸天晴(とくまる・てんせい)

所属:智弁和歌山高→NTT西日本
投打:右投右打
生年月日:2003年9月4日(21歳)

長打を売りとしておりパワーはピカイチ。智弁和歌山高時代には1年時から4番を任され1年夏、3年夏と2度の甲子園に出場(2年時の交流試合を含めると3度)。3年夏の甲子園では6打点をマークしチームを優勝に導いた。ドラフト注目選手ではあったものの、この年はプロ志望届を提出せず社会人野球のNTT西日本へと進んだ。

高校時代のライトから現在はサードに転向。社会人野球1年目は公式戦への出場がなかったが、昨年は4番に座ることもあるなど力をつけてきた。12月に行われたアジアウインターリーグでは社会人選抜の一員として参加している。

玉川昇 Noboru Tamagawa

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プロ野球、MLB、国際試合とまんべんなく観戦している野球ライター。12球団の本拠地は制覇済み。一方でMLB30球団は5球団のみ。残り25球団を回り30球場を制覇することが人生の目標。