大砲候補フランコら獲得で昨季失速のリベンジへ…東北楽天ゴールデンイーグルスの2023年展望

Sporting News Japan Staff

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昨シーズンの東北楽天ゴールデンイーグルスは、序盤に貯金18を作るも、最終的に借金を抱え4位に終わった。今シーズンは巻き返しを図るシーズンとなる。

打線を強化した一方で、ベテラン頼りの投手陣のテコ入れには若手の成長が必須となりそうだ。

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阿部寿樹と大砲候補のフランコを獲得し、打線に厚み

このオフシーズンに打線は大きく強化された。二塁、三塁、左翼を守ることのできる阿部寿樹を涌井秀章との交換トレードで中日ドラゴンズから獲得。またメジャー通算130本塁打の大砲候補であるマイケル・フランコも迎え入れた。

阿部は勝負強い打撃が売りで、複数の守備位置をこなせるユーティリティー的な側面もある。現時点でポジションが決まっているわけではなく、そのほかの選手の状態に応じて起用されることになりそうだ。

一方でフランコに期待されるのは一発を含めた長打力。昨シーズンの楽天はリーグ3位の101本塁打を放ったものの、外国人選手による本塁打がわずかに1本だった。外国人選手が長打力を発揮できれば破壊力は大きく増す。フランコにかかる期待は大きい。

既存戦力では、浅村栄斗と島内宏明のふたりが中心だ。浅村は楽天に加入した2019年から4年で110本塁打を放っている。2021年は18本塁打と浅村にしては少なかったものの、昨シーズンはリーグ2位の27本塁打と盛り返した。今シーズンも一発が求められる。

島内は2021年に打点王を獲得し、昨年は最多安打のタイトルとベストナインを受賞。一気に球界を代表する選手となった。また右翼(60試合)、左翼(36試合)と両翼をこなせるのも大きな強み。明治大の同級生でもある阿部と同様に、そのほかの選手の状況で守備位置は変わってくる。

島内を含め外野の争いは激しい。2年連続でゴールデングラブ賞を受賞した辰己涼介に、復活を期する移籍2年目となる西川遥輝、そして田中和基と岡島豪郎と続く。

昨シーズンの西川は昨年4月に月間MVPを受賞する好スタートを切ったものの、最終的には108試合の出場で打率.218(372打数81安打)、出塁率.342と低迷した。通算330盗塁の韋駄天が復活し、リードオフマンに定着できれば大きい。

内野陣も茂木栄五郎、鈴木大地、銀次、小深田大翔、山﨑剛に、残留したギッテンスら主力が豊富。しかし、阿部や鈴木大をはじめ複数の守備位置を守れる選手が多いこともあり、メンバーを固定することなく状況に応じたオーダーで戦うことができそうだ。逆に言うと見極めは難しいかもしれない。

早川隆久に次ぐ若手先発陣の台頭が鍵

先発投手陣は若手の躍進が必須だ。このオフに涌井が抜けても、田中将大、岸孝之、則本昂大とまだまだ実績のある投手は多い。しかし、3人とも30代。昨シーズン17試合に先発した辛島航も32歳で、同15試合の瀧中瞭太も今年29歳になる。やはり5年後、10年後を考えると、次の世代が出てこないと苦しくなる。

楽天の次世代を牽引していく立場なのが、2020年ドラフト1位の早川隆久だ。早川は2年連続で100回以上を投げ、通算14勝を挙げているものの、規定投球回には未到達。将来の柱になるためにも、今シーズンこそ先発ローテーションを1年間守り切ることが求められる。

そのほかでは高卒7年目を迎える藤平尚真、大卒2年目の高田孝一、松井友飛らに藤井聖。ルーキーのドラフト1位の荘司康誠、同2位の小孫竜二らも先発ローテーション争いに加わりたいところ。

新加入左腕のマニー・バニュエロスは、MLBで昨シーズン35試合(すべて中継ぎ)に登板し防御率4.39。41回を投げ42奪三振と三振を奪う力もある。だが、石井一久監督は先発での起用を考えていると明かしており、開幕ローテーションに入ることになりそうだ。

また昨シーズンは中継ぎとして38試合に登板した同じく左腕の鈴木翔天も、先発転向の可能性が高い。早川、辛島に加えてバニュエロスと鈴木翔がローテーションに入ることができれば一気に左腕が充実する。

一方で中継ぎ陣は守護神の松井裕樹へ、どのようにつないでいくのかが重要になる。7回、8回は昨シーズン61試合の登板で30ホールドを挙げた西口直人、54試合の登板で20ホールドの宋家豪が今シーズンもが中心。そこに安樂智大や酒居知史が絡んでいく。

石井監督がGMの座を退き、監督に専念する今シーズンは是が非でも結果がほしい。


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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。