侍ジャパンの次戦の相手イタリア代表はどんなチーム? 監督は野茂英雄の元相棒ピアッツァ、大谷翔平の同僚MLB選手も|WBC 2023

Sporting News Japan Staff

侍ジャパンの次戦の相手イタリア代表はどんなチーム? 監督は野茂英雄の元相棒ピアッツァ、大谷翔平の同僚MLB選手も|WBC 2023 image

野球世界一を決める国際大会、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™|以下WBC)の1次ラウンドで、日本代表『侍ジャパン』は4戦全勝を果たし、プールBを1位で通過した。3月16日(木)に東京ドーム(東京都文京区)で行われる準々決勝では、5チームが2勝2敗と大混戦だったプールAを2位で通過してきたイタリア代表と激突する。

ここでは、日本の次戦の相手であるイタリア代表チームがどんなチームなのか、監督、選手、所属するメジャーリーガー、1次ラウンドの戦績などについて分析する。

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監督は野茂英雄とバッテリーを組んでいたピアッツァ

イタリアを率いるのはマイク・ピアッツァ(ピアザ)監督だ。現役時代はMLBのロサンゼルス・ドジャースやニューヨーク・メッツなどでプレーし、通算1912試合の出場で打率.308(6911打数2127安打)、427本塁打を記録。シルバースラッガー賞を10度受賞し、2016年には全米野球殿堂にも選ばれたレジェンドでもある。野茂英雄や吉井理人(現侍ジャパン投手コーチ)らとバッテリーを組んだことでも知られている。

現役時代は打撃が自慢のパワフルな捕手だったが、今大会ではタイブレークで先頭打者にバントの構えをさせたうえで三盗を仕掛けるなど、緻密な野球を展開している。チーム全体で1次ラウンドの本塁打は0本。パワー頼りに本塁打を狙うわけではなく、細かく繋いで点を取りにいくスタイルだ。

エンゼルスで大谷翔平の同僚フレッチャーも主力の1人

イタリア代表に所属するメジャーリーガーは、野手陣では大谷翔平とロサンゼルス・エンゼルスでともにプレーするデビッド・フレッチャー、カンザスシティ・ロイヤルズのニッキー・ロペスビニー・バスカンティーノ、そして今シーズンからシカゴ・カブスで鈴木誠也とチームメートになるマイルズ・マストロブオーニがいる。

なかでも、MLBでも2021年に打率.300(497打数149安打)の実績があるロペスは、1次ラウンドで打率.500(16打数8安打)、7打点と大当たりだった。今大会で打順は固定されていないが、日本戦でも注目の1人となる。

一方でフレッチャーは1次ラウンドで打率.188(16打数3安打)と苦戦している。ちなみに主軸を任されているドミニク・フレッチャーはデビッド・フレッチャーの実弟だ。

またメジャー出場経験はないものの、ダルビッシュ有の所属するサンディエゴ・パドレスで40人枠に入っているブレット・サリバンは、捕手あるいは指名打者としてクリーンナップを任されている。そのなかで打率.400(15打数6安打)と結果を出しており、準々決勝でも主軸を任されるはずだ。

関連記事:【WBC】ロイヤルズのロペスとパスカンティーノがイタリア代表に参加

エースのハービーは日本戦で投げられず

先発投手陣に現役メジャーリーガーは不在だ。それでも1次ラウンドではMLB通算50勝のエースであるマット・ハービーが2試合で7回を投げ、1失点と好投。グループリーグ突破に大きく貢献した。しかし3月12日のオランダ戦で60球を投げたことで中4日を空けなくてはならなくなった。そのため日本戦では登板ができない。

その他に1次ラウンドで先発した投手はライアン・カステラーニミケレ・ヴァッサロッティの2人。カステローニはチャイニーズ・タイペイ戦で2回2失点、一方のヴァッサロッティはパナマ戦で4回1失点の内容だった。

中継ぎの中心はヌートバーとチームメートのパランテ

中継ぎ投手陣ではセントルイス・カージナルスでラーズ・ヌートバーとチームメートのアンドレ・パランテマシュー・フェスタがメジャーリーガーだ。

パランテは昨シーズンMLBデビューを果たし、47試合(先発10試合)に登板。108回を投げ6勝5敗、防御率3.17と結果を残している。1次ラウンドでは2試合で3回を投げ無失点と好投した。日本戦でも登板することが濃厚だ。

フェスタはシアトル・マリナーズで通算81試合に登板している中継ぎ投手。3年ぶりのメジャー登板となった昨シーズンは53試合の登板で2勝2セーブ、6ホールド、防御率4.17の成績を残している。1次ラウンドでは2試合に登板し、3回を投げて1失点だった。

侍ジャパンより2人多い17人の投手を登録

その他の投手を見ると、いわゆる『バリバリの』メジャーリーガーは不在だ。それでも大混戦となったプールAで4試合のうち3試合で3失点以下と失点は少なかった。2試合以上で3失点以下だったのは、プールAとプールBの10チームで日本とイタリアの2チームだけ。イタリアとしてはロースコアの展開に持ち込むことが理想だろう。

また、イタリアは投手を17人も登録している。侍ジャパンの15人より2人多い。1次ラウンドで登板した延べ登板人数は侍ジャパンの17人に対して21人だった。一発勝負となる準々決勝ではハービー以外の投手を1次ラウンド以上に注ぎ込んでくる可能性が高そうだ。

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イタリア代表1次ラウンド戦績

イタリアの1次ラウンド戦績:2勝2敗、プールA2位

試合日 先攻 スコア 後攻
3/9 イタリア 6-3 キューバ
3/10 イタリア 7-11 中華台北
3/11 パナマ 2-0 イタリア
3/12 オランダ 1-7 イタリア

イタリア代表メンバー一覧

位置 選手
投手 マット・フェスタ
投手 ジョーイ・マルシアーノ
投手 アンドレ・パランテ
投手 ミッチェル・スタンポ
投手 マット・ハービー
投手 マテオ・ボッキ
投手 ライアン・カステラーニ
投手 サム・ガビーリオ
投手 ジョー・ラソーラ
投手 ブラクストン・ロレンジーニ
投手 グレン・アルバニーズ・ジュニア
投手 ビニー・ニットーリ
投手 ニコロ・ピナッツィ
投手 クラウディオ・スコッティ
投手 ミシェル・ヴァッサロッティ
投手 ステファン・ウッズ・ジュニア
投手 ジョー・ビアジーニ
捕手 ヴィート・フリシア
捕手 ブレット・サリバン
捕手 アルバート・ミネオ
捕手 ドミニク・ミローリオ
内野手 デビッド・フレッチャー
内野手 ニッキー・ロペス
内野手 ビニー・パスカンティーノ
内野手 マイルズ・マストロブオーニ
内野手 ジョン・バレンテ
内野手 ロベル・ガルシア
外野手 ベン・デルジオ
外野手 ドミニク・フレッチャー
外野手 サル・フレリック

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。