三冠王・村上擁する強力打線で日本一奪回へ…東京ヤクルトスワローズの2023年展望

Sporting News Japan Staff

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昨シーズンの東京ヤクルトスワローズは、球団史上2度目となるセ・リーグ連覇を達成した。しかし日本シリーズではオリックス・バファローズに敗れ、日本一の連覇とはならなかった。今シーズンは球団史上初となるリーグ3連覇、そして日本一奪還を目指す戦いへ挑む。

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村上宗隆を中心とした強力打線は健在

リーグ最多の606得点を挙げた野手陣は、大きな流出がなく今年も健在だ。

その打線の中心に座るのが、三冠王を獲得した村上宗隆。今年も定位置の「4番・三塁」を任されることが濃厚。その村上の前にいかに走者を貯め、勝負を避けさせないかが大きなポイントとなる。

昨シーズン村上の後ろを任されてきたホセ・オスナ(一塁)とドミンゴ・サンタナ(右翼)が揃って残留した。今シーズンも状態を見て片方が村上の後ろ、すなわち5番を担う。両選手とも一発があり、安易に村上を敬遠できない。

上位打線を引っ張るのは「1番・中堅」の塩見泰隆だ。2021年にブレイクを果たすと、2年連続で10本塁打、20盗塁をクリアし、完全にリードオフマンに定着した。

塩見とともにセンターラインを担うのは、ゴールデングラブ賞を受賞した長岡秀樹、Mr.トリプルスリーこと山田哲人、背番号27を受け継いだ中村悠平の3人。故障さえなければ盤石だ。また捕手は高卒3年目を迎える内山壮真も控えている。昨シーズンは中村(75試合)に次ぐ36試合で先発マスクを任された。

野手8人のなかで左翼は争いとなりそう。ベテランの青木宣親に山崎晃大朗やスーパーサブ的な存在の宮本丈、さらには右の長距離砲候補・濱田太貴らが控えている。ベテランの青木が貫禄を見せるのか、世代交代が起きるのか注目だ。

先発ローテーションは小川泰弘、サイスニード、高橋奎二に山下輝らが続く

先発ローテーションの柱となるのは小川泰弘だ。入団から10年連続で100イニングをクリアしており、安定感は抜群。開幕投手の筆頭候補でもあり、今シーズンも中心的な存在になる。

小川に続くのが来日3年目のサイスニードと左腕エース候補の高橋奎二。とくに高橋は奪三振能力も高く、最多奪三振のタイトルを狙える存在。今季は一皮むける大チャンスだ。

一方で両投手とも規定投球回に到達したことがない点は気がかり。年間を通して先発ローテーションを守ることができるかがポイントとなりそうだ。

4番手以降は大卒2年目の山下輝、育成契約から這い上がっていた小澤怜史、昨季8勝の原樹理、同7勝の高梨裕稔にベテランの石川雅規の名前が挙がる。また、新戦力ではドラフト1位ルーキーの吉村貢司郎、ライネル・エスピナル、ディロン・ピーターズの3人が先発候補となる。

一方で、一昨年に9勝を挙げた奥川恭伸は右肘を故障している影響で開幕には間に合わない見通し。今シーズン中の復帰を目指している。

清水昇、石山泰稚、ケラらの守護神争いに注目

中継ぎ陣は再編成が必要。守護神を務めていたスコット・マクガフがMLBへの復帰を果たし、退団した。

8回を任されている清水昇や経験のある石山泰稚、新外国人のキオーニ・ケラの3人が有力。マクガフのポジションにケラが入るのか、それとも清水や石山を守護神に据え、全体的に再編成をするのかはオープン戦の結果次第となりそうだ。

守護神につなぐセットアッパーや6回、7回は前述の3人に加えて田口麗斗、木澤尚文、今野龍太、大西広樹、梅野雄吾らが虎視眈々とその座を狙う。また、昨シーズン終盤にジョーカーとなった左腕の久保拓眞も候補のひとりだ。田口と久保に続く左腕では、山本大貴と現役ドラフトで加入した成田翔のふたりも控えている。

マクガフ退団によって空席となった守護神の座を埋められるかどうかが来季のカギといえそうだ。

リーグ連覇を成し遂げたヤクルト。今季も投打ともに大きな穴はない。しかし、村上を中心とした強力打線と比べると、投手力はやや見劣りするのは否めない。4番手以降の先発投手、そして守護神が機能するかどうかが命運を握る。


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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。