スタントン加入のヤンキース、来季の可能性と展望(後編)

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(前編はコチラ

現実

ここでは少しマイナス要素も紹介しよう。

 

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- ヤンキースは2018年の監督にアーロン・ブーンを抜擢した。誰が監督であろうと勝つには十分な戦力を持ち合わせてはいるが(現代の野球では監督の役割が少し誇張されていると感じる)、どれだけチームが強くても監督が悪いと負けてしまうことを我々は何度も見てきている。

- ジャッジは歴史的なシーズンを遂げたばかりだが、2018年に彼がどういう活躍をするかは誰も予想できない。ホームラン王、MVP投票2位、素晴らしいシーズンの締めくくりと良い面はたくさん見た。しかし三振、オールスター後の大スランプなど悪い面もあった。さらにオフシーズン中、小さいものではあるが肩の手術も受けている。

25歳のジャッジが2017年同様の活躍をすることを期待するのは酷だろう。

- ヤンキースのグレッグ・バードは満足に出場することができておらず、スタントンのマーリンズ時代も残念ながら同様だった。バードはここ2シーズンを怪我でほとんど欠場している。そしてスタントンは8年のキャリアで120試合以上出場したシーズンが4回しかない。

- ベテラン先発投手のCC・サバシアがFA市場に出ていることもあって、先発ローテーションの後半がまだ不透明だ。ヤンキースは不安定なルーキーのジョーダン・モンゴメリーを起用する可能性があるが、他には誰がいるだろうか? トリプルAのチャンス・アダムズ? サバシアと再契約? まだまだ未解決だ。

- 右打者が多い… というのは、ちょっと無理やりすぎますかね? 嘘です、もうこれは殺人打線2.0です。悪の帝国の再来、ブロンクス・ボンバーズ、猫と犬が同居、集団ヒステリーです。

ポップコーンの準備はできていますか?

原文:Giancarlo Stanton to the Yankees: What could be, what should be, what is

翻訳:大西玲央