世界陸上ブダペスト2023 日本代表出場選手一覧|サニブラウン、田中希実、田澤廉、塩尻和也ほか計76名が選出

牧野豊 Yutaka Makino

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男子では最多5回の出場となるサニブラウンは前回以上の成績を目指す

日本陸上競技連盟は8月7日、8日に8月19日(土)から27日(日)までハンガリー・ブダペストにて開催される世界陸上競技選手権(以下、世界陸上)日本代表選手の最終メンバーリストを発表した。ここでは、男女・種目別の日本代表選手一覧をまとめる。

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世界陸上ブダペスト大会 日本代表選手一覧

★は8月6日以前に代表内定済みの選手。年齢は2023年8月19日現在。#ケガのため出場辞退

【男子】

種目 選手名(所属) 自己ベスト 2023年ベスト 年齢 出場回数
(過去の出場年)
100m
4×100mリレー
サニブラウン アブデルハキーム(東レ) 9秒97 10秒09 24 5 (15 , 17 , 19 , 22年)
100m
4×100mリレー
坂井隆一郎(大阪ガス) 10秒02 10秒08 25 2 (22年)
100m
4×100mリレー
栁田大輝(東洋大学) 10秒02 10秒02 20 2 (22年)
200m
4×100mリレー
鵜澤飛羽(筑波大学) 20秒23 20秒23 20 初出場
200m
4×100mリレー
上山紘輝(住友電工) 20秒26 20秒43 24 2 (22年)
200m 飯塚翔太 (ミズノ) 20秒11 20秒43 32 5 (13 , 17 , 19 , 22)
400m
4×400mリレー
佐藤拳太郎(富士通) 45秒00 45秒00 28 4 (15 , 17 , 19年)
400m
4×400mリレー
中島佑気ジョセフ(東洋大学) 45秒12 45秒12 21 2 (22年)
400m
4×400mリレー
佐藤風雅(ミズノ) 45秒13 45秒13 27 2 (22年)
5000m 塩尻和也(富士通) 13分16秒53 13分19秒85 26 初出場
5000m 遠藤日向(住友電工) 13分10秒69 13分20秒84 25 2 (22年)
10000m 田澤廉(トヨタ自動車) 27分23秒44 27分28秒04 22 2 (22年)
110mハードル 泉谷駿介(住友電工)★ 13秒04 13秒04 23 2 (22年)
110mハードル 高山峻野(ゼンリン)★ 13秒10 13秒25 28 3 (17 , 19年)
110mハードル 横地大雅(TeamSSP) 13秒33 13秒33 22 初出場
400mハードル 児玉悠作(ノジマT&FC) 48秒77 48秒77 22 初出場
400mハードル 黒川和樹(法政大学) 48秒68 49秒03 22 2 (22年)
400mハードル 岸本鷹幸(富士通) 48秒41 49秒28 33 5 (11 , 13 , 15 , 22)
3000m障害 三浦龍司(順天堂大学)★ 8分09秒91 8分09秒91 21 2 (22年)
3000m障害 青木涼真(Honda) 8分20秒09 8分21秒96 26 2 (22年)
3000m障害 砂田晟弥(プレス工業) 8分26秒36 8分26秒36 21 初出場
棒高跳 柄澤智哉(日本体育大学) 5m60 5m56 21 初出場
走高跳 真野友博(九電工) 2m31 2m26 27 2 (22年)
走高跳 赤松諒一(アワーズ) 2m32m 2m30 28 2 (22年)
走高跳 長谷川直人(新潟アルビレックスRC) 2m26 2m25 26 初出場
走幅跳 城山正太郎(ゼンリン) 8m48 8m01 28 2 (19年)
走幅跳 橋岡優輝(富士通) 8m36 8m06 24 3 (19 , 22年)
走幅跳 吉田弘道(神崎郡陸協) 8m26 8m26 24 初出場
三段跳 池畠旭佳瑠(駿大AC) 16m75 16m73 28 初出場
やり投 ディーン元気(ミズノ) 84m28 83m15 31 2 (22年)
やり投 﨑山雄太(愛媛陸協) 83m54 83m54 27 初出場
やり投 小椋健司(エイジェック) 81m63 80m13 28 2 (22年)
十種競技 丸山優真(住友電工) 7816点 7816点 25 初出場
20km競歩 山西利和(愛知製鋼)★ 1時間17分15秒 1時間20分58秒 27 3 (19 , 22年)
20km競歩 池田向希(旭化成)★ 1時間17分25秒 1時間18分36秒 25 3 (19 , 22年)
20km競歩 高橋英輝(富士通)★ 1時間17分26秒 1時間19分07秒 30 5 (15 , 17 , 19 , 22年)
20km競歩 古賀友太(大塚製薬)★ 1時間18分42秒 1時間19分19秒 24 初出場
35km競歩 川野将虎(旭化成)★ 2時間23分15秒 2時間26分51秒 24 2 (22年)
35km競歩 野田明宏(自衛隊体育学校)★ 2時間23分13秒 2時間23分13秒 27 3 (19 , 22年)
35km競歩 丸尾知司(愛知製鋼)★ 2時間25分49秒 2時間25分49秒 31 2 (17年)
マラソン 其田健也(JR東日本)★ 2時間05分59秒 2時間05分59秒 30 初出場
マラソン 山下一貴(三菱重工)★ 2時間05分51秒 2時間05分51秒 26 初出場
マラソン 西山和弥(トヨタ自動車)★ 2時間06分45秒 2時間06分45秒 24 初出場
4×100mリレー 小池祐貴(住友電工) 9秒98 10秒11 28 3 (19 , 22年)
4×100mリレー 水久保漱至(第一酒造) 10秒14 10秒20 24 初出場
4×400mリレー 今泉堅貴(筑波大学) 45秒54 45秒54 21 初出場
4×400mリレー 地主直央(法政大学) 45秒58 45秒58 22 初出場
4×400mリレー 岩崎立来(三重スポ協)# 45秒19 45秒19 23 2 (22年)

【女子】 

種目 選手名(所属) 自己ベスト 2023年ベスト 年齢 出場回数
(過去の出場年)
100m 君嶋愛梨沙(土木管理総合) 11秒36 11秒37 27 2 (22年)
200m 鶴田玲美(南九州ファミリーマート) 23秒17  23秒27  26 初出場
1500m
5000m
田中希実(New Balance) 1500m3分59秒19
5000m14分53秒61
1500m4分06秒75
5000m14分53秒61
23 3 (19 , 22年)
1500m 後藤夢(ユニクロ) 4分09秒41 4分13秒25 23 初出場
5000m 山本有真(積水化学) 15分16秒71 15分30秒72 23 初出場
5000m
10000m
廣中璃梨佳(JP日本郵政G) 5000m14分52秒84
10000m30分39秒71
5000m15分18秒77
10000m32分11秒15
22 2 (22年)
10000m 五島莉乃(資生堂) 31分10秒02 31分59秒00 25 2 (22年)
100mハードル 寺田明日香(ジャパンクリエイト) 12秒86 12秒86 33 3 (09 , 19年)
100mハードル 青木益未(七十七銀行) 12秒86 12秒90 29 2 (22年)
100mハードル 田中佑美(富士通) 12秒89 12秒89 24 初出場
400mハードル 宇都宮絵莉(長谷川体育施設) 56秒50 56秒65 30 初出場
400mハードル 山本亜美(立命館大学) 56秒06 56秒06 21 初出場
走幅跳  秦澄美鈴(シバタ工業) 6m97 6m97 27 2 (22年)
三段跳  森本麻里子(内田建設AC) 14m16 14m16 28 初出場
三段跳  髙島真織子(九電工) 13m82 13m82 24 初出場
円盤投 齋藤真希(東海大学大学院) 57m43 56m80 22 初出場
やり投 北口榛花(JAL)★ 67m04 67m04 25 3 (19 , 22年)
やり投 斉藤真理菜(スズキ) 62m37 62m07 27 2 (17年)
やり投 上田百寧(ゼンリン) 61m75 60m54 24 2 (22年)
20km競歩 藤井菜々子(エディオン)★ 1時間28分58秒 1時間29分54秒 24 3 (19 , 22年)
20km競歩 柳井綾音(立命館大学) 1時間30分58秒 1時間30分58秒 19 初出場
20km競歩 梅野倖子(順天堂大学) 1時間33分38秒 1時間33分38秒 20 初出場
35km競歩 岡田久美子(富士通)★ 2時間44分11秒 2時間44分11秒 31 5 (15 , 17 , 19 , 22年)
35km競歩 園田世玲奈(NTN)★ 2時間44分25秒 2時間44分25秒 26 2 (22年)
35km競歩 渕瀬真寿美(建装工業)★ 2時間54分29秒 2時間54分29秒 36 6 (07 , 09 , 11 , 13 , 19年)
マラソン 松田瑞生(ダイハツ)★ 2時間20分52秒 2時間21分44秒 28 3 (17 , 22)
マラソン 加世田梨花(ダイハツ)★ 2時間21分55秒 2時間21分55秒 24 初出場
マラソン 佐藤早也伽(積水化学)★ 2時間22分13秒 2時間22分13秒 29 初出場

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日本代表選手選考過程

7日の発表は、8月2日(水)にワールドアスレティックス(世界陸連)から発表された個人種目並びにリレー種目の出場資格の確定を受けてのもの。新たに代表入りが確定したメンバーは、昨年のオレゴン大会で世界陸上では日本人史上初の100mファイナリストとなったサニブラウン・アブデルハキーム(東レ)、同じく男子走高跳で史上初の8位入賞を果たした真野友博(九電工)、昨年30歳にして世界陸上初出場を遂げたディーン元気(ミズノ)、昨年3種目出場を果たした田中希実(New Balance)、2大会ぶり3度目の出場となる寺田明日香(ジャパンクリエイト)ら男子30名・女子12名の42名。すでに内定の済みの20名(男子13名・女子8名)に加わることになり、8月7日時点での日本代表は、男子43名・女子20名の合計63名の選手団となった。

さらに翌8日には、世界陸連から追加で出場資格が与えられた日本人選手が判明。共に5回目の出場となる200mの飯塚翔太(ミズノ)、400mハードルの岸本鷹幸(富士通)ら男子5名、共に初出場の400mハードルの宇都宮絵莉(長谷川体育施設)と山本亜美(立命館大学)、短距離種目の君嶋愛梨沙(土木管理総合)、鶴田玲美(南九州ファミリーマート)ら女子9名(うち1名は選出済み選手の別種目)が追加で代表チームに名を連ね、合計76名(男子48名・女子28名)の選手団に。

なお、男子4×400mリレー代表の岩崎立来(三重スポ協)は8月14日にケガのため、出場を辞退することになり、計75名の選手団でブダペストに乗り込むことになった。

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最多出場回数、最年少選手は?

最多出場回数は、女子35km競歩の渕瀬真寿美(建装工業)の6回となる。最年少選手は(大会開幕日の8月19日現在)、男子が100m/4×100mリレーの栁田大輝(東洋大)で20歳(+25日)、女子は20km競歩の柳井綾音(立命館大学)で19歳。柳井は日本代表チーム全体で唯一のティーンエイジャーである。

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牧野豊 Yutaka Makino

牧野豊 Yutaka Makino Photo

東京・神田生まれの神田育ち。上智大学卒。1993年から約30年間、スポーツ専門出版社で雑誌・書籍・ウェブ媒体の取材・原稿執筆・編集全般に携わる。その間、バスケットボール(NBA含む)、アメフト(NFL含む)のムック、水泳競技、陸上競技の月刊定期誌の編集長を歴任。各競技の国内主要大会をはじめ、アジア大会、世界選手権、オリンピック等、国際大会の現地取材を経験。