今秋に開催される東京2025世界陸上競技選手権大会の日本代表選考レースにもなる「奥村組スポーツスペシャル 第44回 大阪国際女子マラソン」が2025年1月26日(日)に大阪市内で開催された。
序盤から遅めのペースでレースが展開されるも、注目選手が一人、二人と脱落していく中、25km以降は昨年の大会覇者ウォルケネシュ・エデサ(エチオピア)とパリ五輪6位の鈴木優花(第一生命)の2人の争いに。エデサが少し前へ出る中、鈴木も50〜100m程度の差をキープしながら付かず離れずのレースを繰り広げる。
中盤以降、二人の熾烈なトップ争いが繰り広げられる中、一度は先頭集団から脱落した小林香菜(大塚製薬)も独特のピッチ走法で前を走っていた3位の井澤をかわすと、30km以降からは着実に前の二人との差を詰め始め、終盤40kmを超えたあたりから前を走る鈴木に急接近すると、残り800メートル、ヤンマースタジアム長居に入る前に一気に追い抜いた。
最終的にリードを守って逃げ切ったエデサが2時間20分59秒でフィニッシュして昨年に続く連覇を達成した。続いて、驚異の逆転劇を見せた小林がガッツポーズを見せながら、2時間21分19秒の自己ベストで日本人最高位の2位に入った。
ゴール後には歓喜の涙も見せていた小林は、レース後のインタビューで「実感がなく、まだ訳がわからない」と笑いながら、目標としていた2時間23分半の世界陸上参加基準タイムをクリアしたことに安心したと語り、今後の世界陸上、ロス五輪へ向けた意欲を見せた。
一方、小林に逆転され3位に終わった鈴木は、途中までは攻めるレースができた、終盤はペースを維持できなかったが、2時間20分台に近づけることはできたので、これを踏み台に今後につなげていきたいとレースを振り返った。
最終順位TOP10
順位 | 選手 | 所属 | 記録 |
---|---|---|---|
1位 | ウォルケシュ・エデサ | エチオピア | 2時間21分00秒 |
2位 | 小林香菜 | 大塚製薬 | 2時間21分19秒 |
3位 | 鈴木優花 | 第一生命グループ | 2時間21分33秒 |
4位 | ロナチェムタイ・サルピーター | イスラエル | 2時間24分03秒 |
5位 | 松下菜摘 | 天満屋 | 2時間26分04秒 |
6位 | 鈴木千晴 | 日立 | 2時間26分41秒 |
7位 | 松田瑞生 | ダイハツ | 2時間27分11秒 |
8位 | 井澤奈々花 | スターツ | 2時間29分28秒 |
9位 | 𠮷川侑美 | 千葉陸協 | 2時間31分16秒 |
10位 | 池内彩乃 | デンソー | 2時間33分30秒 |
※内容は逆時系列。タイムは基本的に速報値。
14:44 井澤が8位フィニッシュ。
14:42 鈴木千晴が6位、松田が7位でフィニッシュ。
14:41 松下が5位でフィニッシュ。
14:38 サルピーターが4位でフィニッシュ。
14:36 エデサがトップでフィニッシュ。2時間20分59秒で連覇。小林は2時間21分19秒で2位。3位に鈴木、2時間21分32秒。小林、鈴木は自己ベストを大きく更新。
14:35 2位小林がヤンマースタジアム長居に。
14:33 小林が鈴木を抜いて2位に。
14:33 2位鈴木と3位小林の差が5mに。
14:29 3位小林は40km通過地点でトップに35秒差と詰めてくる。
14:28 先頭のエデサが40kmを通過。2時間13分26秒。20分切りは難しいペースに。鈴木との差は19秒。
14:26 エデサが後ろを振り返る仕草。鈴木との差は90m。
14:25 3位小林も変わらぬペースで鈴木との差を詰める。トップとの差は220m。
14:23 38kmを通過し、エデサと鈴木の差は80mに。
14:20 先頭を走るエデサが仕切りに時計を気にする仕草をみせる。
14:18 エデサ、鈴木の戦いはあと5kmに。
14:15 エデサのペースが少し落ち、鈴木との差が50mとさらに接近。
14:13 鈴木、トップとの差は14秒、60mに縮まる。
14:12 3位小林、先頭から51秒差で35km通過。
14:11 先頭のエデサが35kmを通過。1時間56分06秒。2位鈴木との差は17秒。
14:08 エデサが32〜33kmは3分18秒とペースアップ。
14:06 3位小林も単独走ながら30〜31kmを3分20秒、31〜32、32〜33kmも3分22秒と粘りをみせる。
14:05 32〜33kmも鈴木は3分20秒とペースを維持。
14:03 30〜31kmで4秒、31〜32kmで2秒と鈴木がエデサを上回るペースで追い上げ。
14:01 鈴木は引き続きエデサを追う形に。FINISH予想タイムは2時間20分を切るペースに。
13:56 トップのエデサと鈴木の差が40mとまた少し縮む。
13:54 トップのエデサが30kmを通過。1時間39分18秒。去年の自身の記録よりも早いペースに。
13:52 小林が井澤を抜いて3位に浮上。
13:51 29km通過、エデサと鈴木の差は70mに。
13:49 鈴木、トップとの差は40mに。
13:47 エデサのペースが上がり、鈴木との差が15m程度に開く。
13:45 エデサが少しずつ、前に出始める。
13:40 先頭はエデサと鈴木の2人に。
13:39 井澤が先頭グループから少し離され始める。
13:37 先頭グループ3人が25km地点を通過。1時間22分53秒。前田の日本記録には27秒差。
13:36 先頭グループの23〜24kmの1キロが3分5秒とペースアップ。
13:34 小林が再度、先頭グループから遅れ始める。解説の福士は、口が開き始めた、苦しいと思うと指摘。
13:31 先頭グループはミナミへ。小林が先頭グループに再度追いついてくる。小林の所属する大塚製薬の監督は、上りは得意でないので下りでペースを掴めば問題ない、と。
13:27 エデサにタイム、周囲を気にする仕草が増え、タイミングを伺っている様子。
13:25 先頭グループから小林が遅れ始める。
13:25 先頭グループの中間点のタイムは1時間10分13秒。
13:23 今回の給水ポイントはアクシデントなく、4人が無事にドリンクをGET。
13:21 先頭グループ、20km地点通過。1時間6分32秒、前田の日本記録には24秒遅れ。FINISH予想タイムは2時間20分22秒と。
13:20 6位の松田、先頭グループとの差は300mと開く。
13:18 先頭グループが大阪城公園を抜けて一般道へ、まもなく20km地点。
13:14 先頭グループが大阪城公園の中へ。
13:11 5位争いの松田がサルピーターから離され始める。先頭からは250m。
13:06 給水ポイントで小林がペーサーと接触。今のところダメージは見えない様子。エデサも給水ができなかった模様。
13:05 先頭グループが15kmを通過。50分02秒。
13:03 先頭グループとその後ろの2人の差が90mと徐々に開いていく。
13:01 先頭グループはエデサ、鈴木、小林、井澤の4人、その後ろに松田、サルピーターの5位争い、その後ろに7位の松下という位置に。
12:57 松田、サルピーターも少し遅れ始める。
12:55 第1グループから松下が遅れ始める。
12:48 先頭グループが10kmを通過。タイムは33分22秒。最初の5kmより少しペースがUP。
12:42 先頭グループが8kmを通過。メンバーは変わらず。
12:35 先頭グループはエデサ、鈴木、松田、小林、松下、井澤、サルピーターの7名。解説の高橋、野口からは松田の走りが硬いのではとの指摘も。
12:31 最初の5kmは16分50秒と変わらずスローペース。風の影響か。
12:30 第1グループと第2グループの差が開き始める。パリ五輪6位の鈴木は第1グループの後方に位置。
12:25 第1グループは11名程度に。その後ろに5名程度の第2グループにばらける。
12:22 連覇を狙うエデサをはじめ、15〜20人程度の選手たちが先頭集団を形成。
12:19 最初の1kmは3分27秒、少し遅めか。
12:18 先頭の選手たちがトラックの周回を終えてヤンマースタジアム長居を後にしてコースへ。
12:15 第44回 大阪国際女子マラソン、スタート!
△レース・スタート
12:00 地上波での放送、TVerでの配信がスタート、招待選手たちがトラックで紹介・登場。
11:00 大阪国際女子マラソン公式YouTubeチャンネルでは、「2025大阪国際女子マラソン 増田明美・森脇健児らがしゃべり倒す!限界突破の5時間裏生実況」がスタート。
△レース前
※以下、レース前の情報。
関連記事:【1月26日】第44回 大阪国際女子マラソンの日程、放送予定、スタート時刻、注目選手など情報まとめ
👟大会概要(スタート時刻)
- 大会名:奥村組スポーツスペシャル 第44回 大阪国際女子マラソン 兼ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ・G1 兼 東京2025世界陸上競技選手権大会 日本代表選手選考協議会
- 日時:2025年1月26日(日) 12:15スタート
- コース:ヤンマースタジアム長居をスタート・フィニッシュとする公認コース 42.195km
💨コース
ヤンマースタジアム長居~昭和町~今川2~大池橋~勝山4~森ノ宮~OBP~土佐堀通~大阪城公園~森ノ宮~玉造~長堀通り~新橋 ~御堂筋~淀屋橋~土佐堀通~大阪城公園~森ノ宮~勝山4~大池橋~今川2~昭和町~ヤンマースタジアム長居
📺放送予定(テレビ・インターネット)
第44回 大阪国際女子マラソンは、地上波のカンテレ・フジテレビ系列で全国ネットで生中継されるほか、見逃し配信動画サービス『TVer(ティーバー)』でリアルタイム配信される予定となっている。
さらに大阪国際女子マラソンの公式Youtubeチャンネルでは、増田明美・森脇健児らを迎え、5時間の裏生実況をライブ配信する予定となっている。
そのほか、BS/CS衛星放送やインターネット配信は予定されていない。
- テレビ地上波:カンテレ/フジテレビ(全国ネット)
- BS/CS衛星放送: -
- インターネット: TVer(ティーバー)、大阪国際女子マラソン公式Youtubeチャンネル
▼放送スケジュール
- カンテレ/フジテレビ:1月26日(日)12:00~14:55
- TVer:1月26日(日)12:00~14:55
- 大阪国際女子マラソン公式YouTubeチャンネル:「2025大阪国際女子マラソン 増田明美・森脇健児らがしゃべり倒す!限界突破の5時間裏生実況」 1月26日(日) 11:00~
※試合開催・放送配信内容・各サービスの料金等は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。料金は消費税込み価格。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
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