NFLスカウティングコンバイン終了! 話題の選手、ポジション別ランキング

Sporting News Japan Staff

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1週間のスカウティングコンバインが終了、話題となった選手は?

現地4日、1週間に渡って開催されたスカウティングコンバインが終了した。

スカウティングコンバインは、NFL入りを目指すドラフト候補生たちが一堂に会し、身体能力やメンタル面のテストをする一大イベントだ。40ヤード(約37メートル)ダッシュや垂直跳び、立ち幅跳び、ベンチプレスなどをテストする他、インタビューで精神面の強さ、人となりなどをチェックする。

近年は、ここでの結果が必ずしも実戦に結びつかないとして、そのあり方に疑問を呈する声も多く上がっている。現在NFLで活躍しているスターたちの中には、コンバインの成績が芳しくなかった選手も少なくないのだ。それでもスカウトやコーチ陣にとって、カレッジで活躍するドラフト候補生たちの能力を一度で比較することができるこのコンバインは、変わらず重視され続けている。

今年のスカウティングコンバインで話題となった選手やエピソードと、主要ポジションの40ヤードダッシュとベンチプレスのトップ5を以下にまとめた。

 

超人的! 103キロの体重で驚きの俊足を披露

Metcalf

画像:Getty Images

ミシシッピ大学のワイドレシーバー、D.K.メトカルフは、その体格と身体能力の高さで現役スター選手をも唸らせた。

身長190.5センチ、体重はワイドレシーバーとしては大きめの103キロ、そして体脂肪率はなんと1.6パーセント。メトカルフはコンバイン前から、既にそのゴリゴリの体格がSNSで話題となっていた。

元ミシシッピ大ワイドレシーバー、現MLBパドレス傘下所属、AJブラウン:

「彼らはオデル・ベッカムやジャービス・ランドリーのドラフト時代よりもでかい。1巡目指名されるであろうこの2人は、同じ大学。NFL、覚悟していろよ」

そしてコンバイン。ベンチプレスでは102キロのバーベルを27回持ち上げ、ワイドレシーバーとしてはトップタイに。40ヤードダッシュは4.33秒で2位。これだけでも超人的なのだが、体重102キロ以上の選手としては、2003年以来最速のタイムとなった。

「メトカリフの4.33秒は、NFLネットワークが、サクオン・バークレー、シャキーム・グリフィン、バーノン・デイビス、そしてカルヴィン・ジョンソンを含む102キロ以上の選手たちの記録をつけ始めて以来、最速だ」

この記録に、現役NFLスターやスポーツメディアも反応した。

パトリック・マホームズ(カンザスシティ・チーフスQB):

「4.33秒……」

「誰が彼をガードするんだ?」

「D.K.メトカリフは実在しない」

 

馬に鍛えられたディフェンスタックル?

oliver

画像:Getty Images

一風変わった理由で注目を集めたのは、ドラフトで上位指名が予想されているヒューストン大のディフェンスタックル、エド・オリバーだ。オリバーはコンバイン中、取材陣に対し、自身が怖いもの知らずになった理由を語ったという。

「ヒューストンでは、道を馬が歩いているなんて珍しいことじゃないんだ。僕はやったことないけど、馬の精液を売って稼ぐこともできるよ」

オリバーは自身が飼っていた馬の“カレドニア”と“オレオ”について思いを馳せた。『USAトゥデイ』は彼の言葉を以下のように記している。

「オレオは、彼に乗った僕を何度も殺そうとしたよ。馬たちと戦ったことが、僕が怖いもの知らずになって、身長190センチ体重130キロくらいの男たちに立ち向かえるようになった理由だよ。400キロ以上ある動物と戦っていたら、130キロなんてたいしたことないね」

自身も130キロあるオリバーは、ディフェンス選手として最も稼いでいるロサンゼルス・ラムズのアーロン・ドナルドを目指しているという。

「彼のあの大きさで、あれだけのことができるのは本当にすごいよね。僕も、彼以上とは言わずとも、同じくらいはやれると思っている」

 

“二刀流”で話題のカイラー・マレーはどうだった?

Murray

画像:Getty Images

MLBオークランド・アスレチックスと契約しつつ、NFL入りを表明し話題となった“二刀流”カイラー・マレーもコンバインに参加したが、身体計測とインタビューを行うのみで、ワークアウトやポジションごとのスローイング演習には参加しなかったようだ。

コンバインに参加するQBの中には、慣れ親しんだターゲット相手でなければ本領を発揮できないとし、スローイング演習を回避する選手もいる。今回、マレーがスローイングに参加しなかったのも同様の理由であるとされ、13日のプロデイ(各大学が独自に行う同様の能力テスト)では通常のメニューをこなすという。

 

ポジション別ワークアウト結果ベスト5

さてここからはワークアウトで計測された結果をランキング形式でみていく。特に注目を集める40ヤードダッシュとベンチプレスの結果を、成績順にトップ5にまとめた(参照:NFL.com)。

 

クォーターバック

40ヤードダッシュ(約37メートルを全力疾走する)
1位 トレイス・マクソリー 4.57秒
2位 タイリー・ジャクソン 4.59秒
3位 イーストン・スティック 4.63秒
4位 ニック・フィッツジェラルド 4.64秒
5位 ドリュー・ロック 4.69秒

ベンチプレス(102キロのバーベルを持ち上げた回数)
なし

 

ランニングバック

40ヤードダッシュ
1位 ジャスティス・ヒル 4.40秒
2位 ライクエル・アームステッド 4.45秒
3位 ジョーダン・スカーレット 4.47秒
3位 マイク・ウェーバー 4.47秒
5位 トレビス・ホーマー 4.48秒

ベンチプレス
1位 アレックス・バーンズ 34回
2位 ジャリン・ムーア 27回
3位 イライジャ・ホリフィールド 26回
4位 ロドニー・アンダーソン 25回
5位 マイルズ・ガスキン 24回

 

ワイドレシーバー

40ヤードダッシュ
1位 パリス・キャンベル 4.31秒
1位 アンディー・イザベラ 4.31秒
3位 D.K.メトカルフ 4.33秒
3位 メコール・ハードマン 4.33秒
5位 テリー・マクローリン 4.36秒

ベンチプレス
1位 ヌキール・ハリー 27回
1位 D.K.メトカルフ 27回
3位 ジャレン・ハード 23回
4位 フェルトン・デイビス 21回
5位 ゲイリー・ジェニングス 20回

 

タイトエンド


40ヤードダッシュ
1位 カレブ・ウィルソン 4.50秒
2位 ノア・ファント 4.51秒
3位 ジョシュ・オリバー 4.64.秒
3位 アーブ・スミス 4.64秒
5位 フォスター・モロー 4.66秒

ベンチプレス
1位 トレヴォン・ウェスコ 24回
2位 ケンダル・ブラントン 22回
2位 アリーゼ・マック 22回
2位 フォスター・モロー 22回
2位 ジョシュ・オリバー 22回

 

オフェンスライン


40ヤードダッシュ
1位 エリック・マッコイ 4.89秒
2位 クリス・リンストロム 4.91秒
3位 ギャレット・ブラッドブリー 4.92秒
4位 アンドレ・ディラード 4.96秒
5位 イオスア・オペタ 5.02秒

ベンチプレス
1位 イオスア・オペタ 39回
2位 ギャレット・ブラッドブリー 34回
3位 フィル・ヘインズ 33回
4位 ヨドニー・カジャスト 32回
5位 イエルテ・フロホルト 31回

 

ディフェンスライン

40ヤードダッシュ
1位 モンテス・スイート 4.41秒
2位 ブライアン・バーンズ 4.53秒
3位 ラシャーン・ギャリー 4.58秒
4位 チェイス・ウィノビッチ 4.59秒
5位 ジャマール・デイビス 4.60秒

ベンチプレス
1位 デクスター・ローレンス 36回
2位 アルバート・ハギンス 35回
3位 ケビン・ギブンス 32回
3位 エド・オリバー 32回
5位 ポーター・ガスティン 31回

 

ラインバッカー

40ヤードダッシュ
1位 デビン・ホワイト 4.42秒
2位 ゲイリー・ジョンソン 4.43秒
3位 デビン・ブッシュ 4.44秒
4位 ブレイク・キャッシュマン 4.51秒
5位 タイ・サマーズ 4.52秒

ベンチプレス
1位 ドリュー・トランキル 31回
2位 コーディー・バートン 30回
3位 タイ・サマーズ 27回
4位 デショーン・デイビス 25回
4位 ケンドール・ジョセフ 25回

 

ディフェンスバック

40ヤードダッシュ
1位 ゼドリック・ウッズ 4.29秒
2位 ジェームル・ディーン 4.30秒
3位 ダーネル・サベージ 4.36秒
4位 グリーディー・ウィリアムズ 4.37秒
4位 マーク・フィールズ 4.37秒

ベンチプレス
1位 カリ・ウィリス 22回
2位 ホアン・ソーンヒル 21回
3位 デコッタ・ディクソン 20回
3位 ウィル・ハリス 20回
4位 クリス・ボイド 19回

NFLドラフトは現地4月25〜27日、テネシー州ナッシュビルで行われる。上記の選手たちがどこのチームから指名されるか、要注目だ。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。