NFLが各チームに伝統的な「オクラホマ・ドリル」も含めた激しい練習の禁止を要請

Sporting News Japan Staff

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スポーツ専門局ESPNが5月22日(日本時間23日)に報じたところによると、NFLは各チームに対してトレーニング・キャンプ中に強度が高く激しい練習方法を中止することを要請した。そのなかにはアメフトで伝統のある「オクラホマ・ドリル」も含まれている。

NFLはESPNの取材に対して、この通達を行った意図について、脳震盪が高い確率でオフシーズンのトレーニング・キャンプ期間中に起きているというデータが得られたためだと明らかにした。各チームには南フロリダで行われた春季ミーティングの席で通達された。

4月17日に行われたミーティング上ではトレーニング・キャンプ期間中における脳震盪発生率の高さが強調された。とりわけ、いくつかの練習方法が禁じられることは重大に受け止められた。

NFLのコミッショナーであるロジャー・グッデル氏はこう語っている。

「我々は特にトレーニング・キャンプの早い段階に改善するべき部分が多いと考えています。そして32チームすべてがいくつかの練習方法を取りやめることは正しい方向です。我々が禁止したこれらの練習方法は、同時に大学、高校、そして少年のアメフトに至るまですべてのレベルで同じように禁じられるべきなのは確かです」

それらの練習方法、例えばオクラホマ・ドリルは以前ほど使われていなくなっているが、多くのチームでは未だにこれを選手達に激しいスピードでぶつかりあうことに慣れさせる目的で行っている。

オクラホマ・ドリルはディフェンスとオフェンスが1対1でぶつかり合い、ボールを持った選手のためにスペースを空けるための練習だ。他の選手やコーチが周囲をとり囲み、ぶつかり合う選手達の闘争心をさらにかきたてるのが伝統でもある。

NFLの公式ホームページによれば、同じ理由でいくつかの練習方法が禁止されるべきものとして指定されている。

ESPNのレポートによれば、リーグのメディカル・チーフであるアレン・シルズ氏が脳震盪への具体的な対策を講じて以来、脳震盪の発生率は2018年には25%減少している。

しかしながら、トレーニング・キャンプ期間中の脳震盪事故率が依然として高いままに留まっていたことが4月17日の春季ミーティングで問題視されることになった。

NFLチェアマンのリック・マッケイ氏は「最初のうちはこの方針に少なからず抵抗を覚えたコーチもいたようだ。だが、最終的には彼らは最大の支持者になってくれた」と会議での様子を語っている。


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※記事はIOC公式サイト『Olympic Channel』提供

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「※」は提携サイト『Goal』の記事です

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。